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株式会社河出書房新社(東京都渋谷区/代表取締役 小野寺優)は、2025年10月14日に他界したミュージシャン・ディアンジェロの多彩な魅力や数々の偉業に迫る『文藝別冊 ディアンジェロ』を2026年4月27日に刊行しました。 |
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■ディアンジェロとは何者か? |
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1974年2月11日、バージニア州リッチモンドで牧師の家に生まれたディアンジェロ(本名:マイケル・ユージン・アーチャー)は、幼い頃より教会で音楽に触れ、1995年にファースト・アルバム『Brown Sugar』でデビュー。マーヴィン・ゲイやダニー・ハザウェイらを彷彿とさせるソウル感と、ヒップホップ世代のビート/グルーヴ感覚を融合したその鮮烈な楽曲はたちまち話題を集め、世界中のリスナー、また、ミュージシャンたちを虜にしました。 |
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2000年には、盟友クエストラヴから「ドランク・ビート」とも称された革新的なサウンドを携えたセカンド・アルバム『Voodoo』をリリース。グラミー賞最優秀R&Bアルバム賞をはじめ数々の賞に輝いたこの屈指の名盤は、同年リリース、コモン『Like Water for Chocolate』、エリカ・バドゥ『Mama’s Gun』とともに、ソウルクエリアンズ3部作として広く知られ、今現在も世界中にフォロワーを生み続けています。 |
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2014年には凄腕ミュージシャンたちが集結したバンド「ザ・ヴァンガード」とともに、表現者としてさらなる深化をとげたサード・アルバム『Black Messiah』をリリース。スライ、プリンスら先人たちへのリスペクトが随所にちりばめられたプログレッシブR&Bの音像は、ブラック・ライヴス・マター運動(BLM)とも共振しながら、黒人社会の新しい世界をも浮き彫りにし、あらゆる音楽ファンより喝采を浴びた傑作です。 |
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絶えず次回作が待ち望まれていたディアンジェロでしたが、2025年10月14日早朝、膵臓癌との闘病の末、51歳でこの世を去りました。 |
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オリジナル・アルバムは3枚と寡作だったにもかかわらず、クエストラヴ、エリカ・バドゥ、J・ディラ、Qティップらが集う梁山泊、音楽集団「ソウルクエリアンズ」の中心的存在として、また、ソウル、R&B、ヒップホップの新たな道を切り拓いた偉大なミュージシャンとして、ディアンジェロの名は音楽史に深く刻み込まれています。 |
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『文藝別冊 ディアンジェロ』P4~P5より(写真:Paul Natkin / Getty Images) |
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■『文藝別冊 ディアンジェロ』の特長 |
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ブラック・ミュージックの歴史を深奥部まで探り、絶えず自身とシーン、世界にとってアクチュアルな音楽を再構築し続けたディアンジェロは、同時代に登場した才気溢れるミュージシャンたちとの創造的な協働性にも支えられていました。 |
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本誌は、その類まれなる足跡、創作活動の核心へ迫るべく、アメリカで活動をともにしたミュージシャン、親交を育んだ関係者、友人たちへのインタビューを敢行。等身大の姿、親密な連帯感覚を物語るこれらの証言、また、絶大な影響を受けた国内ミュージシャンたちへのインタビュー、詳細な作品ガイド、コラムなどを通して、ディアンジェロの人物像、作品世界を多角的に描き出した、かつてない決定版です。 |
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新旧ファンはもちろん、改めて氏の偉業を辿る方々にとってディアンジェロという音楽の革命家の全貌を知り、在りし日の佇まいを浮かび上がらせる一冊。ビギナーからディープ・ディガーまで、全音楽ファン必読のマスターピースが完成しました。 |
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■『文藝別冊 ディアンジェロ』の構成 |
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1.第一線で活躍する国内ミュージシャンへのインタビュー・対談 |
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ディアンジェロ作品との出会い、楽曲から得た感覚やインスピレーション、そして、自身の音楽活動に与えた影響が深い洞察とともに語られています。 |
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『文藝別冊 ディアンジェロ』P24~P25より |
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[インタビュー] |
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リクリエイトされたブラック・ミュージックの力 ソウルクエリアンズとの協働を振り返る |
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――久保田利伸 |
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ヒップホップ感覚を持った唯一無二のソウル |
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――DJ JIN (RHYMESTER) |
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幸せになるディアンジェロ その声、歌、グルーヴから考える |
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――柴田聡子 |
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[対談] |
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ビートメイカーが受け継ぐDの遺伝子 常識の外側に踏み出させた音 |
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――mabanua×BudaMunk |
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『文藝別冊 ディアンジェロ』P244~P245より |
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2.米国・関係者への本誌独占インタビュー |
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アメリカでは、ディアンジェロはどのように聴かれ、受け止められているのだろうか――。日本国内ではあまり知られていないその実像と声たちを追い、ディアンジェロ本人と直接交流のあったミュージシャンや友人、批評家、ライターによる証言を収録。翻訳家・押野素子氏の尽力により実現した本誌目玉企画です。 |
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『文藝別冊 ディアンジェロ』P172~P173より |
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[In Their Words: D’Angelo――関係者証言集](取材・翻訳・構成=押野素子) |
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“古い音”で未来を見通した男 |
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――マイケル・ゴンザレス(「Young Ssiters and Brothers」誌にて、世界で最初にディアンジェロをインタビューした音楽ライター) |
エレクトリック・レイディでの探求と創造 |
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――ドリーム・ハンプトン(ドキュメンタリー『Surviving R. Kelly』、『Ladies First: A Story of Women in Hip-Hop』を手掛けた映像作家/プロデューサー/ライター) |
僕たちはジューク・ジョイントを目指していた |
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――ルー・バーバー(《Voodoo》ツアー以降のステージ・パフォーマンスを監修したコレオグラファー) |
私たちにとってブラックネスとは何を意味するのか? |
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――ダフニ・A・ブルックス(ブラック・フェミニズム批評を牽引する批評家/イェール大学教授) |
彼が頭の中で聴いている音はいつも正解だった |
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――ジェシー・ジョンソン(ザ・ヴァンガードの一員としてディアンジェロとともにライヴを重ねたギタリスト) |
私が目撃したブラック・ミュージックの系譜 |
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――アラン・リーズ(ジェイムズ・ブラウン、プリンス、ディアンジェロを担当したツアー・マネージャー) |
one more voice ディアンジェロ初来日をアテンドする |
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――押野素子(翻訳家) |
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3.充実のディスクガイド |
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ディアンジェロのオリジナル・アルバムはわずか3枚ながら、この他にもシングルのみに収録されたリミックスや別バージョン、客演・提供楽曲は多数存在し、アルバムとはまた異なる表情、魅力を楽しむことができます。 |
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『文藝別冊 ディアンジェロ』P80~P81より |
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「ディスクガイド・パート1」ではディアンジェロ自身のアルバム、12インチシングルから参加・提供楽曲までを詳細に解説。また、「ディスクガイド・パート2」では90年代から2000年初頭にかけ、独自の達成を遂げた「ソウルクエリアンズ」の重要作をセレクトし、現在のあらゆるポップ・ミュージックへ多大な影響を及ぼすコレクティヴの魅力に迫ります。 |
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[ディスクガイド] |
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Part 1 ディアンジェロ・コレクション45──アルバム、シングル、参加楽曲、提供楽曲 |
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Part 2 ソウルクエリアンズ重要作35 |
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アボかど/市川タツキ/上神彰子/小林雅明/島岡奈央/JAM/高久大輝/つやちゃん/新田晋平/林剛/二木信/松村正人/矢野利裕/吉田雅史 |
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『文藝別冊 ディアンジェロ』P224~P225より |
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4.多角的な視点からディアンジェロを捉える論考・コラム・対談 |
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ディアンジェロの多様な魅力を、彼のバイオグラフィ、同時代のブラック・ミュージック(ヒップホップ、テクノ、ジャズ)との比較、キリスト教ペンテコステ派との関係、ソウル・シンガーの系譜、楽器演奏など多角的に読み解きます。古参のファンにとっても新たな視点が得られる粒ぞろいの論考・コラムを収録しました。 |
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[ヒストリー] |
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1974→2025 ディアンジェロ ヒストリー 池城美菜子 |
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[論考] |
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野田努 ディストピアを超えるユートピアの創出をめざす わが『Voodoo』考 |
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池城美菜子 Neo Soulとは一体、なんだったのか |
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山下壮起 ブラック・メサイアとは誰のことなのか? DevilとGhost──その救いの力 |
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[コラム] |
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JAM Thought on Singing シンガー、ディアンジェロの系譜学 |
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林剛 Thought on Players ディアンジェロのアンサンブルズ |
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[対談] |
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ボヘミアンたちのスタンダード ディアンジェロの音に聞こえるジャズ、その歴史的変遷 |
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――原雅明×松村正人 |
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『文藝別冊 ディアンジェロ』P6~P7より |
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書誌情報 |
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書名:文藝別冊 ディアンジェロ ヒップホップ世代が生み落とした未来のソウル |
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編者:河出書房新社編集部+二木信+松村正人 |
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仕様:A5判/並製/256頁 |
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発売日:2026年4月27日 |
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税込価格:1,870円(本体1,700円) |
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ISBN:978-4-309-98093-5 |
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デザイン:渡辺光子 |
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書誌URL: |
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https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309980935/ |
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