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ベンダーロックインを避ける思想のもと、オープンなオブザーバビリティプラットフォームを提供する Grafana Labs はGrafanaCON 2026 において、Grafana 13 と一連のOSS関連アップデートを発表しました。その中心となるのは、次世代の Grafana Loki アーキテクチャと、Linux および Kubernetes において OpenTelemetry をより簡単に導入できる新たなアプローチです。 |
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Grafana Labs の 2026 Observability Survey によると、現在 77% 以上の組織がオブザーバビリティにおいてOSSまたはオープンスタンダードを活用しています。一方で、38% 以上のチームはいまだに複雑さを最大の課題として挙げています。GrafanaCON で発表されたこれらのアップデートは、この緊張関係を解消することを目指しています。すなわち、「オープンさはそのままに、導入・運用の摩擦を減らす」ことです。 |
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Grafana Labs 共同創業者の Anthony Woods は次のように述べています。 「オブザーバビリティに対する組織の考え方には、明確な変化が見られます。もはや単一ベンダーを選ぶ時代ではなく、オープンな基盤の上に構築する時代です。オープンソース、オープンスタンダード、そしてオープンなエコシステムは、ますます複雑になる世界において、制御性と柔軟性をもたらします。オブザーバビリティの未来を定義するのは、クローズドなシステムではなく、相互運用性とコミュニティ主導のイノベーションです。本日 GrafanaCON で発表する内容は、そのオープンなモデルを単に可能にするだけでなく、大規模に実践可能なものにするためのものです。」
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Grafana 13:インサイトからアクションへ、より迅速に |
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Grafana 13 は、生のテレメトリから実用的なインサイトへ、担当者がより迅速に到達できるよう支援することに重点を置いています。主なアップデートは以下の通りです。 |
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価値実現までの時間を短縮 推奨ダッシュボード、DORA や USE/RED メソッドといった標準的な手法に対応したダッシュボードレイアウトテンプレート、新規チームや拡大中のチーム向けのガイド付き学習パスにより、何もない状態から作り始める負担を軽減します。 |
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Dynamic dashboards の一般提供開始 ダッシュボードが静的な複製を増やすのではなく、変数、コンテキスト、ユーザーのニーズに応じて動的に適応できるようになります。 |
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大規模環境に対応するプログラマビリティとガバナンス 再設計されたダッシュボードスキーマとバージョン管理されたダッシュボード API を基盤に、GitHub、GitLab、Bitbucket、git に対応する双方向 Git ワークフロー、シークレット管理の改善、ダッシュボードの復元機能、安全な変更管理を支援するアドバイザリーツールを提供します。 |
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エコシステム対応の拡充 170 を超えるデータソースと 120 を超える可視化パネルに対応し、再利用可能なパターンやベストプラクティスに関するガイダンスも継続して提供します。 |
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Loki:次世代のログワークロードに向けたアーキテクチャ |
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オブザーバビリティデータが進化を続ける中、Grafana Labs はログの保存と大規模クエリのあり方も見直しています。構造化ログと OpenTelemetry の普及により、ログの利用は単純な検索から、より分析的で高カーディナリティなクエリへと移行しています。その結果、性能上のボトルネックやインフラコストの増大に対応するため、システム設計の再考が不可欠になっています。 |
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この課題に対応するため、Grafana Labs は Grafana Loki の大規模な進化を発表しました。これは現代のログ用途と次世代スケールに対応するために設計されたもので、主な内容は以下の通りです。 |
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Kafka を活用したインジェスト インジェスト層において、より効率的で耐久性の高いパイプラインを実現します。 |
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再設計されたクエリエンジンとスケジューラ 大規模な分析ワークロードへの対応力を高めます。新しいクエリプランナーにより、パーティションをまたいで処理を分散し、クエリを並列実行することで、データ局所性を最適化し、スループットを最大化します。これにより、Loki はクエリごとに処理するデータ量を大幅に削減しつつ、より高速に結果を返せるようになります。 |
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これらの変更により、集計クエリにおいて最大 20 倍少ないデータスキャンと、最大 10 倍高速な性能を実現し、膨大なログデータセットに対する複雑な問いにも、はるかに高い効率で答えられるようになります。 |
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さらに Loki の進化を加速するため、Grafana Labs は、ログデータの大規模検索に特化した初期段階の企業 Logline の買収も発表しました。Logline は、経験豊富なエンジニアリングリーダーであり起業家でもある Jason Nochlin により設立された企業です。Logline の技術は、巨大なデータセットの中から特定のユーザー ID やエラー識別子を探し出すような、いわゆる “needle in the haystack” 型の検索を高効率で実現するよう設計されています。これはログ分析において最も一般的でありながら難易度の高いユースケースのひとつです。この機能を Loki に取り込むことで、Grafana Labs は、Loki のコスト効率に優れた軽量インデックスアーキテクチャを維持しながら、高精度検索の性能を大幅に向上させることを目指しています。 |
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OpenTelemetry:導入しやすく、運用しやすく |
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Grafana Labs は、Prometheus と OpenTelemetry を中核とし、オープンスタンダードと幅広いエコシステムに支えられたオープンなオブザーバビリティモデルへの投資を継続しています。 |
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Grafana Labs の 2026 Observability Survey によると、多くの組織が OpenTelemetry をすでに利用しているか、積極的に移行を進めています。これは、ベンダー中立なインストルメンテーションへの業界全体の明確なシフトを示しています。しかし導入が加速する一方で、多くのチームは複雑さ、進化し続けるセマンティック規約、そして運用負荷に依然として課題を抱えています。 |
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こうした障壁を下げるため、Grafana Labs のエンジニアはコミュニティと連携しながら、OpenTelemetry をより簡単に導入・運用できるよう取り組んでいます。具体的には以下の通りです。 |
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Linux 環境向け統合 OpenTelemetry パッケージ 単一コマンドでインストール可能になり、さらに OpenTelemetry Operator を通じて Kubernetes 対応も強化されます。 |
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Grafana Alloy を通じた、より統一された体験 Grafana Alloy は Grafana Labs が提供する OpenTelemetry Collector のディストリビューションです。最近実施された OpenTelemetry コミュニティ調査では、Grafana Alloy は OpenTelemetry Collector のベンダーディストリビューションとして最も多く言及されました。新たな OpenTelemetry Engine モードにより、チームは標準的な OpenTelemetry Collector の YAML を用いて Alloy を設定できるようになり、Grafana とシームレスに統合された完全に OpenTelemetry ネイティブなパイプラインを構築できます。 |
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Grafana Labs は引き続き上流コミュニティへの貢献を通じて、インストルメンテーション、セマンティック規約、ディストリビューションの安定性向上に取り組み、エコシステム全体でより一貫性があり、相互運用可能で、本番利用に適した OpenTelemetry の実現を支援していきます。 |
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GrafanaCON 2026:オープンなオブザーバビリティエコシステム全体で進むイノベーション |
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GrafanaCON 2026 では、世界中の Grafana ユーザー 3,500万人を支えるグローバルコミュニティが一堂に会し、数千人のエンジニア、SRE、開発者がバルセロナに集まり、実際にどのようにオブザーバビリティを活用しているかを共有します。このイベントは単なる製品発表の場ではなく、業界を横断したオープンなオブザーバビリティの実践例を紹介する場でもあります。 |
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今年のアジェンダでは、ユーザー主導のセッションとして、以下のような事例が紹介されます。 |
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Grafana Labs 共同創業者の Torkel Ödegaard は次のように述べています。 「GrafanaCON は、オブザーバビリティの未来がオープンな形で築かれる場所です。今回の発表内容は、まさにその協業の直接的な成果です。私たちが構築するすべてのものは、人々が実際にこれらのシステムを大規模にどう運用しているかによって形づくられています。私たちは今後もオープンソースへの投資を続けます。なぜなら、それこそが難しい技術課題を共に解決し、エコシステム全体を前進させる最も効果的な方法だからです。」
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関連情報 |
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Grafana Labs について |
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Grafana Labsは、ベンダーロックインを避ける思想のもと、オープンなオブザーバビリティプラットフォームを推進するグローバルリーダーです。Grafana Labsの製品開発は、オープンソース、オープンスタンダード、オープンエコシステム、そしてオープンカルチャーという信念に基づいています。当社のクラウド型オブザーバビリティプラットフォームであるGrafana
Cloudは、柔軟性と拡張性を重視して構築されており、組織が分散したあらゆるデータを可視化、理解し、行動に移すことで、ビジネスを加速します。現在、Anthropic、Bloomberg、NVIDIA、Microsoft、Salesforceをはじめとする7,000社以上の顧客と3,500万人以上のユーザーが、アプリケーションとシステムの信頼性確保、インシデントの迅速な解決、そしてノイズとコストを削減するためのテレメトリ最適化のためにGrafana
Labsを活用しています。当社は世界40か国以上に1,400人以上の社員が在籍する100%リモートの企業であり、Lightspeed Venture Partners、Sequoia Capital、GIC、Coatue、J.P. Morgan、CapitalG、Lead Edge Capitalなどの主要な投資家から支援を受けています。詳細はhttps://grafana.com/ja/をご覧いただくか、LinkedInおよびXで当社をフォローしてください。 |
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