~北米における店舗ネットワークを拡充、グループシナジーを最大化~
株式会社KADOKAWA(本社:東京都千代田区、取締役 代表執行役社長 CEO:夏野剛、以下 KADOKAWA)は、北米市場におけるリテール事業の強化を目的とした新会社「KADOKAWA Retail Ventures, LLC」(本社:アメリカ合衆国 ニューヨーク州、社長:Kurt Hassler、以下 KRV)の設立、および北米事業統括会社であるKADOKAWA WORLD ENTERTAINMENT, INC.(以下 KWE)からの事業移管についてお知らせいたします。
「Manga Spot」ブルーミントン店の様子
 
■背景と目的
KADOKAWAグループは、多彩なポートフォリオから成るIP(Intellectual Property)を安定的に創出し、世界に広く展開することを中核とした「グローバル・メディアミックス with Technology」の推進を基本戦略として掲げ、北米・中華圏・東南アジア・欧州を中心に海外拠点の事業基盤強化・拡大を進めています。

現在、北米市場では日本アニメの爆発的な人気を背景に、コミック・ライトノベルの紙書籍市場が急拡大しています。こうした市場環境のもと、KADOKAWAグループは、現地子会社を通じて翻訳出版事業の強固な基盤を確立しており、北米における紙書籍事業は好調に推移しております。

一方、その旺盛な需要に対し、書籍やIP関連グッズを直接手に取ることができる実店舗が不足している地域が依然として多く存在します。KADOKAWAグループの北米事業を統括するKWEは、ファンのニーズに応え、新たな販売チャネルを確立するため、2023年10月にニューヨークにて書籍・グッズ販売直営店「Manga Spot」をオープンしました。「Manga Spot」は、出版事業と連携した豊富な品揃えや店舗限定商品、サイン会やアニメと連動したイベント展開などにより、現地のファンより高い支持を得ており、現在は10店舗まで拡大しています。

こうした実績を踏まえ、リテール事業を通じたファンとの直接的な接点構築が、北米市場におけるさらなる成長の鍵であると確信し、2026年2月、新たに専門組織としてKRVを設立いたしました。代表には、北米子会社であるYEN PRESS, LLCの社長で、長年にわたり日本コミックの翻訳出版を手がけてきたKurt Hassler(カート・ハスラー)が就任し、今後は新体制のもと、専門性を活かした迅速な事業推進を図っていく考えです。

KRVは、「Manga Spot」をグローバル・メディアミックス戦略の重要なハブと位置付け、北米における店舗ネットワークの拡張を本格的に加速し、グループシナジーの最大化を推進します。あわせて、店舗運営の効率化を図るとともに、出版・MD(グッズ)事業との連携を一層強化することで、グループ全体の収益性向上と持続的な成長を図ります。実店舗というファンとの直接的な接点を最大限に活用し、KADOKAWAグループが創出する多彩なコンテンツを北米のファンの皆様へ届けてまいります。
コミック・ライトノベルが並ぶ店内(タウソン店)
IP関連グッズも豊富に取り揃える(ブルーミントン店)
■KRV 会社概要
会社名 KADOKAWA Retail Ventures, LLC
所在地 アメリカ合衆国 ニューヨーク州
設立 2026年2月
代表者 Kurt Hassler
事業内容 書籍・グッズ販売店「Manga Spot」の運営
■業績への影響
本件が当期の連結業績に与える影響は軽微です。
 
■株式会社KADOKAWAについて
出版、アニメ・実写映像、ゲーム、Webサービス、教育・EdTechなどの事業を展開する総合エンターテインメント企業です。世界中から才能を発掘して多彩なIP(Intellectual Property)を創出し、さまざまなメディアで展開。創出したIPをテクノロジーの活用により世界に届ける「グローバル・メディアミックス with Technology」戦略を掲げ、IP価値の最大化を推進しています。
https://group.kadokawa.co.jp/
 
【参考情報:KADOKAWAグループの北米拠点】
会社名 概要
KADOKAWA WORLD ENTERTAINMENT, INC. KADOKAWA WORLD ENTERTAINMENTは、KADOKAWAグループの北米事業を統括しています。グループのさらなる成長に向け、北米における紙および電子書籍の出版事業、電子書籍ストア事業、ニュースメディア事業、ならびにリテール及びグッズ事業を横断的に支援・推進するとともに、新規ビジネスの開発にも取り組んでいます。
YEN PRESS, LLC 2016年に米国の大手出版社Hachette Book Groupとの合弁会社として設立。北米市場での日本のマンガ・ライトノベル市場を開拓したリーディング・カンパニーであるとともに、オリジナル作品の開発や、北米外への展開など、積極的に事業を推進しています。
M12 Media LLC 2016年に設立されたJ-Novel Club LLCは、2025年にM12 Media LLCへと社名変更しました。同社は現在、日本のライトノベルやマンガの英語翻訳出版を行うJ-Novel Clubと、総合電子書籍ストアBOOK☆WALKER Globalを運営しています。サブスクリプションを通じたチャプター先行配信から、主要パブリッシャーを取り扱うストア運営まで、高品質な読書環境を提供しています。
ANIME NEWS NETWORK LLC 日本発のアニメ、マンガ、ライトノベルといったコンテンツ関連の最新ニュースを、北米を中心とする全世界の英語圏市場のユーザー向けに配信するメディア事業を展開しています。サイト上では作品データベースやユーザー間の交流フォーラムなども運営し、北米最大規模の専門プラットフォームとしての地位を確立しています。
【参考情報:KADOKAWAグループの海外実店舗ブランド】
エリア ブランド 概要
アメリカ Manga Spot 2023年10月にニューヨークに1号店をオープン。現在はニューヨーク、シカゴ、シアトルなどで10店舗を運営しています。KADOKAWAグループおよび他社作品の英語版コミック・ライトノベルをはじめ、米国発コミックやIP関連グッズなど幅広く取り扱っています。また、アニメコンベンションと連動したイベントやサイン会も積極的に実施しています。
タイ PHOENIX NEXT 2023年開業。バンコクの主要商業施設をはじめ、タイ全土に8店舗を運営しています。タイ語版のマンガ・ライトノベルに加え、人気作品の特装版や限定グッズの展開により現地のファンから高い支持を得ています。
香港 角川香港動漫店 2024年開業。角川香港のオフィス内にショップ兼ショールームとして設置。中華圏における商品宣伝や企業ブランド認知度拡大を目的としており、日本および中華圏拠点が発行する書籍の特装版や限定グッズなど、幅広い商品をラインナップしています。
上海 天角製造 2025年開業。ACG(アニメ・コミック・ゲーム)関連ショップが集結する商業ビル「百聯ZX創趣場」に出店。天聞角川が手掛ける書籍やグッズの販売に加え、店頭イベントを通じて現地のファンへブランド・IPの魅力を訴求しています。
インドネシア PHOENIX ANIME STORE 2025年開業。ジャカルタの大型書店チェーン「Gramedia」の店舗内にオープン。書店内という立地を活かしてIP関連グッズを展開し、メディアミックス効果の最大化を図っています。
マレーシア K+ 2025年開業。クアラルンプールの大型商業施設内にオープン。現地拠点KADOKAWA GEMPAK STARZの書籍やIP関連グッズなどを展開。IPのプロモーションと並行し、現地のファンコミュニティ構築を目指しています。

株式会社KADOKAWA(本社:東京都千代田区、取締役 代表執行役社長 CEO:夏野剛、以下 KADOKAWA)は、北米市場におけるリテール事業の強化を目的とした新会社「KADOKAWA Retail Ventures, LLC」(本社:アメリカ合衆国 ニューヨーク州、社長:Kurt Hassler、以下 KRV)の設立、および北米事業統括会社であるKADOKAWA WORLD ENTERTAINMENT, INC.(以下 KWE)からの事業移管についてお知らせいたします。