株式会社アースアンドウォーターの節水プロジェクトが切り拓く、AI時代の水不足への日本発ソリューション
株式会社Linkhola(本社:東京都港区、代表取締役:野村恭子、以下「Linkhola」)は、株式会社アースアンドウォーター(本社:東京都江戸川区、代表取締役:山中正美、以下「アースアンドウォーター」)と共同で、国内初となる「節水・節湯」によるボランタリーカーボンクレジット創出プロジェクトにおいて(以下「ボランタリークレジット」)、この度、国内初*クレジットの発行が完了したことをお知らせいたします。*2026年4月24日自社調べ
本プロジェクトは、Linkholaが運営する民間主導のボランタリークレジット制度「EARTHSTORY」において、「節水・節湯」の第1号プロジェクトとして発行されました。2025年12月26日のプロジェクト申請からわずか4か月弱というスピードで第三者審査を完了し、316tCO2eのクレジット発行を実現しました。単なる節水装置の普及にとどまらず、日本発の「水消費マネジメント」スキームを環境価値として国際標準化する、歴史的な第一歩です。
■ 本プロジェクトの特徴と成果
1.
民間事業所向け「節水・節湯」を、初めてクレジット化
カーボンクレジットの主戦場はこれまで再生可能エネルギー・森林・農地でした。本プロジェクトが切り開いたのは、「事業所の日常行動」を環境価値に変える全く新しいジャンルです。Jクレジット制度が住宅向けに限定されているのに対し、EARTHSTORYでは非住宅の民間事業所(ホテル・旅館・介護・温浴施設等)の節水・節湯をクレジット化できます。この領域は、国内の水多消費産業(飲食チェーン・飲料・化粧品・半導体・製薬メーカー等)にとっても、スコープ3削減の新たな手段となります。
2.
業界唯一の省エネ大賞受賞企業によるプログラム型プロジェクト
アースアンドウォーターは、民間企業向け節水設備導入で業歴15年、累積導入12,000件の実績を持ち、業界唯一の省エネ大賞を受賞した節水装置「エコタッチ」シリーズで知られます。自社で独自のCO2排出量算定・評価にも先駆けて取り組んできた実績があります。
今回は同社の節水装置を導入する複数法人・複数施設、計8施設をまとめて申請する「プログラム方式プロジェクト」として実施。個別案件をバラバラに申請するのではなく、束ねて一括審査することでコストと時間を大幅圧縮しました。これは今後、同装置を全国展開するうえでの「量産モデル」となります。
3.
申請から発行まで「4か月弱」のスピード発行を実現
国内初の挑戦ゆえ、初回はスモールスタートとしてホテル・旅館・介護・温浴施設の8施設分を申請。各施設において節水装置導入前後のデータを比較し、節水量・上下水道エネルギー削減・給湯エネルギー削減を定量化しました。妥当性確認審査と検証審査の2種類の第三者審査を経て、316tCO2eを認定・発行。プロジェクト申請(2025年12月26日)から発行(2026年4月23日)まで4か月弱という「スピード発行」は、EARTHSTORYクレジット制度の強みを体現しています。
4.
CO2削減を超えた「水の保全」副次便益
世界的なESG要求の高まりを受け、本プロジェクトでは温暖化対策のみならず以下の副次便益を第三者審査で確認しました。
・地域の水需要を低減し水不足リスクを緩和(節水効果:平均1割低減)
・取水量低減による河川環境・生態系保全への貢献
・一般社団法人日本節水協会(JAWS)を通じた節水器具の普及・啓発活動
・CO2削減効果分を原資とするNGO等社会貢献団体への寄付活動
節水ASUMOの取組と現場作業のイメージ(出典:アースアンドウォーター社)
■ プロジェクトおよび発行概要
発行日 2026年4月23日
プロジェクト名 E&Wによる節水/節湯対策プロジェクト
クレジット発行量 316 tCO2e
プロジェクト実施場所 全国(日本)
発行対象 8施設(対象期間:2023年4月1日~2026年1月31日)
発行基準 EARTHSTORY制度
第三者審査 EARTHSTORY審査チーム(妥当性確認:2026年2月17日 検証:2026年4月10日)
今回の検証対象施設
カーボンクレジット発行証書
■ 日本発「節水スキーム」を世界へ-グローバル展開のビジョン
人口爆発・気候変動・AIの急拡大によるデータセンター増設が重なり、世界の淡水資源は今まさに争奪戦の局面に入っています。農業用水・工業用水・生活用水のすべてが逼迫し、衛生環境の悪化や紛争リスクも高まっています。
「節水・節湯」は、水の保全と脱炭素を同時に実現できる、数少ない有効な取り組みのひとつです。今回のクレジット発行完了は、日本国内での成功モデルを確立したことを意味します。Linkholaは今後、この日本発の「節水スキーム」を国内をはじめ、ASEANやグローバル市場へと展開し、世界の水問題解決と国際的な気候変動対策の両輪を推進していきます。半導体・データセンター・飲料・化粧品・製薬などの水多消費産業が集積する地域において、このスキームは即座に価値を持ちます。
世界の人口爆発とAI・データセンターによる水不足問題
■ 代表メッセージ
株式会社アースアンドウォーター 代表取締役 山中 正美
「この度、弊社の節水プロジェクトが、日々現場で節水に取り組んでくださっている多くのお客様とともに、クレジット発行という形で結実したことを、大変嬉しく思っております。水は生命の源であり、その一滴を大切にすることは、結果として地球のエネルギーを守ることにつながる行為だと私たちは考えています。本プロジェクトは、弊社単独で成し得たものではなく、節水という行動をともに実践し、継続的に取り組んでくださったお客様との協働の積み重ねによって実現したものです。こうした共創の機会をいただいていることに、心より感謝申し上げます。今回創出されたクレジットが、多くの企業の皆様のサステナビリティ活動に貢献し、より良い未来をともに創っていく一助となることを確信しております。」
株式会社Linkhola 代表取締役 野村 恭子(環境学博士)
「アースアンドウォーター様の高い技術力と志により、国内初の『節水』によるクレジット発行をEARTHSTORYで実現できたことを光栄に思います。チームとお客様とのデータ・情報の連携をスピーディーに行われ、4か月弱のスピード発行が実現しました。国内の半導体・データセンター建設による水需要増加や、世界的に水リスクが高まる中、『節水・節湯』活動のクレジット化というソリューションは、日本発のグローバルスタンダードになる力を持っています。海外の人口増加地域や環境保護が急務な地域でも大きな力を発揮するはずです。私たちは今後も、この価値を国内から世界へと広げる支援を続けてまいります。」
■ EARTHSTORYボランタリークレジット制度について
Linkholaは、民間主導の「ボランタリークレジット制度」の制度オーナーとして、申請・審査・発行までをワンストップで提供する「EARTHSTORY」を運営しています。最大の強みは、最短3か月でクレジット発行できる、国内最速クラスの革新的な制度設計です。国内外でボランタリーカーボンクレジットを創出・販売し、新たな収益を得られる脱炭素ビジネスを幅広く支援します。