食のプロにオファーができるプラットフォームを運営する株式会社TasteLink(所在地:東京都渋谷区、代表取締役:戸門慶)は、2026年2月5日から2月8日の間に食品メーカー・飲料メーカー・外食チェーン・ホテル飲食・中食・素材原料メーカーの開発担当者 426名に「レシピ管理と商品開発プロセスの実態」についてのインターネット調査を行いました。(楽天インサイト調べ)
本調査の結果、飲食業界におけるレシピ管理のアナログ依存、若手人材の業務負荷、そしてレシピの属人化といった課題が明らかになりました。 レシピの管理方法については、「社内システム」(52.6%)と「Excel」(49.5%)が拮抗する結果となりましたが、「紙」で管理している企業も23.2%にのぼり、約4人に1人が依然として紙ベースでレシピを管理している実態が判明しました。Excelや紙などアナログ手法で管理している企業は全体の7割以上に達しており、レシピ専用のデジタル基盤が十分に整備されていない企業が多数を占めています。飲食業界におけるDX化の遅れが、具体的な数字として浮き彫りになりました。
一方で、現場の若手層からは明確な改善ニーズも見えており、20~30代の85.7%が「レシピを一元管理できれば業務効率が上がる」と回答し、統合管理への期待は非常に高いことが分かりました。特に20代では「過去レシピを掘り起こすのに時間がかかっている」と回答するなど、約7割がレシピ開発の現場では若手ほど情報探索や資料整理などのデスクワークに時間を奪われている現実が明らかになっています。本来は商品開発そのものに集中すべき人材が、レシピ探しや確認作業に多くの時間を費やしている状況です。
また、ツール導入時の必須条件として「既存データの移行」を挙げた回答は34.0%にのぼりました。これは全体の約3人に1人が、現在のアナログ管理からの脱却、すなわちDX化を望んでいることを示しています。単なる新規システム導入ではなく、これまで蓄積してきたレシピ資産を活かした移行が求められている点も特徴的です。
 さらに、レシピ考案・改良におけるハードルとして「属人化」を挙げた割合は全体で37.3%に達しました。特に20代では4割以上が属人化に課題を感じている一方で、50代層においても同様に属人化への課題意識が高く、レシピを引き継ぐ側も引き継ぐ側も問題を認識している構造が浮き彫りになりました。レシピが個人の経験や紙資料の中にとどまり、組織として共有・活用しきれていない状況が、世代を超えた共通課題となっています。
 
代表コメント
私は、約50年続く郷土料理店『ともん』の家に生まれ、和食料理人として約8年間修業しました。その後、2011年に厳選レストランの予約・決済サービス『ポケットコンシェルジュ』を立ち上げ、2019年にはアメリカン・エキスプレスによるM&Aも経験しました。2023年にTasteLinkを創業し、現在はクラウドレシピ『ChefDeck』の開発に取り組んでいます。
今回の調査で、レシピが“企業の知的資産”であるにもかかわらず、管理が分散し、差戻しや情報整理の負担が積み上がっている実態が数字で見えてきました。人手不足や事業承継の局面で、暗黙知を形式知として残すことは待ったなしです。ChefDeckは、レシピだけでなく『なぜOKになったのか』という判断理由までチームの資産として残し、開発者が本来集中すべき“ものづくり”に時間を取り戻すための基盤になりたいと考えています。
── 株式会社TasteLink 代表取締役 戸門 慶