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| 解説 | |||
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・哺乳類、鳥類、爬虫類、魚類から、棘皮動物、甲殻類、軟体動物、刺胞動物、被子植物、藻類、バクテリアまで、海の生物を斬新な視点で網羅。 ・海岸、サンゴ礁、沿岸海、外洋、極域海洋など、海の地域別の構成で生物種を解説。生息地の環境とともに生態系、生物相についての理解も深まる。 ・世界最大の博物館群であるスミソニアン協会と、世界の自然史研究をリードするロンドン自然史博物館によるダブル監修。 ・海と生物を描いた数多くの美麗な博物画、古今東西の絵画作品を収録。 海の芸術的な価値も広く紹介する。 《ぱらぱらめくると、数え切れない海の生き物が、分厚い頁に所狭しと躍っている。ほとんどの読者にとって見たこともない生物が、随所に溢れんばかりに描き込まれている。一方で、クジラだタコだイソギンチャクだと海藻だと誰もが知る生き物の紙面には、繰る者を隠された謎へ導く扉がしっかりと開かれているではないか。》 ――遠藤秀紀(日本語版監修者、本書序文より) |
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| はじめに | |||
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私たち人間は、分かっていそうで分からないことに対して本能的に魅せられてしまう。手の届かない物事に思いを巡らせることには、ロマンと憧れが同居するばかりか、本来そうする必要性があるようにさえ見える。宇宙の彼方、地球以外の惑星、異星人……。しかし、よくいわれるように、実はこうした事象よりもよく分かっていないかもしれないのが、地球の海洋にすむ生き物のことだ。
というのも、海の80%は──誰にも近づけないといういたって単純な理由ゆえに──いまだ地図や海図に描かれておらず、観察も探査も行われていないからだ。 私たち人間は空気呼吸をする陸生の哺乳類である。もちろん、泳ぎの得意な人はいるだろう。素潜りをしたり、日進月歩する潜水用具やロボットを駆使して海洋の神秘を探ったりしている人もいなくはない。そうでない大多数の人々は、ただ波を見つめるだけだが、その見つめている波の下に、もう1つの世界が広がっている。 科学とテクノロジーのおかげで、その世界に関する知見は加速度的に増えつつある。そして本書が示すとおり、そこはおよそ理解が及ばないほどに美しくファンタスティックな世界なのだ。極小のものから極大のものまで、浅瀬にすむものから深海にすむものまで、獰猛なものから憶病なものまで、海にはさまざまな生物がいて、この惑星を私たちと分かち合っている。ただし、彼らのすむ世界は私たちがすむ世界とはまったく異なっている。これが興奮せずにいられるだろうか? 本書を手に取る読者は、彼ら「湿った」隣人たちと顔を合わせ、海洋で進化を遂げた驚くべき生命の途方もない多様性を垣間見ることになるだろう。海はややもすると遠い世界に思えるかもしれない。だが、海と私たちの関係の文化的諸相を顧みれば、人を惹ひきつけてやまない、危険な、それでいて危険をおかすだけの価値があるこの領域と、私たち人間はずっと密接な関わりを保ってきたことに気づくはずだ。 ただ、今は両者の立場が逆転している。私たち人間の方がむしろ大きな脅威となり、もはや海は海水の一滴たりとも安泰ではなくなってしまった。白化するサンゴ礁。深海の底に散乱するプラスチックごみ。プラスチックごみはウミガメやクジラの胃袋を膨らませ、アホウドリの雛ひなを窒息させている。 海水の酸性化や環境汚染、そして魚の乱獲と、海洋全体の生態系を脅かす要因には事欠かない。だからこそ、今私たちはわだつみの驚異に浸ることで、海を愛し守る術を学ばなければならない。さあ、海中に身を投じ、未知なる世界を泳いでまわろう。そして、母なる海のために立ち上がろうではないか。 クリス・パッカム (博物学者、テレビ番組司会者、作家、写真家) |
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| https://www.youtube.com/watch?v=ti1Hjb-Xj4c | |||
| 『OCEAN LIFE 図鑑 海の生物』紹介動画 | |||
| 著者情報 | |||
| 監修者 | |||
| スミソニアン協会 | |||
| 1846年設立。美術館、博物館、国立動物公園など19の施設が含まれる世界最大の研究機関・博物館群である。標本、遺物、芸術作品などの収蔵品数は約1億3700万にも及ぶ。そして、そのうち1億2600万以上の標本や物品はスミソニアン国立自然史博物館が収蔵している。スミソニアン協会は、標本を学術研究の源泉として継承し、文化の発展を通じて全人類の知に貢献し続けている。 | |||
| ロンドン自然史博物館 | |||
| 大英博物館の一部門として始まる。太陽系の形成から現在にいたるまでの46億年を対象に、8000万以上の標本を収蔵する世界的な博物館である。また世界の68 ヶ国以上で先進的なプロジェクトを主導する研究機関でもある。ロンドン自然史博物館には300名以上の科学者が所属し、地球上の生命への理解を深めるために収蔵品の研究にあたっている。博物館が迎える来訪者は年間500万人以上に及ぶ。 | |||
| 日本語版監修者 | |||
| 遠藤秀紀 えんどう ひでき | |||
| 東京大学総合研究博物館教授。博士(獣医学)。専攻は、比較形態学・遺体科学。1965年、東京都生まれ。1991年、東京大学農学部獣医学科卒業。国立科学博物館研究官、京都大学霊長類研究所教授を経て、2008年より現職。動物の遺体に隠された進化の謎を追い、遺体を文化の礎として保存するべく「遺体科学」を提唱、パンダの掌やアリクイの顎、イルカの呼吸器、ヌタウナギの心臓などの研究を進める。著書に、『ウシの動物学』東京大学出版会(2001年)、『哺乳類の進化』東京大学出版会(2002年)、『遺体科学の挑戦』東京大学出版会(2006年)、『人体 失敗の進化史』光文社(2010年)、『東大夢教授』リトルモア(2011年)、『有袋類学』東京大学出版会(2018年)などがある。 | |||
| 長谷川和範 はせがわ かずのり | |||
| 国立科学博物館動物研究部海生無脊椎動物研究グループ・研究主幹。博士(水産学)。専攻は、動物系統分類学。1961年、新潟県生まれ。1993年、東京水産大学大学院水産学研究科資源育成学専攻博士課程中退。同年より国立科学博物館に勤務。軟体動物腹足類(巻貝の仲間)についての分類学的研究を行う。近年は深海性の種類の研究にも力を入れている。著書(共著)に、『標本の世界』松浦啓一編著、東海大学出版会(2010年)、『動物系統分類学5 軟体動物(II)』内田亨・山田真弓監修、中山書店(1999年)、『日本近海産貝類図鑑 第二版』奥谷喬司編著、東海大学出版会(2017年)などがある。 | |||
| コンテンツ | |||
| 海の世界 | |||
| 海洋とは何か? | |||
| 海洋の成り立ち | |||
| 海洋の気候 | |||
| 海洋の深さ | |||
| 岩石海岸 | |||
| 飛沫帯で生きる | |||
| 海床に固着する | |||
| 海岸侵食 | |||
| 潮が届かない場所で生きる | |||
| 干潮を生き延びる | |||
| [芸術の中の海洋]大陸の端から端まで | |||
| 岩を削る | |||
| しがみつく | |||
| プランクトンをこし取る | |||
| 貝殻の中にすむ | |||
| 波 | |||
| 陸の魚 | |||
| 魚の体形 | |||
| 潮だまりの縄張り | |||
| 潜水する外温動物 | |||
| [芸術の中の海洋]色彩の海 | |||
| 絶壁での営巣 | |||
| [注目の種]シロカツオドリ | |||
| 岩場を跳ねる | |||
| 砂質海岸 | |||
| 飛砂の中で育つ | |||
| [芸術の中の海洋]本物のような海 | |||
| 浜辺の営巣 | |||
| 砂浜と砂丘 | |||
| [芸術の中の海洋]洋上のドラマ | |||
| [注目の種]アメリカワニ | |||
| 漂着物をあさる | |||
| 津波 | |||
| 河口と干潟 | |||
| 堆積層での生活 | |||
| 潮汐 | |||
| 海底の毒針 | |||
| 隠れた危険 | |||
| 電気を感じ取る | |||
| 繁殖のための回遊 | |||
| 泥に突き刺して探す | |||
| [芸術の中の海洋]オランダの黄金時代 | |||
| くちばしを振って探す | |||
| 足で釣る | |||
| マングローブ林と塩湿地植生 | |||
| 塩湿地植生での成長 | |||
| コロニー化される根 | |||
| 支柱の上で成長 | |||
| 逆さまの生活 | |||
| 生きた化石 | |||
| 塩水 | |||
| 鋏を振るカニ | |||
| 水上での“狩り” | |||
| [芸術の中の海洋]海の印象 | |||
| 塩濃度変化への耐性 | |||
| サンゴ礁 | |||
| シンプルな体 | |||
| 岩礁をつくる | |||
| 一斉産卵 | |||
| 硬い骨格 | |||
| 群体で生きる | |||
| さまざまなサンゴの仲間 | |||
| 太陽からパワーをもらう | |||
| 獲物を刺す | |||
| サンゴ礁 | |||
| 毒とともに花開く | |||
| 扇を広げる | |||
| [注目の種]シャコガイ | |||
| 武器を集める | |||
| 色を変える | |||
| [芸術の中の海洋]博物学と芸術 | |||
| 宿主を掃除 | |||
| 変装の名人 | |||
| 海底に餌を求める | |||
| 海の中の青 | |||
| 膨らむ体 | |||
| [芸術の中の海洋]アボリジニが伝える海の物語 | |||
| 相互防衛 | |||
| 性転換するもの | |||
| サンゴ礁は餌の宝庫 | |||
| 刃をもつ魚 | |||
| サンゴ礁の魚たち | |||
| 謎めいた魚たち | |||
| 特殊化する鰭 | |||
| [芸術の中の海洋]古代の海 | |||
| サンゴ礁をこすり取る魚たち | |||
| 沿岸海 | |||
| 光の吸収 | |||
| [注目の種]ジャイアントケルプ | |||
| 海底の草原 | |||
| 光を生み出す | |||
| 世代交代 | |||
| [芸術の中の海洋]アジアの海神 | |||
| 管の中にすむ | |||
| 刺さる剛毛 | |||
| 殻を開閉して泳ぐ | |||
| 浮力を調節する | |||
| ハリケーンと台風 | |||
| ジェット推進 | |||
| ウミウシの仲間 | |||
| 重い体 | |||
| 懸濁物食者 | |||
| [芸術の中の海洋]大波 | |||
| 腕で歩く | |||
| 管足 | |||
| ヒトデの仲間 | |||
| 棘に覆われた皮膚 | |||
| [注目の種]アカシュモクザメ | |||
| 水中を飛翔する | |||
| 鰾 | |||
| 身を潜める | |||
| 海水準の変動 | |||
| 全身で感じる | |||
| 群れで回遊 | |||
| [注目の種]オオグンカンドリ | |||
| 急降下からの飛び込み | |||
| [注目の種]ラッコ | |||
| 海で草を食べる | |||
| [注目の種]ザトウクジラ | |||
| 湧昇と沈降 | |||
| [注目の種]タイセイヨウマダライルカ | |||
| 外洋 | |||
| 分業 | |||
| 植物プランクトン | |||
| 浮遊を維持する | |||
| 暗闇での生命維持 | |||
| 新たな海洋底 | |||
| 深海の巨大種 | |||
| 分岐する腕 | |||
| クラゲとヒドロ虫 | |||
| ろ過摂食するサメ | |||
| 海流 | |||
| [注目の種]ホホジロザメ | |||
| ゆっくり動く巨体 | |||
| [芸術の中の海洋]海の地図 | |||
| 暗闇の中の光 | |||
| スピードのための設計 | |||
| [注目の種]ワタリアホウドリ | |||
| 大量の採餌 | |||
| 海洋底の消滅 | |||
| [注目の種]シャチ | |||
| 極域海洋 | |||
| [注目の種]ミジンウキマイマイ | |||
| 海氷極域の群れ | |||
| 凍らない魚 | |||
| 動物プランクトン | |||
| [注目の種]オウサマペンギン | |||
| 熱を逃さない層 | |||
| [注目の種]ミナミゾウアザラシ | |||
| 敏感なひげ | |||
| 棚氷と氷山 | |||
| 被毛のさまざまな機能 | |||
| [注目の種]イッカク | |||
| 分類 | |||
| 用語集 | |||
| 索引 | |||
| Acknowledgments | |||
| <概要> | |||
| 『OCEAN LIFE 図鑑 海の生物』 | |||
| ■スミソニアン協会・ロンドン自然史博物館/監修 遠藤秀紀・長谷川和範/日本語版監修 | |||
| ■定価6,380円(本体5,800円+税10%) | |||
| ■B4変型判・416頁 | |||
| https://www.tokyo-shoseki.co.jp/product/books/81433/ | |||
| 東京書籍株式会社 | |||
| 東京書籍は1909(明治42)年創業。「教育と文化を通じて人づくり」を企業理念とし、新しい時代に挑戦する個性的、創造的な人材の育成を目指しています。小・中・高等学校の教科書発行部数が最多の教科書業界最大手の出版社です。近年、デジタル教科書など教育用デジタルコンテンツの開発・販売にも注力しています。その他、教育総合ポータルサイト運営、学力・体力テストなどの各種評価事業、一般書籍の発行など教育と文化に係る幅広い事業活動を行っています。 | |||
【東京書籍株式会社】 ようこそ、広くて深い海の世界へ! 多様性に満ちた動物・植物たちを、圧倒的なビジュアルで紹介。『OCEAN LIFE 図鑑 海の生物』4刷出来!
東京書籍株式会社 | 2025年12月24日 09:42
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