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韮崎市商工会は2025年10月25日、「第3回 韮崎駅前商店街 空き店舗ツアー」を開催しました。本ツアーは、消滅可能性自治体と位置づけられる韮崎市が、空き家・空き店舗やリノベーション店舗を地域資源と捉え、商店街活性化を進める取り組みの中核を担う施策です。3年間で20店舗以上の新規開業につながり、副次的な効果として映画ロケの招致や他地域へのノウハウ波及など多面的な成果も生まれています。本リリースでは開催概要とともに、“リノベタウン韮崎”が注目される理由を紹介します。 |
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■ 起業が広がる“リノベタウン韮崎” |
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1967年、韮崎駅前商店街に建設され、長らく地域の象徴的ビルであった「アメリカヤ」が、閉店から15年の空白期間を経て、2018年に地元の建築設計事務所IROHA CRAFTによりリノベーションされ、復活を遂げたことをきっかけに、商店街の再生が動き始めました。コロナ禍前に同社が行った「空き店舗ツアー」をヒントに、2023年から韮崎市商工会が主体となり、韮崎市と民間企業(IROHA CRAFT)などが連携して「韮崎駅前商店街空き店舗ツアー」を開始。毎年約40名が参加する人気イベントとなり、開始から3年間で20店舗以上が駅前商店街に新規オープンするなど、起業の好循環が生まれています。 |
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リノベーションされ、復活を遂げたビル「アメリカヤ」 |
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韮崎駅前商店街 |
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空き店舗ツアー |
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■ 過去から積み重ねた実績--マッチング数が示す確かな成果 |
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空き店舗ツアーは今回で3回目。 初回から継続して成果をあげており、参加者からの評価や実際に成約に結び付いた件数などの実績がツアーの信頼と注目度を年々高めています。 |
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2023年 第1回 :参加者41名/マッチング2件 |
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2024年 第2回 :参加者39名/マッチング5件 |
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2025年 第3回(今回):参加者21名/マッチング1件(現時点) |
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合計8件のマッチングが生まれ、飲食・物販・サービス関連など、新しい店舗が商店街に続々とオープン。こうした成果は、韮崎市・商工会・民間企業の三者連携で取り組み、単なる見学イベントに留まらず 「挑戦者を生む仕組み化」 に成功しているためです。 |
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moi |
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マッチング店舗の一部 |
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NEXTMOUNTAIN |
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マッチング店舗の一部 |
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Evans |
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マッチング店舗の一部 |
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KOHOLA HOLISTIC |
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マッチング店舗の一部 |
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■ 19の物件を一挙に見学。リアルな街歩きで見えてくる“可能性” |
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当日は、午前10時から夕方まで駅前商店街を歩きながら、 19軒の空き店舗・リノベ物件を内見する濃密な1日。 |
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見学した物件は多種多様で、駅徒歩1分の広い空き店舗、昨年惜しまれつつ閉店した元豆腐屋、築70年の長屋を再生した「アメリカヤ横丁」、レトロな鉄窓が残る「マルハクビル」、元歯医者、元アパレル店、映画のロケ地としても使われた元文具店など、用途の異なる建物が連続します。 |
ネット非掲載の“未公開物件”も多く、参加者からは 「家賃の安さに驚いた」「物件ごとの光の入り方や周辺環境がよく分かった」「ここでなら挑戦できる」などの声が上がりました。 |
さらに、ツアーをきっかけに移住・起業した先輩によるリノベーション店舗の訪問も実施。 「PEI COFFEE」「parfait tokidoki」、昨年のマッチングから誕生した「NEXT MOUNTAIN」など、リノベーションから生まれた成功事例の“その後”を直接見られる点は、このツアーならではの魅力です。 |
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物件情報片手にツアー開始 |
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駅前商店街を街歩き |
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元豆腐屋の空き店舗 |
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先輩移住・起業者との交流 |
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■ トークイベントで語られた、移住と起業のリアルと支援体制 |
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見学後は、アメリカヤ5階で「アメリカヤトーク」を開催。IROHA CRAFT代表・千葉氏がアメリカヤ復活と横丁開発の背景を解説し、地域と連携して進める“エリアリノベーション”の構想を語りました。 |
さらに、都内から移住した眞壁氏からの「初めて韮崎を訪れた日に“ここに住む”と直感した」 「行政・商工会のサポートで、理想の働き方と家族との時間が両立できるようになった」 というエピソードに、参加者は熱心に耳を傾けていました。 |
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市役所や商工会からは、補助金、起業支援、移住サポート体制なども紹介。行政・商工会・民間企業の連携した支援に参加者は安心感と魅力を感じていました。 |
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終盤は「アメリカヤ横丁」で乾杯し、参加者・移住者・主催者が交流。挑戦を後押しする“ゆるやかなコミュニティ形成”も、このツアーの重要な価値となっています。 |
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アメリカヤトーク |
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商工会担当者 |
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先輩移住・起業者 |
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交流会 |
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■ 取り組みの継続が生んだ “5つの波及効果” |
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空き店舗ツアーを3年間にわたり継続してきたことで、韮崎市では 想定を超える5つの波及効果 が生まれています。 |
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1.空き店舗オーナーの意識が変化し、“空き店舗情報の提供・相談増加” |
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空き店舗ツアーを継続し、外部から注目が集まることで、空き店舗オーナー達から「長年閉めていた店舗を貸してもいい」という声が増加。貸す気がなかった物件の供給側である商店街オーナーたちの意識が変わりつつあります。こうした意識改革が商店街活性化には必要不可欠で、地域の中で空き店舗が「困りごと」から「価値ある資源」へと認識が変わりつつあります。 |
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元食料品店の空き店舗 |
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元文房具店 |
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2.“視察来訪”が急増--移住・起業希望者だけでなく行政機関なども |
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ツアーの認知度拡大により、イベント外での視察来訪も増加しています。 |
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●移住・起業希望者の個別訪問 |
「個別に街を案内してほしい」「物件を見たい」という相談が急増。 先輩移住者の店舗を訪問し、そのまま商工会へ相談を依頼するケースも増えています。 |
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●行政機関や大学生などの視察 |
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県内外の行政機関担当者や各種団体、大学生などが、韮崎の取り組みを学ぶために視察を実施。韮崎市は“実践的な地域再生モデルの視察拠点”として注目度を高めています。 |
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商店街の看板設置事業を視察 |
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改修中の店舗を視察 |
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3. 他地域の商工会が「韮崎モデル」を参考に、自地域で空き店舗ツアーを実施 |
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同様に空き店舗問題に悩む地域から「韮崎の取り組みを学びたい」という声が寄せられ、実際に石川県白山市鶴来(つるぎ)地区では、韮崎のツアーを視察したうえで独自の「空き店舗ツアー」を実施。 |
これは、韮崎市の取り組みが単なるローカル事例ではなく、 “他地域でも応用可能な地域再生モデル”として一定の評価を受けていることを意味します。 |
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石川県白山市鶴来 空き店舗ツアー |
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4. 空き店舗ツアーの周知がきっかけとなり、東京の映画会社がロケ地に活用 |
ツアーで紹介していた空き店舗の写真・情報を目にした都内の映画制作会社が、特徴的な街並みや建物の雰囲気を気に入り、 「韮崎市内の空き店舗を映画のロケ地」として採用。
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実際に全国公開作品の撮影が行われ、空き店舗がまちの新たな魅力発信にもつながっています。 |
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5.まちづくりキーパーソンとなりうる“まちづくり会社”の設立 |
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韮崎駅前商店街を中心にリノベーションの動きが活発化し、「リノベタウン韮崎」として市内外からの興味関心が高まり、若者世代を中心にまちなかの店舗を巡るといった動きも見られるようになってきました。この流れをさらに加速化するために、まちづくりに意欲のある融資が集い、「韮崎の未来を、描き、つくる。」をコンセプトとしたまちづくりに主体的に取り組む組織である合同会社ニラサキヤが2025年1月に設立され、韮崎を「知る」「楽しむ」機会を提供する韮崎ファンづくり事業を進めています。 |
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ガイドホテル「ニラサキヤSYAY」をメイン事業として活動するまちづくり会社「ニラサキヤ」 |
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■ 空き店舗は「お荷物」ではなく「未来の資源」。韮崎モデルが描く地域のこれから |
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全国の地方都市が抱える人口減少・商店街空洞化の課題に対し、韮崎市は、空き店舗を“地域の可能性を広げる資源”として捉え、「移住 × 起業 × リノベーション」を軸とした持続可能な地域活性化サイクルを創り出しました。 |
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この循環を生み出しているのが、空き店舗ツアーであり、行政・商工会・民間企業が一体となって取り組んだ成果です。 |
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空き店舗ツアーは「一過性のイベント」ではなく、 持続可能なまちづくりモデルとして定着しつつあります。 |
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街全体を巻き込むイベント |
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新たなリノベーション店舗も地域資源 |
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移住・起業希望者との関係構築 |
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地元の若い経営者との交流 |
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■ 今後の展望--「空き店舗ツアー」は、これからも韮崎の未来をつくり続ける |
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韮崎市商工会では行政などと連携して、今後もツアーの継続開催、物件情報の更新、移住・起業希望者へのフォローアップ、補助金案内、地域とのマッチング支援を強化していきます。さらに、映画ロケ、地域外イベントなど、新たな空き店舗活用も推進し、資源の可能性をさらに広げていきます。 |
空き店舗から始まる“まちの未来”。 継続が生んだ成果と波及効果は、その可能性の大きさを証明しています。 韮崎市は、空き店舗を未来の可能性へと変える取り組みを推進し、韮崎駅前商店街の魅力をさらに高めてまいります。 |
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アメリカヤの屋上にて、参加者と関係者たち |
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