情報の「質」の違いが、打ち手の明確さと不安の差に
日本最大規模の医療情報サイト「ドクターズ・ファイル」をはじめ、医療プラットフォーム事業を展開する株式会社ギミック(本社:東京都渋谷区、代表取締役:横嶋 大輔、以下「当社」)は、全国429人の開業医を対象にアンケートを実施し、2026年(令和8年)6月に迫る診療報酬改定に関して、その印象と対策についての実態を調査しました。本調査の詳細な結果および分析は、開業医・開業をめざす医師をサポートするクリニック経営支援メディア「クリニック未来ラボ」にて公開しています。
 
2026年度(令和8年度)の診療報酬改定は、近年の物価高騰や賃金上昇、人材不足といった医療現場を取り巻く厳しい環境を踏まえ、「医療提供体制を維持・安定させること」を大きな目的として行われます。特に今回は、ベースアップ評価料の拡充など医療従事者の処遇改善を強く意識した改定であり、診療報酬本体の改定率は+3.09%と、約30年ぶりの高い水準となっています。改定率は一見すると大幅なプラスですが、その多くは「利益の増加」ではなく、「コスト増への補填」という性格が強い点が特徴です。
今回の改定では医療DXや業務効率化の推進がこれまで以上に重視されているほか、病院とクリニック、急性期と慢性期、外来診療と在宅医療といった役割分担をより明確にする「機能分化」も改定の重要な柱となっています。
改定を目前に控えた今、医療機関はどのような印象を抱き、どんな対策を進めているのか。「クリニック未来ラボ」では医療現場の実情を可視化し、より良い医療環境づくりに貢献することを目的に、全国の開業医を対象とした調査を実施しました。
調査結果
「期待」は「とても期待している」「不安はあるが期待している部分のほうが大きい」を合わせても19.6%と2割に届かない一方で、「不安」は「不安のほうが大きい」「とても不安」を合わせて61.3%と過半数を大きく上回っています。さらに注目すべきは、その中でも「とても不安」という強い意見が37.5%と最も多かった点。改定に対する不安の強さが浮き彫りになりました。
 
年代別に見ると、「期待」と答えた人は、30代・40代といった比較的若い層では約3割。一方50代以降では2割以下にとどまり、「期待」の受け取り方には年代の差があるようです。診療報酬改定に向けては、情報収集や申請準備、設備導入、スタッフ教育など、取り組むべきことが多岐にわたります。若い世代ほど「期待」と捉える傾向があるのは、日々の診療に加えてこうした準備を進める上で、体力面や医療DXへの理解度が影響しているのかもしれません。
 
不安の声が大きい診療報酬改定ですが、各クリニックではどのような対策を行っているのかを調査すると、全体の42.0%、つまり4割以上の開業医が「加算取得に向けた算定要件の見直し・確認」を進めていると回答。多岐にわたる加算の中で、自院が算定対象となるかを確認し、必要な体制整備や運用変更を行うため、早期から準備を進めている様子がうかがえます。
 
次に多かったのは「情報収集」で36.8%。3人に1人以上が関心を示しています。診療報酬改定の内容を正確に理解する必要があることや、不明点への不安が背景にあり、まずは情報を集めて全体像を把握しようとする動きが広がっていることが読み取れます。
 また調査では「特に何かをする予定はない」と回答した開業医が25.6%と、4人に1人を占めました。年代別に見ると、30代・40代では「何もしない」と答えた割合は1割程度にとどまる一方、50代以降では約3割、70代以上では4割近くに達しており、改定への対応姿勢には年代差が見られます。不安の最大要因=「わからなさ」であり、「内容が複雑でよくわからないため、何から手をつければ良いのか判断できない」という理由で動きづらくなっているケースも少なくないと考えられます。
 
今回の調査から見えてきたのは、診療報酬改定に対する受け止め方が、「プラスかマイナスか」以上に、入手している情報の「質」によって大きく分かれているという点です。
期待を寄せている層は、質の高い情報を得た上で内容を理解し、自院における具体的な打ち手まで落とし込めている傾向が見られました。一方で、不安を抱えている層は、情報を集めてはいるものの、その質が十分でないため、理解や判断につながらず、具体的な対応策を描けていない状況にあるといえそうです。
調査方法
・調査期間:2026年3月19日(木)~3月27日(金)
・調査対象:全国の30~70代の医科の開業医
・回答数:429人
・調査方法:インターネットパネル調査
ギミックが実施する開業医調査
下記から詳しい調査を閲覧できます。
【開業医調査】2026年度診療報酬改定 クリニックの対策内容を紹介
詳細を見る
 
また、「クリニック未来ラボ」では、「診療報酬改定」以外にも「医師の働き方改革」「医療DX」など、開業医に関するさまざまな調査を実施しています。目まぐるしく変化する医療業界において、開業医が未来に向けてクリニック経営をアップデートし、地域医療に貢献するためのヒントとして、ぜひご覧ください。
 
「クリニック未来ラボ」とは
「クリニック未来ラボ」は、開業医、開業をめざす勤務医・医学生に向けたクリニック経営支援メディアです。独自の視点で調査・研究し、より良いクリニック経営に役立つ情報を発信しています。理想のクリニック経営にお役立ていただけるような全国のドクター向けの医療コラムを掲載中。
https://cl-mirai-lab.doctorsfile.jp/
 
会社概要
株式会社ギミック
代表取締役社長 兼 社長執行役員 CEO:横嶋 大輔
本社:東京都渋谷区南平台町2番17号 A-PLACE渋谷南平台3階・5階(総合受付)・7階
https://www.gimic.co.jp/
 
当社は「健康を願う人と守る人の『不』を『希望』に」というパーパスのもと、患者・医師・医療機関が抱える「不(不安・不信・不便)」を解消することをめざしています。事業は、安心してクリニックを選べる仕組みを提供し、その安心感に基づいた適切な医療の提供を実現するマッチング領域と、医療機関の運営や成長を支援する多様なサービスを展開するその他業務領域で構成されています。
主力サービスは、患者にとって最適なかかりつけ選びをサポートする医療情報サイト「ドクターズ・ファイル」、医療情報マガジン『頼れるドクター』。その他、医療機関専用情報共有アプリ「ドクターズ・ファイル メディパシー(medipathy)」、クリニック専用人事評価/人材マネジメントシステム「ドクターズ・ファイル クリニコ(CLINICO)」、医療系求人情報サイト「ドクターズ・ファイル ジョブズ(JOBS)」、LINE連携型予約管理システム「ドクターズ・ファイル アポ レジタス」など、医療特化型のプラットフォームを展開。
 
【マッチング領域】
ドクターズ・ファイル: https://doctorsfile.jp/
頼れるドクター: https://doctorsfile.jp/book/
ホスピタルズ・ファイル: https://hospitalsfile.doctorsfile.jp/
 
【その他業務領域】
ドクターズ・ファイル メディパシー(medipathy): https://medipathy.doctorsfile.jp/
ドクターズ・ファイル クリニコ(CLINICO): https://clinico.doctorsfile.jp/
ドクターズ・ファイル ジョブズ(JOBS): https://doctorsfile.jp/jobs/
ドクターズ・ファイル アポ レジタス: https://reserve.doctorsfile.jp/