| ITプロジェクト経験者235名調査 成功の定義が明確だったのはわずか3割、炎上経験者の9割が目標認識のズレを経験 |
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| プロジェクト/事業の生産性向上を支援するプロジェクトポートフォリオマネジメント基盤ツール「Flagxs(フラッグス)」を展開するフラッグス株式会社(東京都渋谷区、代表取締役:林部 正樹)は、全国のITプロジェクト経験者235名を対象に「プロジェクトマネジメントの実態」に関する調査を実施しました。 | ||||||||||
| その結果、過去にプロジェクトの炎上を経験した人は44.3%、成功の定義が明確だったと回答した人は30.2%にとどまり、PMと現場で目標認識にズレを感じた人は74.9% 、進捗が見えないと回答した人は77%にのぼることが判明しました。日本のプロジェクト現場では、「プロジェクト成功の前提条件」が設計されないまま進行している実態が浮き彫りになりました。 | ||||||||||
| ◼️調査サマリー | ||||||||||
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・ITプロジェクトの炎上経験あり:44.3% (n=235、全体) ・成功の定義が不明確・曖昧だった:69.8% (n=235、全体) ・誰が何を意思決定するか不明確だった:68.9% (n=235、全体) ・PMと現場で目標認識にズレがあった:89.4% (n=104、炎上経験者) ・進捗・課題が見えなかった経験あり:87.5% (n=104、炎上経験者) |
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| ・情報の一元管理は十分ではない:76.6% (n=235、全体) | ||||||||||
| ・一元管理ができているかの認識にレイヤー分断:PM層とエンジニアで32.8ポイント差 | ||||||||||
| ◼️調査背景 | ||||||||||
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DXの投資拡大により、企業におけるプロジェクトは増加・複雑化しています。一方で、納期遅延や予算超過、炎上とリカバリーのサイクル化といった問題は依然として発生しています。 原因は「人材不足」や「管理不足」「実行力不足」と語られがちですが、本当にそうなのでしょうか。本調査では、成功の定義や意思決定設計、進捗・リソースの可視化といった「プロジェクトの前提となる設計」に着目しました。 |
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| ◼️約2人に1人がプロジェクト炎上を経験 | ||||||||||
| 過去3年で「炎上した/炎上しかけた」と言えるプロジェクトの経験はあるかを聞いたところ、44.3%が炎上経験ありと回答しました。約2人に1人が炎上を経験しているという事実は、炎上が例外的トラブルではなく、一定頻度で発生している構造問題であることを示しています。 | ||||||||||
| そしてこの炎上の多くは突発的な事故ではなく、プロジェクトを動かす前提条件の設計が行われないまま始まった結果として発生している可能性があります。 | ||||||||||
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| ◼️成功の前提が設計されていない現実 | ||||||||||
| プロジェクトの開始時に「成功の定義が明確だった」と回答した人は30.2%にとどまり、約7割がプロジェクトの成功の定義が決まっていない、もしくは曖昧だったと回答しました。また、「誰が何を意思決定するかが明確だった」と答えた人も31.1%にとどまり、約7割で責任・判断の所在が設計されないまま進行していたことが判明しました。 | ||||||||||
| 注目すべきは、成功定義の不明確さ、意思決定の不明瞭さのいずれも、炎上経験の有無で統計的に有意な差がなく、ほぼ同水準で見られたことです。多くのプロジェクトで「成功とは何か」「誰が決めるのか」という前提が整わないまま、プロジェクトが始まっている実態は、炎上した現場だけの問題ではなく、日本のプロジェクト現場全体に広く存在する構造的課題であることが示されました。 | ||||||||||
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| ◼️PMと現場で目標のズレ、進捗・課題・成果の共有がされていない | ||||||||||
| PMと現場で「プロジェクトの目標に認識のズレを感じたことがある」人は、頻繁にある、ときどきあるを合わせて74.9%にのぼりました。さらに炎上経験者に限定すると、この割合は89.4%に達し、炎上なし層(63.4%)と比較して約26ポイント高い結果となりました。同様に「進捗や課題が見えなかった経験がある」と回答した人も77.0%にのぼり、炎上経験者では87.5%と、炎上なし層(68.7%)を約19ポイント上回りました。 | ||||||||||
| 目標認識のズレと可視化の欠如は、今回の調査において炎上との統計的相関が最も強く表れた項目です。これは単なるコミュニケーション不足ではなく、「成功の定義があいまいで、何を・誰に・どの粒度で報告すべきかが定まらない」というプロジェクトの成功設計の不在が、目に見える形で現れたものと考えられます。 | ||||||||||
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| ◼️プロジェクトの“見え方”に大きなレイヤー分断 | ||||||||||
| 「進捗・課題・リソースなどプロジェクトに関する情報は一元的に管理されているか」という問いに対し、「十分に一元管理できている」と回答したのは23.4%にとどまりました。「一部されている」が53.6%、「ほぼされていない」15.7%、「不明/管理体制がない」7.2%を合わせた約76.6%は、管理が十分ではないと感じていることが判明しました。 | ||||||||||
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| 役職別にみると、PM層では47.1%が「十分に一元管理できている」と回答した一方、エンジニアでは14.3%、メンバー(*1)では14.8%にとどまっていることが分かりました。 | ||||||||||
| 管理は“行われている”にもかかわらず、組織全体では“見えていない”という状況が示唆されており、情報が組織内のレイヤーごとに分断される「レイヤー分断」構造が浮かび上がりました。管理の有無そのものではなく、「誰が、どの粒度で、どのレイヤーまで可視化できているか」が、プロジェクト成功を左右する鍵であると考えられます。 | ||||||||||
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| 炎上経験者104名に対し、プロジェクトの失敗・炎上要因を聞いたところ(複数回答)、上位には「スケジュールやタスクの見積もりが甘かった」(49.0%)、「要件の追加・変更が頻発した」(45.2%)が並びました。これらはIPA(*2)等の公的調査でも恒常的に上位に挙がる課題であり、ITプロジェクトにおける根深い構造問題といえます。 | ||||||||||
| しかし本調査では、その背景に注目すべき結果が浮かび上がりました。3位の「成功の定義(成果・ゴール)が曖昧だった」(36.5%)というプロジェクトの成功設計上の不備が、上位2つの課題を増幅させている可能性が示唆されます。成功の定義や意思決定ルールが曖昧なまま始まったプロジェクトでは、何をどこまで実現すべきかの境界が定まりにくく、結果としてスコープの揺れ起こし、予算やスケジュールのズレが生じやすい環境が生まれる可能性があります。炎上経験者の約3人に1人(36.5%)が「成功の定義が曖昧だった」と回答しているという事実は、スケジュールの途中でもプロジェクト目標を関係者に改めて周知し、定期的に立ち返る必要性を示唆しているのではないでしょうか。 | ||||||||||
| さらに4位以下には「進捗や課題の情報がタイムリーに共有されなかった」(27.9%)、「プロジェクト全体像が把握できなかった」(26.9%)、「リソースが見えなかった」(26.0%)と、可視化の欠如に関わる要因が続きます。 | ||||||||||
| 炎上は単一の実行ミスではなく、プロジェクト成功の定義がないために意思決定の基準が定まらず、可視化の仕組みも機能しないという連鎖の中で発生していることが示唆されているのではないでしょうか。 | ||||||||||
| (*2)IPA:独立行政法人情報処理推進機構 | ||||||||||
| ◼️本調査で見えた「プロジェクト成功の設計不在」という構造 | ||||||||||
| 本調査から見えてきたのは「人材不足」、「管理不足」、「実行力不足」といった炎上の直接原因ではなく、その手前に存在する「プロジェクトの成功設計の不在」という構造です。 | ||||||||||
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ここで言う「プロジェクトの成功設計」とは、 1.成功の定義決めること 2.意思決定の責任範囲を決めること 3.進捗・課題・リソースを可視化すること という3つの設計を指します。 |
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| 成功の定義が曖昧なまま始まり、意思決定の責任範囲が明確でなく、進捗やリソースが十分に可視化されない状態では、認識のズレや情報の分断が生まれやすくなります。 | ||||||||||
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炎上は偶発的なトラブルではなく、これらのプロジェクトを動かす前提条件の設計が行われないままプロジェクトが開始された結果、連鎖的に表面化したものと考えられます。 日本のプロジェクト現場が直面しているのは「管理不足」などではなく、これらの「プロジェクトの成功設計の不在」なのかもしれません。 この構造は実際に現場の働き方や負荷にどのような影響を与えているのでしょうか。次回(第2弾)は、プロジェクト兼務と“見えない負荷”の実態に迫ります。 |
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| ◼️プロジェクトマネジメント専門家より総括(フラッグス株式会社 代表取締役 林部正樹) | ||||||||||
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| ◼️調査概要 | ||||||||||
| 調査名:プロジェクトマネジメントの実態調査 | ||||||||||
| 調査方法:インターネット調査 | ||||||||||
| 調査期間:2026年1月21日~2月3日 | ||||||||||
| 有効回答数:235名 | ||||||||||
| 調査主体:フラッグス株式会社 | ||||||||||
| ※本調査の引用・転載時には出典(フラッグス株式会社)を明記ください。 | ||||||||||
| ※本リリースの詳細データはホワイトペーパーとして公開予定です。 | ||||||||||
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※調査内容・データ詳細に関するお問い合わせや、報道関係者の取材・お問い合わせは 弊社営業担当又は、お問い合わせページまでご連絡ください。 |
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| ◼️プロジェクトマネジメントDX プラットフォームFlagxs(フラッグス)について | ||||||||||
| Flagxs(フラッグス)は、20 年以上に渡り多数の大規模システム開発案件を経験した大手コンサルティングファーム出身者を中心とするプロジェクトマネジメントのエキスパートが開発した、プロジェクトポートフォリオマネジメント基盤ツールです。 | ||||||||||
| 特長は、WBSを「成果物」から逆算して設計する思想にあります。成功の定義を明確化し、それを構造として可視化することでプロジェクトの”成功を設計する”アプローチを実現します。進捗・課題・リソース・工数をリアルタイムで可視化し、複数プロジェクトを横断した稼働状況を一覧で把握可能。Excelに近い操作感でデータ入力・集計を行い、そのまま可視化・レポート化まで完結できるため、現場の負担を増やすことなく意思決定基盤を構築できます。現在、中堅~大企業およびSI企業を中心に、事業/プロジェクト成功をサポートしています。 | ||||||||||
| ◼️フラッグス株式会社について | ||||||||||
| 「困難に挑戦する人を支え、すべてのプロジェクトを成功に導く」をミッションに、プロジェクト/事業の生産性向上を支援するプロジェクトポートフォリオマネジメント基盤ツール「Flagxs(フラッグス)」を展開。 | ||||||||||
| また、プロジェクト推進コンサルティング支援やFlagxs導入定着支援、人材育成支援なども提供しています。これらを通じ、プロジェクト/事業の生産性向上と、データドリブンなプロジェクト推進環境の実現を支援しています。 | ||||||||||
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を展開するフラッグス株式会社(東京都渋谷区、代表取締役:林部 正樹)は、全国のITプロジェクト経験者235名を対象に「プロジェクトマネジメントの実態」に関する調査を実施しました。
日本のプロジェクト現場が直面しているのは「管理不足」などではなく、これらの「プロジェクトの成功設計の不在」なのかもしれません。