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公益財団法人 福武財団(理事長:福武英明 香川県・直島)が運営する豊島横尾館(2013年開館)は、2026 年 1 月 1 日(木)からの改修工事のためのメンテナンスを経て、2026年4月8日(水)に再開館いたしました。 |
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本改修では、アーティスト・横尾忠則の構想のもと、イタリアの画家ジョルジョ・デ・キリコの絵画に描かれた塔のオマージュとして、象徴的な塔の刷新を行うとともに、庭園の糸杉を増設。アーティストが追及する「生と死」のテーマをより体現した空間へと整えました。 |
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細やかな演出の改修によって、アーティストが表現したかった当館のテーマをより深くご体感いただけます。 |
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写真:表恒匡 |
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改修内容 |
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■塔の外観の刷新
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豊島横尾館の象徴的な塔は、開館当初の黒いタイルから赤レンガ色のタイルを採用することで、よりアーティストの構想に近づいた姿に刷新されました。 |
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この塔は、イタリアの画家ジョルジョ・デ・キリコの絵画へのオマージュとして構想され開館当初から設置されています。キリコは、豊島横尾館の着想の原点となった《死の島》を描いたアルノルト・ベックリンから影響を受けており、その作品には共通するモチーフがたびたび見られます。こうした背景から、横尾はベックリンとキリコの深いつながりに着目し、豊島横尾館の象徴的な塔をキリコへのオマージュとして位置づけています。キリコの絵画に描かれた塔の色調に近づけることにより、その構想をより明確に示すものになりました。 |
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豊島の玄関口である家浦港からは、新たに生まれ変わった赤レンガ色の塔を望むことができ、これまで以上に豊島横尾館を象徴する存在として来島者を迎えます。 |
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■中庭の演出、照明の一部変更
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館内の中庭(《庭のインスタレーション》)では、ベックリンの《死の島》をイメージさせる糸杉を増設しました。糸杉は古くから死を象徴する木として知られており、ベックリンの《死の島》にも印象的に描かれています。糸杉の増設により、「生と死」という館のテーマをよりに深く感じさせる空間へと進化しました。 |
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また、2点の絵画作品を展示している納屋の照明を一部変更したことにより、作品の質感や細部が鮮明に浮かび上がり、作品のディテールをより豊かに味わっていただける環境を整えました。 |
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写真:表恒匡 |
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写真:表恒匡 |
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今回の改修工事にあたっては、有限会社永山祐子建築設計、株式会社ナイカイアーキット、荻野景観設計株式会社ほか各社のお力添えにより実施いたしました。 |
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アーティストのメッセージ |
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■全体コンセプト・アート:横尾忠則 |
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写真:田島一成 |
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豊島横尾館がこの度リニューアル致しました。当初のオープン時には未完の部分が残っていました。当初のジョルジョ・デ・キリコの絵画の塔へのオマージュのために赤いレンガに変更しました。庭園はアルノルト・ベックリンの「死の島」へのオマージュです。庭園を流れる川はサハラ砂漠を流れるナイル河と賽の河原が合流したものです。キリコの生への賛歌とベックリンの死の鎮魂を物語っています。塔の内部の無数の滝は奔流となって庭園に流れ込んでいます。その光景を「死の島」の糸杉が見守っています。近い内に河原には「死の島」へ向かう船を配置する予定など、未完の旅は続きます。 |
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横尾忠則 |
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略歴 |
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現代美術家。1936年兵庫県生まれ。72年にニューヨーク近代美術館で個展。その後もパリ・ベネチア・サンパウロの世界3大ビエンナーレに招待出品。ステデリック美術館(アムステルダム)、カルティエ財団現代美術館(パリ)、ロシア国立東洋美術館(モスクワ)、東京都現代美術館、東京国立博物館など世界各国の美術館で多数の個展を開催。2012年神戸に横尾忠則現代美術館が開館。2000年ニューヨークアートディレクターズクラブ殿堂入り。2011年、旭日小綬章、朝日賞、2015年高松宮殿下記念世界文化賞受賞。令和 2 年度東京都名誉都民顕彰。2023年文化功労者、日本芸術院会員。 |
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作品はニューヨーク近代美術館、メトロポリタン美術館、大英博物館など世界各国の主要美術館に収蔵されている。 |
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豊島島民向け内覧会 |
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写真:表恒匡 |
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一般公開に先駆け、豊島でのアート活動を日々支えてくださっている豊島島民限定の内覧会を2026年4月7日(火)に開催し、約80名の方にお越しいただきました。 |
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入口にはリニューアルと再開館に向け、横尾忠則から豊島島民へのメッセージ展示、館内各所で当館の制作プロセスやこれまでに開催したイベントを振り返る写真・チラシ等の資料展示を行いました。さらにスタッフによる特別ガイドツアーも実施し、リニューアルのポイントを中心にご案内しました。 |
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ご来館いただいた方には当館オリジナルステッカーがノベルティとして配布されました。島民の皆さまそれぞれの思い出とともに豊島横尾館の歩みを振り返り、当館への理解をあらためて深めていただく機会となりました。 |
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豊島横尾館 |
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アーティスト・横尾忠則が全体コンセプトを手掛けた「豊島横尾館」は、豊島の玄関口となる港に面した家浦地区の、集落にある古い民家を改修してつくられました。展示空間は、既存の建物の配置を生かして「母屋」「倉」「納屋」で構成され、平面作品11点を展示しています。また、石庭と池、円筒状の塔にはインスタレーションが展開され、作品空間は敷地全域にシンボリックな拡がりをみせます。その空間は、生と死を同時に想起させる哲学的な場となり、さらに、建物には光や色をコントロールする色ガラスを用いて、豊島の光や風や色、作品の見え方をさまざまに変容させて、空間体験をコラージュのようにつなげます。 |
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■豊島横尾館 施設情報
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施設名 :豊島横尾館 |
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全体コンセプト :横尾忠則 |
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アート :横尾忠則 |
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建築 :永山祐子 |
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運営 :公益財団法人 福武財団 |
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住所 :香川県小豆郡土庄町豊島家浦2359 |
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電話番号 :0879-68-3555(豊島美術館) |
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開館時間 :3月1日 ~ 9月30日 10:00 ~ 17:00(最終入館16:30) |
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10月1日 ~ 2月末日 10:00 ~ 16:00(最終入館15:30) |
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休館日 :火曜日(3月1日~11月30日)/火曜日から木曜日(12月1日~2月末日) |
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※ベネッセアートサイト直島Webサイト開館カレンダーにて随時更新。 |
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鑑賞料金 :オンライン購入 600円/窓口購入 700円 ※15歳以下無料 |
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駐車場 :なし |
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Webサイト :https://benesse-artsite.jp/art/teshima-yokoohouse.html
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■ベネッセアートサイト直島とは |
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「ベネッセアートサイト直島」は、直島・豊島(香川県)、犬島(岡山県)を舞台に株式会社ベネッセ ホールディングスと公益財団法人 福武財団が展開しているアート活動の総称です。 |
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瀬戸内海の風景の中、ひとつの場所に、時間をかけてアートをつくりあげていくこと――各島の自然や、 地域固有の文化の中に、現代アートや建築を置くことによって、どこにもない特別な場所を生み出していくことが「ベネッセアートサイト直島」の基本方針です。 各島でのアート作品との出会い、日本の原風景ともいえる瀬戸内の風景や地域の人々と触れ合いを通して、 訪れてくださる方がベネッセホールディングスの企業理念である「ベネッセ―よく生きる」とは何かについて考えてくださることを目指しています。 |
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そして、活動を継続することによって地域の環境・文化・経済すべての面において社会貢献できるよう、 現代アートとそれを包括する場である地域がともに成長し続ける関係を築いていきたいと考えています。 |
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■ベネッセアートサイト直島の歴史について |
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参照URL:https://benesse-artsite.jp/about/history.html
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