~ 派遣スタッフにおいては、派遣会社が果たす相談機能の充実が必要 ~
総合人材サービスのパーソルグループで人材派遣・アウトソーシング事業を手掛けるパーソルテンプスタッフ株式会社(本社: 東京都渋谷区、代表取締役社長: 木村 和成、以下パーソルテンプスタッフ)は、はたらく人を対象に「職場での“傷つき体験”が仕事やパフォーマンス、キャリアに与える影響」に関する調査を実施しました。
 
本調査では、職場での何気ない言葉や対応、評価のされ方など、ハラスメントと明確に認識されにくい“日常的な傷つき”が、仕事への意欲低下や転職意向につながっている実態が明らかになりました。一方で、第三者による傾聴や対話が、パフォーマンス回復には効果的であることもわかりました。
■調査背景
新年度が始まる4~5月は、異動や配置換え、新しい人間関係の構築などにより、はたらく人が心身の負担を感じやすい時期とされています。
派遣市場においてもこの時期は、契約満了や新規就業の増加により、派遣先や業務内容が切り替わる節目にあたります。新しい職場での立ち上がりや、これまでとは異なる環境の中ではたらくことは、些細な言動であっても心身の負担として積み重なりやすくなります。

こうした背景をふまえ、本調査では、顕在化しにくい職場での“傷つき経験”による、仕事への意欲やパフォーマンス低下などの“静かな退職”や、キャリア意向への影響に着目しました。
 
■調査結果サマリー
1.職場で傷ついた経験の中で最も多かったのは「言い方や伝え方」
職場での傷ついた経験として最も多かったのは、「言い方や伝え方によって傷ついた」(60.8%)、次いで「仕事の進め方や役割分担への不公平感」(45.8%)、「チームの雰囲気や人間関係の居づらさ」(42.7%)、「頑張りや成果が十分に認められていないと感じた」(42.1%)となりました。
 
これらは、明確なハラスメントではないものの、日常的に積み重なることで精神的な負担となる“見えにくい傷つき”であることがうかがえます。
2.約7割がパフォーマンス低下を実感
傷ついた経験をした人のうち、約7割が「仕事への意欲が下がった」と回答しました。
また、「最低限の仕事だけをするようになった」「発言や提案を控えるようになった」といった行動の変化も3割以上の方が回答。

傷ついた経験をした人は、出社していてもエンゲージメントが低下する、いわゆる“静かな退職”につながる可能性があることがうかがえます。
また、落ち込みを感じやすいタイミングとしては、「上司や同僚とのやり取りの直後」(35.0%)が最も多く、次いで、「ミスやトラブルが起きたとき」(29.6%)「業務量が急に増えたとき」(24.3%)でした。
 
3.同じ環境での就業継続意向を揺るがす要因となる実態
さらに、傷ついた経験をきっかけに、現在の職場から離れる可能性(転職・異動を含む)を聞いたところ、「他社への転職を検討したい」と回答した人は28.7%にとどまるものの、「今の職場で続けたい」(22.1%)、「上司や部署が変われば続けたい」(10.4%)「今の職場内で異動したい」(7.4%)となりました。
実際に転職に至っていなくても、職場で傷ついた経験が、同じ環境での就業継続意向を揺るがす要因となっている実態がうかがえます。
 
4.回復の鍵は「第三者」の存在と共感的な声かけ
傷ついたときにどのような支援が必要かを聞いたところ、「気持ちを否定せずに聞いてくれること」(37.0%)が最も多く、次いで「業務内容を理解した上で整理してくれること」(26.5%)「具体的な行動の選択肢を示してくれること」(18.7%)となりました。
 
また、気持ちや状況を整理する時間や相手がいることは「意味がある」と回答した人が約6割(「非常に意味がある」(23%)、「やや意味がある」(44.9%))。気持ちが軽くなる声かけとしては、「大変でしたね」「よく頑張っていますね」「一人で抱えなくていいですよ」といった、感情を否定せず受け止める言葉が多く挙げられました。
また、気持ちや立場を理解してくれる存在としては、約4割が「特にいない」と回答する一方、理解してくれる存在がいると回答した方の中では、「家族・友人などの第三者」(34.0%)が最も多く、次いで「同僚」(21.8%)、「直属の上司」(8.1%)となりました。社内の人(上司や管理職、同僚、人事など)よりも、利害関係がなく話しやすい関係性がある第三者に相談する人が多い傾向があることがわかりました。

なお、気持ちや立場を理解してくれる存在として「AIチャット」と回答した人は、8%と少ないものの、20代の14.1%、30代の11.2%、40代の6.0%が回答しており、年齢が若いほどAIチャットを活用している比率が高いことがわかりました。

また、傷ついたときに適切な支援や関わりがあれば、前向きにはたらける可能性があるかを尋ねたところ、約60%が「ある」と答えました。(「十分ある」(20.7%)、「ややある」(39.2%))。
これらのことから、心理的安全性が担保された第三者の介在が、パフォーマンス回復において重要な役割を果たすことが示されています。
 
■派遣会社が果たす役割について
気持ちや立場を理解してくれる相手として「派遣会社の営業担当・コーディネーター」を挙げた人は6.3%でした。その理由としては「話しやすい関係性がある」(46.4%)、「問題が起きたときに調整してくれそう」(39.2%)が上位となり、派遣会社の第三者的な立場や橋渡し機能が、支えとして期待されていることがうかがえます。この結果は、派遣という働き方において、派遣会社が果たす相談機能の充実が重要であることを示すものといえます。
 
パーソルテンプスタッフでは、業務環境や人間関係、本人の価値観や感情まで含めて丁寧に捉える「文脈理解」を重視し、継続的なコミュニケーションを通じて信頼関係を築き、次の一歩に向けた関係性を大切にしています。一人ひとりの状況や希望に応じた支援を行い、環境改善から、環境を変えキャリアを選び直す選択肢まで、ともに考えていく「よりそい」が私たちの強みであり、一人で抱え込まずに相談できる伴走者でありたいと考えています。

今後も「はたらいて、笑おう。」の実現に向け、はたらく人と企業双方に寄り添う支援を強化してまいります。
 
<調査概要>
調査主体:パーソルテンプスタッフ株式会社
実査委託先:楽天インサイト株式会社
調査期間:2026年3月24日~30日
調査対象者:全国の20~40代の正社員・派遣社員の男女のうち、現在の職場で『気持ちが傷ついた』『大切にされていないと感じた』具体的な経験があると回答した人(複数項目のいずれかに該当)
有効回答:2,000人
 
 
■パーソルテンプスタッフ株式会社についてhttps://www.tempstaff.co.jp/ >
パーソルテンプスタッフ株式会社は、人材派遣、紹介予定派遣、アウトソーシングなどの人材サービスを提供しています。2017年7月より、テンプスタッフ株式会社からパーソルテンプスタッフ株式会社へ社名変更。パーソルグループは、「はたらいて、笑おう。」をグループビジョンに、グループの総力をあげて、労働・雇用の課題解決を通じ、持続可能な社会の実現に貢献していきます。

総合人材サービスのパーソルグループで人材派遣・アウトソーシング事業を手掛けるパーソルテンプスタッフ株式会社(本社: 東京都渋谷区、代表取締役社長: 木村 和成、以下パーソルテンプスタッフ)は、はたらく人を対象に「職場での“傷つき体験”が仕事やパフォーマンス、キャリアに与える影響」に関する調査を実施しました。

本調査では、職場での何気ない言葉や対応、評価のされ方など、ハラスメントと明確に認識されにくい“日常的な傷つき”が、仕事への意欲低下や転職意向につながっている実態が明らかになりました。一方で、第三者による傾聴や対話が、パフォーマンス回復には効果的であることもわかりました。