居住空間の侵害と生活動線の悪化--。30名の詳細調査で判明した、独断での買い物が“許されない”境界線とは
株式会社HADO(本社:東京都渋谷区、代表取締役:田中大雅)が運営する、消費者参加型メディア「Monita(モニタ)」は、全国の男女30人を対象に「パートナーの買い物に関するアンケート調査」を実施いたしました。
 
モノの所有が容易な現代において、共有スペースの「最適化」を阻害する独断的な購買行動が、居住者のQOLにいかに影響を及ぼしているか。その心理的背景と、家庭内における合意形成の重要性についてご報告いたします。
■ 調査実施の背景
住居という限られたリソースにおいて、生活動線の確保や空間の調和は、心身の健康を維持するための重要な基盤です。しかし、パートナーによる「良かれと思って(利便性やお得感)」という主観的な善意に基づいた独断での買い物が、結果として他方の居住者に物理的・精神的な負荷を与える事例が散見されます。
 
本調査では、相談なしに持ち込まれたアイテムがどのように「生活のノイズ」へと変貌するのか、その実態を可視化することで、現代における「家庭内ガバナンス」の在り方を考察します。
■ 調査結果サマリー
1.
「大型健康器具・家電」が不満の筆頭に: 物理的に通路を塞ぎ、掃除の手間を増やす「空間侵略型アイテム」への拒絶反応が顕著。
2.
解決の鍵はモノの価値より「プロセスの共有」: 回答者の60.0%(18名)が「事前に相談の一言があったら許せた」と回答。事後報告による既成事実化が不信感の源泉となっている。
3.
「良かれ」と「邪魔」の致命的な乖離: 買った側が期待する「機能的価値」よりも、買われた側が被る「空間的・時間的コスト」が上回った瞬間に、アイテムは「一番いらないもの」へと定義される。
■ 調査詳細1:6割が「一言あれば許せた」。意思決定プロセスの欠如が招く不和
「どうすればその購入を許容できたか」という設問に対し、18名(60.0%)が「事前に相談の一言があったら」と回答しました。これに対し、「インテリアに馴染むデザイン(10.0%)」や「サイズがコンパクト(16.6%)」といったスペック面での改善要望は低く、モノ自体の質よりも「意思決定への関与」というプロセスが家庭内の安寧を担保する境界線であることが判明しました。
購入を許容できた条件(n=30 / 複数回答可)
■ 調査詳細2:ジャンル別に見る「いらないもの」の選定ロジック
パートナーが独断で購入したアイテムが不評を買う背景には、生活者が自身の生活動線を守るための明確な「拒絶理由」が存在します。
【共有スペースの占領】 ハンドルコントローラーやエレキベース。リビングの大部分を物理的に奪い、掃除や移動の妨げとなることで「生活の質」を直接的に低下させる。
【生活動線の寸断】 ダイソンのヒーターやノンフライヤー。良かれと思って導入された機能が、通路の確保や調理スペースの維持という「基本動作」を阻害する。
【継続性への不信感】 数回で使用されなくなる健康器具。将来的な放置が予見されるアイテムは、単なる「場所を取る置物」として認識される。
 
回答者が「いらない」と感じた理由(n=30)
■ 調査詳細3:生活者が語る「侵略」の実態と絶望
回答者からは、各アイテムが生活にいかに悪影響を与えたかについて、切実なエピソードが寄せられました。
 
【30代女性 / ダイソンのファンヒーター】
「実際に設置されていた場所はリビングのソファ横で、元々は通路として使っていたスペースでした。そのため、設置後は人が通るたびに少し体を避ける必要が出てしまい、日常の動線に小さなストレスが生まれるようになりました。また、本体自体が思っていたよりも大きく、部屋の圧迫感も以前より増したように感じました。」
 
【40代女性 / ハンドルコントローラー】
「リビングの半分近くを占領するほどの大きさで、しかも、配線が複雑で部屋中がコードだらけになり、見た目も非常に悪くなりました。……結局、主人がそのゲームに熱中していたのは最初の数ヶ月だけで、今ではほとんど使われることなく、リビングの片隅で埃を被っています。」
 
【40代男性 / エレキベース】
「未経験者だし、おそらくろくに練習もしないだろうからリビングでホコリをかぶる、もしくはクローゼットに封印されるのは目に見えています。楽器なので他に使い道はありませんし、妻が飽きても私が弾くことはまずありません。子供じゃないんだからYouTuberに影響されて将来的に無駄になるような物を購入してくるのは本当にやめてほしいです。」
■ 考察:家庭内ガバナンスにおける「相談」のインフラ化
今回の調査から、パートナーの「良かれと思って」という善意を家庭内のインフラとして機能させるためには、独断による実行ではなく「事前の合意形成」という緻密なプロセスマネジメントが必要であることが判明しました。
 
「60%」が求めているのは高機能な製品やお得な価格ではなく、「生活空間を共にする他者への敬意」としての相談です。このプロセスを欠いた買い物は、たとえどんなに優れたプロダクトであっても、生活者のメンタルや動線を破壊する「ノイズ」となり得るのではないでしょうか。
■ 調査概要
調査内容:「パートナーの買い物に関する調査」
調査期間:2026年4月20日~21日
調査対象:全国の男女
有効回答数:30件
調査方法:インターネット調査
回答者の属性(n=30)
■ 株式会社HADOについて
HADOは事業づくりと事業成長を研究し続けるグロースハックカンパニーです。あらゆる事業をDXするグロースハックパートナーとして、あるいは自ら市場に切り込むインキュベーターとして、事業創出に向き合い続けています。
 
会社名:株式会社HADO
代表者名:田中大雅
所在地:〒150-0031 東京都渋谷区桜丘町21-4 渋谷桜丘町ビル3階
設立:2020年11月6日
お問い合わせ先メールアドレス:cs@monita.online
【本データの引用・転載に関する条件】
本調査結果の著作権は株式会社HADOに帰属します。データを引用・転載される際は、必ず下記2点の明記をお願い申し上げます。
1.
出典元として「Monita(モニタ)調べ」と明記
2.
公式サイト( https://monita.online/article/9018 )へのリンク設置