大手建材流通向け定常納品を開始。複数案件が進行し、ISO14040/44準拠LCAでCO2削減14.9kg/本、2028年売上10億円へ
水戸さきがけビジネス大賞・最優秀賞のトロフィーと、EcoBornの原料となる多種多様な廃プラスチック素材
InnovateX株式会社(本社:茨城県東茨城郡城里町、代表取締役:潮来 喜久夫、以下「当社」)は、再生プラスチック建材「EcoBorn(エコボーン)」の開発・製造・販売に関する取り組みが評価され、水戸商工会議所主催の「第2回 水戸さきがけビジネス大賞」において最優秀賞を受賞したことをお知らせいたします。
 
当社が展開する「EcoBorn」は、従来リサイクルが難しいとされてきた混合廃プラスチック、複合材、汚染材を建材として再生し、公共家具、建材、土木資材へと活用する取り組みです。環境課題の解決と事業性を両立するモデルとして評価を受けたことを契機に、当社は供給体制の拡充を進め、2028年に売上10億円規模の事業化を目指します。
 
■ 受賞概要
右が代表取締役 潮来 喜久夫
賞名:第2回 水戸さきがけビジネス大賞
受賞内容:最優秀賞
主催:水戸商工会議所
受賞対象:再生プラスチック建材「EcoBorn」に関する事業活動
 
■ 受賞の背景
国内では年間約800万トン規模の廃プラスチックが排出されており、その多くが焼却処理に依存しています。なかでも、混合材・複合材・汚染材は再資源化の難易度が高く、排出事業者にとっては処理コスト増加の要因となっています。
 
一方で、自治体や公共施設で使用される木製家具・木製設備は、腐朽や虫害、塗装剥離などにより、一定期間ごとに更新が必要になるという課題があります。更新や維持管理には継続的なコストが発生し、長寿命でメンテナンス性に優れた代替材へのニーズが高まっています。
 
「EcoBorn」は、こうした“再資源化が難しい廃材”と“更新負担の大きい木製公共家具”という2つの社会課題に同時に向き合う建材です。当社は2020年に廃プラスチック再資源化の研究開発に着手し、2023年に建材化に成功。2024年8月の会社設立以降、複数の自治体や企業への公共家具導入を進めてきました。
■ 「EcoBorn」の特長
1.
リサイクル困難材を含む幅広い原料に対応
一般的な再生材メーカーでは、単一樹脂や洗浄済み材料を前提とするケースが多い一方、「EcoBorn」は案件ごとに配合を設計することで、混合材・複合材・汚染材を含む原料への対応を可能にしています。
多層複合包装材、金属蒸着フィルム、衛生用品由来の複合廃材など、従来は再利用が難しいとされてきた素材についても、建材用途として活用可能性を広げています。
 
2.
導入先を見据えた供給体制
「EcoBorn」は、素材を再生するだけでなく、その先の用途と導入先まで見据えた事業設計を進めています。すでに大手建材流通企業向けの定常納品が始動しており、複数自治体での公共家具導入、大手パッケージング企業との共同プロジェクトも進行中です。
回収から製造、導入までの流れをつなぐことで、再生材が“つくって終わり”にならない、継続的な循環モデルの構築を目指しています。
 
3.
試作から評価レポートまでの標準化
導入を検討する企業や自治体に対しては、衝撃試験、3点曲げ試験、燃焼試験などを実施し、評価レポートを作成する体制を整備しています。調達部門、環境部門、CSR部門などが定量情報をもとに判断しやすいよう、試作からレポート提示、購買条件整理までを約90日で進める標準フローを構築しています。
 
 
■ 環境性能:1本あたり14.9kg-CO2eの削減効果を確認
当社が実施したISO14040/44準拠のLCA評価では、「EcoBorn」製建材1本あたり14.9kg-CO2eの削減効果を確認しています。
 
この削減効果は、木製建材の代替、焼却される予定だった廃プラスチックの固定化、さらに長寿命化による更新頻度の低減といった複数の要素によって生まれるものです。企業におけるScope 3排出量削減の取り組みや、自治体における環境配慮型調達の検討において、定量的に説明可能な建材として提案を進めています。
 
■ 事業構造:3つの収益領域で拡大を推進
「EcoBorn」事業は、主に以下の3領域で構成されています。
建材卸(2×4材等の汎用建材)
家具卸(公共ベンチ)
家具卸(公共テーブル)
建材の製造から家具製品化までを一気通貫で手がけることで、収益性と拡張性を両立する事業構造を構築しています。今後は複数ライン化や家具出荷体制の強化を進めることで、よりスケーラブルな供給体制へと進化させていく方針です。
■ 今後の展開:2028年売上10億円規模へ
当社は今後、以下の3ステージで事業拡大を進めます。
Stage 1|公共家具による“見える化”
自治体や地域企業への導入を起点に、「EcoBorn」を実際に街なかで見える形にし、導入実績とPR効果を両輪として広げていきます。
Stage 2|建材供給のインフラ化
ルーバー、デッキ、外装下地などを中心に、建材流通網を通じた供給体制を整え、建材分野での標準採用を目指します。
Stage 3|土木資材への展開
大手企業や官公庁との連携を通じて、大量廃材の受け入れと建材化を可能にする体制を構築し、より大規模な資源循環モデルへと展開していきます。
当社の売上計画は、2026年2,500万円、2027年2億円、2028年10億円規模を目標としています。プラスチック資源循環促進法の施行、カーボン関連制度の進展、Scope 3開示対応の広がり、自治体における公共家具更新需要の高まりを追い風に、事業拡大を本格化してまいります。
 
■ 代表コメント
InnovateX株式会社 代表取締役 潮来 喜久夫
「今回の最優秀賞受賞は、これまで『リサイクルできない』と扱われてきた廃材に、もう一度価値を与える挑戦を評価いただいたものと受け止めています。焼却されて失われる素材を、街に残る公共家具や建材として“見える化”する。廃棄コストを、地域に還元される公共資産へ変えていく。この仕組みを2028年までに10億円規模の事業へ育て、将来的には社会インフラの一部として実装していきたいと考えています。ともに新しい“出口”をつくってくださるパートナーの皆さまとの出会いを、心よりお待ちしております。」
InnovateX株式会社 代表取締役 潮来 喜久夫
 
■ パートナー募集について
本受賞を機に、当社では以下の領域でパートナーを募集しています。
 
1.投資・資金面でのご相談
設備増設(複数ライン化)、新工場建設、人材採用に向けた資本提携、融資、各種資金調達のご相談を受け付けています。
 
2.導入フィールドのご紹介
公園、学校、医療・福祉施設、病院、商業施設など、「EcoBorn」製ベンチやテーブルの導入候補地を募集しています。小規模な導入からご相談可能です。
 
3.排出企業・協業先のご紹介
混合プラスチック、複合材、汚染材などの処理に課題を抱える企業との協業を進めています。原料相談から試作、評価レポート、購買条件整理まで一貫して対応します。
 
■ 会社概要
会社名:InnovateX株式会社
代表者:代表取締役 潮来 喜久夫
所在地:〒311-4341 茨城県東茨城郡城里町下古内1682-6 2F
設立:2024年8月8日事業内容:再生プラスチック建材「EcoBorn」の企画・製造・販売
URL:https://innovatex.co.jp