経営者・役員478名に調査。人的資本経営は「認識」から「実装」へ、個人のWillと理念の接続が鍵に。利用者800名を突破したパーソナルブランドブックがその実践を後押し。
 
近年、人的資本経営への注目が高まる中、企業の持続的成長において「人」を起点とした経営の重要性が広く認識されつつあります。なかでも、企業理念の浸透や、社員一人ひとりの価値観・ビジョンとの接続は、今後の組織運営を考えるうえで重要なテーマです。
 
一方で実際の経営現場でどこまで人的資本経営が理解・実行されているのでしょうか。
 
人事コンサルティングや広報支援といったサービスを通して企業様が“いい会社”となるサポートを行っている、つむぎ株式会社(所在地:東京都品川区、代表取締役:前田亮)はこのたび、経営者・役員を対象に「人的資本経営に関する意識調査」を実施しました。
 
その結果、人的資本経営そのものの認知や意義の理解は進んでおり、企業理念や個人のビジョンの重要性についても高い認識が見られた一方で、それらを具体的な取り組みとして実行している企業は少数にとどまることが明らかになりました。

調査概要
調査対象:経営者・役員
調査期間:2026年4月6日~4月13日
調査方法:インターネット調査
有効回答数:478名
調査結果サマリー
本調査では、人的資本経営に対する認知・理解は進んでいる一方で、個人のビジョンと企業理念を接続する取り組みは十分に進んでいない実態が明らかになりました。
 
人的資本経営は約90%が「重要」と回答
人的資本経営が重要な理由として、「人材の定着」「業績向上」「組織文化の形成」「採用力の向上」などが挙げられ、回答者の認識は国の指針と一致
「人的資本経営において企業理念は重要だ」と回答した人の割合は約90%
「人的資本経営において個人のビジョンは重要だ」についても、約80%が「重要だ」と回答
一方で「個人のビジョンの把握や理念との接続」に取り組んでいる企業は約25%にとどまる
これらの結果から、人的資本経営においては「重要性の認識」と「実行」の間にギャップが存在しており、特に“個人のWill”を組織と接続する取り組みが、見落とされがちな課題であることが示唆されました。
人的資本経営の理解は着実に進んでいる
まず、「人的資本経営は今後の経営において重要だと思うか」という設問に対し、約90%が「重要である」と回答しました。
この結果から、経営者・役員層においては、人的資本経営が企業の持続的成長において重要なテーマであるという認識が広く浸透していることが分かります。
 
人的資本経営は、単に人材をコストとして捉えるのではなく、企業価値を高める資本として位置づける考え方です。近年は行政やメディアでも取り上げられる機会が増えており、経営における重要テーマとしての位置づけが定着しつつあることがうかがえます。
 
次に「人的資本経営が重要である理由」について尋ねた設問では、「人材の定着」「業績向上」「組織文化の形成」「採用力の向上」などが主な回答として挙げられました。
これらの結果は、経済産業省をはじめとする各種指針において示されている人的資本経営の目的とも重なっており、多くの経営者がその意義を正しく理解していることを示しています。
 
つまり、人的資本経営については、ただ重要と認識しているだけでなく「なぜ必要なのか」という背景まで含めて一定の理解が進んでいる状況にあるといえるでしょう。
人的資本経営の鍵を握る「会社の理念と個人のビジョンの重なり」 多くは重要だと認識
また「人的資本経営において、企業の理念・ビジョンは重要だと思いますか?」という設問に対しては、約90%が「重要である」と回答しました。
この結果から、多くの経営者が、企業としての方向性や判断基準を共有するうえで、理念が重要な役割を果たすと考えていることが分かります。
企業理念は、単なるスローガンではなく、組織として何を目指すのか、どのような価値観を大切にするのかを示す土台です。人的資本経営を進めるうえでも、その土台が必要であるという認識は、すでに広く共有されているようです。
 
さらに「人的資本経営において、社員一人ひとりのビジョンは重要であるか」という設問に対しても、約80%が「重要である」と回答しました。
この結果から、多くの経営者が、人的資本経営を進めるうえでは企業理念だけでなく「個人がどのような価値観を持ち、どのような方向を目指しているのか」といった内面的な要素も重要であると認識していることが分かりました。
これは従来のように「組織に人を合わせる」発想ではなく、「個人と組織の関係性をどう設計するか」という視点が重視されつつあることを示唆しています。
「個人のビジョン」関する取り組みは約75%の企業が実施していないと回答
その一方で、「社員一人ひとりのビジョンを把握しているか」「理念と個人の価値観をすり合わせる取り組みを行っているか」といった実態に関する設問では、「実施している」と回答した割合は約25%にとどまりました。
つまり、人的資本経営を知っており、その意義も理解しており、さらに理念や個人のビジョンの重要性も認識しているにもかかわらず、実際の取り組みには至っていない企業が多いことが明らかになったのです。
「個人のビジョンを把握する」「理念と接続する」といったテーマは、企業として投資判断をしにくく、また制度としても整備しにくい領域です。そのため、必要性を感じながらも実装できていない企業が少なくないのだと考えられます。
【まとめ】見えてきた“人的資本経営の盲点” 個人のWillを可視化し、組織と接続する取り組みが後回しに
今回の調査から浮かび上がったのは、人的資本経営における「理解」と「実行」のギャップです。
 
人的資本経営については、認知も理解も進んでいます。また、企業理念と個人のビジョンの重要性についても、多くの経営者が理解しています。
それにもかかわらず、実際にはそこに踏み込んだ取り組みが十分に進んでいない。この構造こそが、今回見えてきた大きな課題です。
 
多くの企業では、理念の策定、それに付随した教育制度や評価制度の開始、新たなオペレーションの検討やブランディングの実施といった会社主導の取り組みが進められています。
一方で「個人が何を大切にし、どのようなビジョンを持っているのか」を可視化し、企業理念と重ね合わせていく取り組みは後回しになりがちです。
 
しかし人的資本経営とは、最終的には組織を構成する社員一人ひとりの納得感や主体性に大きく左右されます。その意味で、個人のWillと企業理念を接続する取り組みは、人的資本経営の成果を左右する重要な要素であるにもかかわらず、見落とされがちな“盲点”となっている可能性があります。
 
こうした状況が続いた場合、人的資本経営が本来持つ効果が十分に発揮されない可能性も考えられます。
 
その結果、採用や定着、業績向上といった本来期待される成果が限定的となり、人的資本経営が“片手落ち”の状態に陥ってしまう可能性があります。
 
さらに、こうした状況が広く続いた場合、企業単体の課題にとどまらず、労働生産性や人材活用といった観点において、社会全体にも影響を及ぼすことが懸念されます。
質問・回答一覧
価値観を言語化し、個人のビジョン作りをアシストするパーソナルブランドブック 制作人数は累計800名を突破
今回の調査結果から、人的資本経営はすでに「認知を広げる段階」から「どう実装するかを問う段階」へ移っていることがうかがえます。
今後は、制度や仕組みを整えることに加え、社員一人ひとりの価値観やビジョンをどのように言語化し、企業理念と接続していくかという視点が、より一層重要になることでしょう。
 
つむぎ株式会社では、そうした「人的資本経営において、企業理念と社員一人ひとりの価値観やビジョンの接続が重要」という考え方に基づき、社員一人ひとりの原体験や価値観、将来のビジョンを言語化・可視化する“パーソナルブランドブック”を提供しています。
https://tsumugi-mirai.jp/lp-brandbook/
(パーソナルブランドブック見本(見本はつむぎ株式会社代表取締役・前田亮のもの))
折りたたむことでA5またはB5サイズとなります
 
パーソナルブランドブックは、インタビューを通じて個人の内面を深く掘り下げ、その内容を一人ひとりの冊子としてまとめるものです。100人の社員がいれば、100通りの冊子が出来上がります。
 
それぞれの入社のきっかけや原体験、価値観、そして今後の目標を言語化することで、個人のWillを明確にし、それを組織内外に共有することが可能となります。その結果として、社員自身の仕事に対する納得感や主体性の向上が叶えられるのです。
 
また冊子はB5・A5サイズへ折りたためるため販促物として運用しやすい特徴も存在します。“社員一人ひとりの魅力”という強力な差別化要素を通し、採用候補者へ配布すれば採用ブランディングを、ユーザーに配布した場合はブランディングを、ぞれぞれ実現することが可能です。
 
こうした取り組みは、まさに今回の調査で明らかになった「個人のWillと企業理念の接続」という課題に対する一つの解決策といえます。
そして現在、本サービスの制作人数は累計800名を突破しました。これは単なる制作数の増加ではなく、「個人のWillを起点とした組織づくり」に対する企業の関心の高まりを示すものでもあります。
カケハシ事業部部長 パーソナルブランドブック編集部長 小泉京花 コメント
 
「企業理念と個人のビジョンの接続」は重要だと認識されながらも、実際に取り組めている企業は少ない。その領域こそ、私たちがお力になれると感じています。
 
個人のWillは目に見えづらく、扱い方が難しい領域です。
そのため、制度や仕組みの整備が先行し、個人の内面に向き合う取り組みが後回しになりがちです。しかし、人的資本経営の本質は、社員一人ひとりが「自分の意志で働く」状態をどれだけつくれるかにあると考えています。その起点となるのが、個人の価値観やビジョンの言語化です。
 
つむぎ株式会社および、パーソナルブランドブックの制作を担うカケハシ事業部では、これまで800名以上のパーソナルブランドブック制作を通じて、社員様一人ひとりの原体験や価値観、将来のビジョンを言語化してきました。
 
その中で見えてきたのは、個人のWillが明確になり、それが企業の理念と重なったとき、組織のエネルギーは大きく変わるということです。
 
私自身、事業部部長として一人ひとりと向き合いWillを言語化し、企業の理念・方向性と重ねあわせることで大きな化学反応を生み出せると実感しています。
私たちはこれからも、パーソナルブランドブックの提供を通じて、個人と組織の関係性を再設計し、“働くことがやりがいにつながる組織づくり”に貢献してまいります。
実践が示す、人的資本経営の“次の一手”
人的資本経営に関する認知や理解が進む中で、今後は「何を目指すか」だけでなく、「どのように実装するか」が問われるフェーズに入っています。
 
その中で、個人の価値観やビジョンを言語化し、組織と接続する取り組みは、人的資本経営を実効性のあるものへと変えていく重要なアプローチの一つです。
 
つむぎ株式会社では今後も、パーソナルブランドブックの提供を通じて、個人のWillと企業理念をつなぐ支援を行い、人的資本経営の実装に貢献してまいります。
つむぎ株式会社について
「働くがやりがいに、そして人生を幸せに」というVission(Vision×Mission)を実現するために、HRブランディング事業、カケハシ事業という2つの事業を通して、企業の持続的な成長・”いい会社”づくりに貢献しています。
 
具体的には研修・理念浸透ワークショップの企画・実施、社員の想いを言葉にするパーソナルブランドブック制作など様々なサービスを展開。Vissionのもと、人事を通してお客様の経営課題にアプローチしています。
 
【会社概要】
会社名:つむぎ株式会社
所在地:〒140-0014 東京都品川区大井1丁目6-3 アゴラ大井町ビル3階
代表者:前田 亮
設立 :2020年1月
URL :https://tsumugi-mirai.jp/
note :https://note.com/tsumugi_inc/

人的資本経営については、認知も理解も進んでいます。

実際にはそこに踏み込んだ取り組みが十分に進んでいない。

人的資本経営とは、最終的には組織を構成する社員一人ひとりの納得感や主体性に大きく左右されます。