向田邦子賞委員会と株式会社東京ニュース通信社が主催する、優れた脚本作家に贈られる向田邦子賞の第44回(2025年度)受賞者を選考する選考委員会が4月21日(火)に行われ、此元和津也(P.I.C.S.management)の受賞が決定しました。受賞作はドラマ「シナントロープ」(2025年10月6日~12月22日放送/制作:テレビ東京、P.I.C.S. 制作協力:アスミック・エース)となります。
授賞理由は、「深夜営業でありながら、入り口は広く明るく、メニュー豊富なアイデア料理の店のような作品である。人と人が話す、それだけでドミノが倒れるように物語が飛躍していく様は言葉の活劇であり、会話劇の理想であった。愚かなはみ出し者たちを同じ目線で、その魅力をまるごと引き受けて描いていく筆致は向田邦子賞に相応しく、ここに賞する。」というものです。
<此元和津也:受賞コメント>このたびは、名誉のある賞をいただきましてありがとうございます。スタッフさんやキャストさんの力添えがあって獲れたと思うので、皆さんに感謝です。
このたびは、名誉のある賞をいただきましてありがとうございます。スタッフさんやキャストさんの力添えがあって獲れたと思うので、皆さんに感謝です。
■大森寿美男氏(第19回受賞者)とても個性的で不思議な作品でした。セリフや先の読めないストーリーも面白いんですけど、それだけではなく、不器用だけども妙に真面目な、現代を浮遊するような若者たちの空気感が醸し出されていて、その青春群像劇にミステリー要素もあって、ノアールのような雰囲気もある。いろんなものが詰まっていて渋滞している作品なんですけど、それが見事に独自の世界観でまとめられているという。その志もレベルもすごく高い作品だし、作家だと思いました。心からこの賞を贈りたいです。
■大森美香氏(第23回受賞者)オンエアのときから次週がどうなるんだろうと楽しみに拝見しておりました。実際にこの選考の時に脚本を読ませていただいて、その緻密な様子や登場人物一人一人の個性に奥行きがあって、一人一人が魅力的に浮き上がってきて、これを読んで役者さんたちもインスピレーションを受けて演じていらっしゃったんだなということを感じました。こういう作品をもっと見てみたいし、この作品だったら、向田邦子賞として皆さんと一緒に「この方です」と言えると思います。このたびは本当におめでとうございます。
■井上由美子氏(第25回受賞者)大森寿美男さん、大森美香さんが仰っていたように、とても個性的で素晴らしい作品だったと思います。私が特に好きなのは、ミステリーで連ドラを作る場合は、1つの謎があって、解決があって、また謎が提示されるという順番になっていくのですが、その一つ一つの謎も、解決がゆっくりだったり早かったりバリエーションがあって、単に考察するだけでなく、会話を楽しむ形になっていたのがとても面白かったです。連ドラはやっぱりどうしても初回にすべてを投入して引きつけるような内容になることが多いですけど、「シナントロープ」は見ていくうちにだんだん面白くなって、いろんな顔が出てくるというところがとても良かったと思います。改めておめでとうございます。
■坂元裕二氏(第26回受賞者)これまでにも此元さんは数々の名作を作ってこられて、「セトウツミ」や「オッドタクシー」、そして今回「シナントロープ」と一貫して若者たちを描く…オッドタクシーを若者というとちょっと変ですが、多くの作品において、ファミレスやコンビニの前で話している人たちのそばにある物語というか、決してそういうものを「たわいない」とか「どうでもいい話をしている」みたいなことじゃなく、同じ目線に立って、 そのすぐそばからだんだんとサスペンスやミステリーに飛躍していく、日常を離脱していく、そんな物語の紡ぎ方がとても見事で、とても現代的な強い作家性をお持ちの方だなと思いました。そういう意味で、向田邦子賞にとてもふさわしい作品であると思いました。おめでとうございます。
故・向田邦子さんがテレビドラマの脚本家として、数々の作品を世に送り出し活躍してきた功績を讃え、現在のテレビ界を支える優秀な脚本作家に贈られる賞として、1982年に制定されました。主催は「TVガイド」を発行する東京ニュース通信社で、選考は歴代受賞者らによる向田邦子賞選考委員が担当しています。前年度に放送されたテレビドラマを対象に、選考委員がノミネート作品を選定。本選を含めて4回の討議を経て受賞作品を決定しています。選考委員は大森寿美男氏(第19回受賞者)、岡田惠和氏(第20回受賞者)、大森美香氏(第23回受賞者)、井上由美子氏(第25回受賞者)、坂元裕二氏(第26回受賞者)。※向田邦子賞受賞順
2010年、漫画『スピナーベイト』でデビュー。2013年より連載を開始した『セトウツミ』は、放課後の河原で二人の男子高校生が喋るだけという斬新な構成が脚光を浴び、
第18回手塚治虫文化賞「読者賞」にノミネート。その後、実写映画化・ドラマ化を果たす大ヒット作となった。2019年、映画・ドラマ・Huluが連動した『ブラック校則』で本格的に脚本家としての活動をスタート。2021年のTVアニメ『オッドタクシー』では、緻密な構成と独自の台詞回しが大きな話題を呼んだ。2025年には映画『ホウセンカ』(原作・脚本)がアヌシー国際アニメーション映画祭 長編部門にノミネート、ドラマ『シナントロープ』(原作・脚本)でギャラクシー賞月間賞を受賞。現在は「週刊ヤングジャンプ」にて漫画『カミキル-KAMI KILL-』(原作)を連載中。独自の作家性を活かして、漫画・アニメ・実写などジャンルを横断し、活動の場を広げている。
舞台となるのは、街の小さなバーガーショップ“シナントロープ”。 そこで働く8人の若者たちの中で、大学生の都成剣之介は、バイトの同僚・水町ことみに、密かに想いを寄せていた。そんなある日、“シナントロープ”で不可解な強盗事件が発生。静かだった日常は、少しずつ歪みはじめる。恋愛と友情、絆と裏切り、運命と選択──揺らぎ出した関係と感情が、次々と事件を引き寄せていく。何が本当で、何が嘘なのか。そして、都成の想いの先に待つのは、恋か、それとも──。現代の若者たちを投影したリアルな人間模様と、不穏な世界観の中で緻密な伏線や巧みな会話劇によって美しくエモーショナルに描かれる青春群像ミステリー。
チーフプロデューサー:祖父江里奈(テレビ東京)、平賀大介(P.I.C.S.)
株式会社ピクスhttps://www.pics.tokyo/世界に「楽しい驚き」を。
・会社名:株式会社ピクス / P.I.C.S. Co., Ltd・代表者:代表取締役社長 平賀 大介・所在地:〒150‐0022 東京都渋谷区恵比寿南3丁目9番19号 サイシンビル・創立:2000年4月25日・資本金:5,000万円・事業内容:映像・グラフィック企画制作、空間デザイン・設計、ライブエンタテインメントに関わる映像制作、デジタルコンテンツ企画・制作 (AR、MR、VR)、MV・テレビCM制作、IPコンテンツの企画 (劇場映画、TVドラマ、アニメーションなど)
代表者 : 代表取締役社長 社長執行役員グループCEO長瀬俊二郎
事業内容:映像コンテンツ事業、映像制作技術サービス事業、映像システム事業等を営むグループ会社の事業の統括。IMAGICA GROUP は、映像の企画から制作、映像編集、配信・流通向けサービスに至るまでを、グローバルにワンストップでお届けし、エンタテインメントに限らず、産業や医療、さらには学術研究などの幅広い分野へも、映像技術を活用した高品質な製品・サービスを提供しています。