UntroD Capital Japan株式会社(所在地:東京都港区、代表:永田 暁彦)が運営するリアルテックファンド* は、生体分子の動きや状態を捉える革新的な創薬基盤技術の開発を行うベンチャーのモルミル株式会社(本社:奈良県橿原市、代表取締役社長:森英一朗、以下「モルミル」)に追加投資を実施したことをお知らせ致します。本投資により、リアルテックファンドからの投資は通算3度目となります。モルミルは今回の調達資金をもとに、筋萎縮性側索硬化症(ALS)をはじめとする疾患の治療薬の開発を目指します。
企業概要
モルミルは徳島大学や産業技術総合研究所を初めとするアカデミアの技術を結集し、奈良県立医科大学の森准教授が中心となって設立した、創薬基盤技術を持つスタートアップです。同社がターゲットとするALSやアルツハイマー等の神経変性疾患は、細胞の中に異常なタンパク質の凝集が起こることで引き起こされると考えられていますが、タンパク質の集団が異常な状態なのか正常な状態なのかを迅速に見分ける方法はこれまでありませんでした。 これに対しモルミルは、コア技術である分子の動きや状態をセンシングする技術「CHEmir」と従来法の限界を超える大きさの生体分子を測定できる新規のNMR解析技術「MAGmir」を組み合わせ、分子の集団の動きや状態を可視化する創薬基盤技術の開発に取り組んでいます。この技術が確立することで、分子の動きや状態を正常に戻す化合物の設計と評価が可能となり、治療手段に乏しい疾患の治療薬開発が可能になると期待されます。
資金調達の目的と使途
本調達はALSの原因とされるTDP-43を標的とした凝集制御薬の研究開発、分子解析プラットフォームの高度化による開発対象疾患の拡大、アカデミア発創薬シーズである後天性フォン・ヴィレブランド症候群(AVWS)に対する抗体医薬および診断技術の開発に充当をされる予定です。
担当者コメント
モルミルは分子の相互作用や構造を可視化する「CHEmir」と「MAGmir」を技術基盤として有する創薬ベンチャーです。近年、「相分離」と呼ばれる細胞内の分子均衡の破綻が、ALSをはじめ多くの神経変性疾患をもたらすということがわかってきました。一方で、この相分離の破綻を正確に解析する手法は確立されていません。モルミルは CHEmir、MAGmir を用いてこれら 分子状態・構造を把握することで、神経変性疾患等に有効な医薬品 の開発を進めています。弊社は日本のアカデミアの知恵を結集し難病治療に挑むモルミ ルのポテンシャルに強く期待するとともに、引き続き全力で支援して参ります。
(UntroD Capital Japan株式会社 グロースマネージャー 三井 善夫)
 
*正式名称:「リアルテックファンド4号投資事業有限責任組合」
モルミル株式会社について
設立年月:2022年6月
所在地:奈良県橿原市四条町840
代表者:森 英一朗
資本金:1億5,000万円(2026年1月時点)
事業内容:分子解析をベースとした創薬基盤技術開発並びに医薬品開発
公式サイト:https://www.molmir.co.jp/
出資時期:2025年12月
UntroD Capital Japan株式会社およびリアルテックファンドについて
UntroD Capital Japan(アントロッドキャピタルジャパン)株式会社は、地球や人類の課題解決に資する研究開発型の革新的テクノロジーを有するディープテック・スタートアップの社会実装を目的とした「リアルテックファンド」を2015年に設立し、シード・アーリーステージのスタートアップへのリード投資およびハンズオン支援を行ってきました。 現在までに、リアルテックファンド1号~4号(日本ファンド)、リアルテックグローバルファンド1号・2号(グローバルファンド)、リアルテックグロースファンド1号(日本ファンド)、およびクロスオーバー・インパクトファンド(日本ファンド)を運用し、運用総額は400億円以上に達しています。社会に必要とされながら資本が流れにくい未踏領域に誰よりも最初に踏み出し、その経済性を証明することで資本や人材が供給され続ける持続的な仕組み創りを目指す、その意志をより一層体現するため、「未踏」を意味する「UntroD」を社名として掲げ、2024年6月に再始動しました。
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