※本ニュースリリースはドイツ・ダルムシュタット メルクが2026年4月21日に発表した英文ニュースリリースを日本語に翻訳し、補足の目的で一部加筆しています。本資料の正式言語は英語であり、その内容および解釈については英語が優先します。英語版については、こちらをご覧ください。
 
再生可能な原料から製造された溶媒により、化石由来原料への依存低減に貢献
従来品と代替利用が可能で、同等のクロマトグラフィー性能を維持
製品関連の温室効果ガス排出量の低減により、サステナビリティー目標の達成を支援
2026年4月21日、ドイツ・ダルムシュタット -世界有数のサイエンスとテクノロジーの企業であるMerck(以下、メルク)は21日、初となるバイオベースの高速液体クロマトグラフィー(HPLC)用溶媒ポートフォリオの発売を発表しました。再生可能な原料を用いて製造された新しいHPLC用溶媒(特許出願中1)は、従来の化石由来HPLCグレード溶媒と比較して、CO2換算排出量を平均25.9%低減2しながら、高精度な分析ワークフローに求められる性能を維持します。
 
メルクのライフサイエンス・ビジネスにおける最高技術責任者(CTO)、カレン・マデンは次のように述べています。「当社の新しいバイオベースHPLC用溶媒は、次世代の高速液体クロマトグラフィーを代表する製品です。お客様は、性能品質を損なうことなく環境負荷の低減に貢献するソリューションを求めています。この革新的なポートフォリオは、HPLCに期待される精度、品質、信頼性の提供を目指し、既存の分析手法にシームレスに統合できるよう設計されています」
 
これらのバイオベース溶媒は、確立されたHPLCや液体クロマトグラフィー質量分析(LC-MS)の手法・装置と互換性があり、ルーチン分析や規制環境への容易な導入を支援します。HPLCにおいて、溶媒は試料をクロマトグラフィーシステム内で搬送する移動相として機能し、成分の分離と定量を可能にします。これは、創薬研究、医薬品開発、製造における品質管理、環境モニタリング、診断といった用途で信頼性の高いデータを生成するための重要なステップとなります。
 
メルクは、独自の製造プロセスと深い科学的専門知識を活かしてこの革新的なポートフォリオを開発し、より持続可能で高性能なクロマトグラフィーソリューションの推進に対するコミットメントを強化しています。新しいポートフォリオには、アセトニトリル、メタノール、エタノールのドロップイン代替品が含まれています。今回発売されたバイオベース溶媒は、従来品と同等の性能を発揮するよう設計されていることから、ユーザーは、膨大な作業を伴うことが多い分析手法の再構築を行うことなく、これらの代替品に移行することができます。
 
今回の発売は、研究室が期待する精度と信頼性を維持しながら、お客様の環境負荷低減を支援するために設計された、メルクの環境に配慮した代替品のラインナップをさらに拡大するものです。新しいバイオベース溶媒は、より持続可能性の高い科学を支えるイノベーションに対する当社の大局的な戦略方針を反映しています。
 
バイオベースのHPLC溶媒はウェブサイト/Bio-based-HPLC-Solvents から入手可能です。
 
1 バイオベースメタノールおよびアセトニトリルに関する特許を出願中。
2 個々のバイオベースHPLC溶媒のCO2e値と化石燃料由来の代替品との比較は、EcoInventを通じたサプライヤーおよび業界の排出データに基づき、右の通りです。アセトニトリル(バイオリニューアブル、LC用グラジエントグレード、製品番号104771):CO2e排出量を28%低減、メタノール(バイオリニューアブル、LC用グラジエントグレード、製品番号106188):CO2e排出量を29%低減、メタノール(バイオリニューアブル、LC-MS用ハイパーグレード、製品番号106176):CO2e排出量を29%低減、エタノール(バイオリニューアブル、LC-MS用ハイパーグレード、製品番号117480):CO2e排出量を17.6%低減。
 
メルクについて
Merck(メルク)はヘルスケア、ライフサイエンス、エレクトロニクスの分野における世界有数のサイエンスとテクノロジーの企業です。約62,000人の従業員が、人々の暮らしをより良くすることを目標に、より楽しく持続可能な生活の方法を生み出すことに力を注いでいます。ゲノム編集技術を進展させることから治療が困難を極める疾患に独自の治療法を発見すること、また 各種デバイスのスマート化まで、メルクはあらゆる分野に取り組んでいます。2025年には65カ国で211億ユーロの売上高を計上しました。
 
メルクのテクノロジーと科学の進歩において鍵となるのは、サイエンスへのあくなき探求心と企業家精神です。それはメルクが1668年の創業以来、成長を続けてきた理由でもあります。創業家が今でも、上場企業であるメルクの株式の過半数を所有しています。メルクの名称およびブランドのグローバルな権利は、メルクが保有しています。唯一の例外は米国とカナダで、両国では、ヘルスケア事業ではEMDセローノ、ライフサイエンス事業ではミリポアシグマ、エレクトロニクス事業ではEMDエレクトロニクスとして事業を行っています。
 
メルク株式会社について
メルク株式会社はメルクの日本法人として1968年に設立されました。基礎研究や医薬品製造、創薬などライフサイエンスに関わる製品・サービスを展開しています。メルク株式会社は、ライフサイエンス・ビジネスおよびメルクの管理部門を担っています。メルク株式会社の詳細についてはこちらをご覧ください。