| タウンライフ未来総合研究所、2024-2026年の家づくり問い合わせ152,153件を分析。平屋希望率は地域・年代・世帯構成で大きく分岐 |
| タウンライフ未来総合研究所(タウンライフ株式会社)は、2024年4月から2026年4月までに自社運営の注文住宅マッチングサービス「タウンライフ家づくり」へ寄せられた有効問い合わせ152,153件を構造分析し、注文住宅検討者の希望階数および属性プロファイルに関する調査結果を発表する。 | ||||||||||||||||||
| エグゼクティブ・サマリー | ||||||||||||||||||
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| 調査概要 | ||||||||||||||||||
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主な調査結果 |
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| 1. 「平屋」が注文住宅検討者の3人に1人 ─ 二階建ての影として一般的だったタイプが定着 | ||||||||||||||||||
| 注文住宅の希望階数は、二階建て93,350件(61.4%)、平屋47,875件(31.5%)、三階建て10,885件(7.2%)であった。これまで「平屋=地方の高齢者向け」というイメージが先行していたが、実際にはタウンライフ家づくり検討者の31.5%、約3人に1人が平屋を希望しており、二階建てに次ぐ第2位の選択肢として定着している実態が明らかとなった。 | ||||||||||||||||||
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| 2. 平屋希望は40代後半から急増 ─ 50代では23.0%が二階建て(8.6%)を大きく上回る | ||||||||||||||||||
| 年代別の構成比をみると、20代の平屋希望者比率は15.4%、30代は23.9%にとどまる一方、40代で20.5%、50代で23.0%、60代で14.2%とシニア層に集中していることが判明した。二階建て希望者の構成比と比較すると、50代では平屋希望者の割合が二階建て希望者(8.6%)の約2.7倍にまで広がっている。 | ||||||||||||||||||
| 20-30代は子育て・将来の世帯拡大を見据えた二階建て志向が依然優勢である一方、子育てが落ち着いた40代以降では「コンパクト・段差なし・将来の介護動線」への意識が平屋選択の動機として機能していることが推察される。 | ||||||||||||||||||
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3. 平屋希望者の45.0%が「夫婦のみ・単身」世帯 ─ 子育て世帯中心の二階建てと対照的 |
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| 世帯構成別では、平屋希望者の構成比は「夫婦のみ」33.3%、「単身」11.7%、「子育て」43.7%、「多人数」11.2%。一方、二階建て希望者は「子育て」が75.4%を占め、平屋とは明確に異なるプロファイルを描いている。 | ||||||||||||||||||
| 平屋希望者では「夫婦のみ+単身=45.0%」と、子育てフェーズを終えた・あるいは離れた世帯が約半数を占める。これは平屋が「終のすみか」「夫婦のセカンドライフ住宅」として位置づけられていることを示唆する。 | ||||||||||||||||||
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| 4. 西日本・特に九州で平屋率は過半数 ─ 大都市圏との地域格差が鮮明 | ||||||||||||||||||
| 都道府県別に平屋希望率を集計したところ(サンプル数500件以上の県のみ)、宮崎県64.3%、香川県61.6%、長崎県59.2%、鹿児島県56.1%、沖縄県56.0%と西日本・特に九州沖縄エリアで過半数を超えた。一方、東京都は16.5%、大阪府17.9%、京都府20.0%、神奈川県20.9%と三大都市圏では20%前後に留まり、地域による志向の差は最大4倍弱に達している。 | ||||||||||||||||||
| 土地価格・敷地面積の制約が大都市圏では二階建てを必然化し、地方の広めの宅地では平屋を可能としている構造が、データから直接読み取れる結果となった。 | ||||||||||||||||||
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| 5. 建物予算は2,500万円台に集中 ─ 価格高騰下の「現実解」として機能 | ||||||||||||||||||
| 平屋希望者の建物予算分布をみると、2500-2999万円帯が57.4%と過半数を占めた。二階建て希望者の同帯は40.0%であり、平屋検討者は明確に低い予算帯に集中している。 | ||||||||||||||||||
| 物価高・建材高騰により注文住宅価格全体が押し上げられている中、平屋は同じ床面積を確保しつつ階段・上下水道二系統・足場・耐震設計コストの一部を圧縮できる構造特性により、予算制約の厳しい検討者層の「現実的選択肢」として機能していると考えられる。 | ||||||||||||||||||
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6. 平屋希望者の自由記述 ─ 「リビング」「収納」「駐車場」「寝室」が頻出 平屋希望者の自由記述欄を形態素解析し、頻出語を抽出したところ、TOP15は「リビング」「連絡」「部屋」「年収」「収納」「LDK」「駐車場」「電話」「平屋」「頭金」「キッチン」「世帯」「玄関」「メール」「寝室」となった(重複文を除外した有効データを対象)。「ロフト」「中庭」「書斎」といった付加価値設備よりも、「リビング」「収納」「駐車場」「寝室」といった基本機能の充実への言及が目立つ。 |
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| 平屋検討者の関心は「広いリビング」「動線収納」「平面駐車場」「ワンフロア寝室」など、平屋ならではの動線・収納設計に向けられていることが、自由記述データからも裏付けられた。 | ||||||||||||||||||
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| 考察 ─ 「平屋」は地方限定でも高齢者限定でもない、新しい家づくりの「第2の定番」 | ||||||||||||||||||
| 本調査で明らかになった構造を総合すると、平屋は「地方の高齢者向け」という旧来の固定観念とは明確に異なる存在になっている。 | ||||||||||||||||||
| 第一に、年代別では40代後半から本格化する選択肢となっている。子育てを終えた、あるいは終えつつある世代が「次の住まい」として平屋を選ぶ動きが、データ上明確に観測できる。 | ||||||||||||||||||
| 第二に、世帯構成では「夫婦のみ」「単身」が約半数を占め、ライフステージの後半に位置する世帯が中心であることが裏付けられた。 | ||||||||||||||||||
| 第三に、地域差は土地価格・敷地面積という構造要因に強く規定されており、大都市圏での平屋普及は限定的であり続ける可能性が高い。一方、地方圏(特に九州・沖縄)では既に平屋が「標準」となっており、注文住宅市場は実質的に二階建て中心の都市圏と平屋中心の地方圏に二極化している。 | ||||||||||||||||||
| 第四に、予算面では2,500万円台の集中が示すとおり、価格高騰下の「コスト最適化された現実解」としての性格を強めている。 | ||||||||||||||||||
| これらを踏まえると、平屋は単なる「特殊な住宅形式」ではなく、二階建てに並ぶ「もう一つの定番」として注文住宅市場に位置づけ直されるべき段階にある。 | ||||||||||||||||||
| 業界へのインプリケーション | ||||||||||||||||||
| ハウスメーカー・工務店・設計事務所においては、以下の対応が示唆される。 | ||||||||||||||||||
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| 今後の展望 | ||||||||||||||||||
| タウンライフ未来総合研究所では、本調査で抽出された平屋検討者プロファイルを深掘りし、次回以降「平屋希望者の建設予定地別収益特性」「平屋商品ラインアップの市場ギャップ」「シニア層の住宅検討トレンド」など、続報を順次発表する予定である。 | ||||||||||||||||||
| データソース・参照 | ||||||||||||||||||
| 元データ: タウンライフ家づくり 問い合わせデータ | ||||||||||||||||||
| 出典: タウンライフ未来総合研究所調べ | ||||||||||||||||||
| 参照URL: https://town-life.jp/ | ||||||||||||||||||
| タウンライフ未来総合研究所について | ||||||||||||||||||
| タウンライフ未来総合研究所は、住宅に関する情報発信を通じて、変革と前進を繰り返し次世代へたしかなバトンを渡す、人々へ住生活に関連する豊かさを提供することを目的とした研究機関です。 | ||||||||||||||||||
| タウンライフ株式会社について | ||||||||||||||||||
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■会社概要 名 称:タウンライフ株式会社 設立年月:2003年9月 代表者:笹沢竜市 所在地:〒163-1440 東京都新宿区西新宿3丁目20番2号 東京オペラシティタワー40階 |
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アクセス:京王新線「初台駅」東口直結 FAX:03-6381-6357 URL:https://townlife.co.jp/ |
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■事業内容 ・メディア事業(住宅系ポータルサイト「タウンライフシリーズ」の運営) ・成功報酬型アドネットワーク事業(ASP「タウンライフアフィリエイト」の運営) ・クリエイティブ事業・広告代理事業 |
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| ・民泊事業 | ||||||||||||||||||
| ・HRテック事業 | ||||||||||||||||||
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タウンライフ未来総合研究所(タウンライフ株式会社)は、2024年4月から2026年4月までに自社運営の注文住宅マッチングサービス「タウンライフ家づくり」へ寄せられた有効問い合わせ152,153件を構造分析し、注文住宅検討者の希望階数および属性プロファイルに関する調査結果を発表する。
ハウスメーカー・工務店・設計事務所においては、以下の対応が示唆される。
タウンライフ未来総合研究所は、住宅に関する情報発信を通じて、変革と前進を繰り返し次世代へたしかなバトンを渡す、人々へ住生活に関連する豊かさを提供することを目的とした研究機関です。