・ 検体一つひとつが自動で走り、追い越す、自走式CARによる検体検査自動搬送システムです。
・ 搬送制御プログラムが各検体の搬送状況を常に把握し、混雑を避けて搬送ルートを調整することで、緊急検査にも柔軟に対応し、検査結果をより早く報告できるよう支援します。
・ 検体搬送に関わる様々な作業を自動化することで、臨床検査技師が本来の専門業務に集中できるような環境づくりに貢献します。
・ 検査室全体の業務効率化を通じて、臨床検査技師が院内のタスクシェア/タスクシフトに参画できる環境づくりを支援し、多職種協働・チーム医療の実現を後押しします。
 
2026年4 月21 日―アボットジャパン合同会社(本社:東京都港区、代表執行役員社長:武知秀幸、以下「アボット」)は、当社三田オフィスに構える診断薬・機器事業部のショールーム「コアダイアグノスティクス・エクスペリエンスセンター(CDEC)」をリニューアルし、新たに設置・展示した新製品「GLP systems Track(GLPシステムズ・トラック)」の本格発売を開始することをお知らせいたします。GLP systems Trackは、当社独自の「Intelligent CAR Technology(インテリジェント・カー・テクノロジー)」を搭載した検体検査自動化システムで、病院の臨床検査室や検査センターで行われる各種検体検査(生化学検査、免疫検査、血液検査など)に関わる手作業を80%減らし、検査の結果報告までにかかる時間も29%改善した事例もあります[i]。
 
医療現場では今、深刻な人手不足や経営効率化への対応が迫られる中、限られた専門人材をいかに活かすかが課題となっています。2026年度の診療報酬改定では、臨床検査技師を含む多職種が協働するチーム医療体制が新たに評価対象となりました[ii]。アボットが発売する検体検査自動化システムGLP systems Trackは、これまで人による慎重な手作業に依存していた「検体の仕分けや分注、保管」といった検査室内における「検体搬送」に関わる一連の業務を自動化します。これにより、臨床検査技師が本来の専門業務に集中できる環境を整え、検査室を越えた多職種連携の実現を構造的に支援します。結果として病院経営の改善に寄与するとともに、検体検査結果の迅速な提供を通じて、患者への質の高い医療提供に貢献することを目指します。
 
GLP systems Trackの概要
GLP systems Trackでは、業界で初めて[iii]自走式CARを採用しました。アボット独自のIntelligent CAR Technologyを搭載した自走式CARが搬送制御プログラムに基づいて最適なスピードとルートを選択し、効率的で安定した検体搬送を実現します。さらに、検査前処理から検査後工程までのプロセス効率化に寄与し、検査室全体の業務フローを最適化します。
具体的には、例えば特定の緊急検体を優先して処理したり、分析装置で検査する際の検体キャップの開け閉め、分注作業、冷蔵保管といった一連の手作業工程の自動化が可能となります。
 
これにより、検査のスループット向上やリードタイム短縮に加え、検査プロセスの標準化と高品質な検査データを通じて医療DXを支えます。また、検体搬送プロセスの自動化によって、人的リソース、スペース、そしてスタッフが費やす時間といった複数のリソースを最適に配分できるようになります。
その結果、医療機関は専門スタッフをより付加価値の高い業務へ集中させることが可能となり、検査室の運営効率が大幅に向上[iv]します。
 
GLP systems Trackを設置した検査室のレイアウトイメージ図。左側の装置3台が検査装置(Alinity ci シリーズ)。検査室で受け取った検体を搬送し、生化学検査、免疫検査、血液検査といった複数の検査装置にかけるための分注作業や各装置への搭載・取り出し、分析後の冷蔵保管といった一連のプロセスを自動化する。
独自のIntelligent CAR Technologyを搭載し、検体を運ぶ自走式CAR。個々の検体が最適ルートとスピードで検査工程を進む。
 
 
GLP systems Trackの3つの特長
・ FREEDOM TO CHANGE(柔軟性と拡張性)
- 自由なモジュール構成と“スパイラル高架搬送”を組み合わせることで、検査室の運用に合わせた柔軟なレイアウト構築を実現します。
- 将来の医療ニーズの変化に応じて搬送システムをスムーズにアップデートできる高い拡張性を備えています。
 
・ SIMPLICITY THROUGH INTUITIVE DESIGN(簡便化と効率化)
- ベルトを使用しないシンプルなレーン構造により、搬送トラブルの発生リスクを低減し、安定稼働をサポートします。
- 統一された2種類のモジュールサイズにより、省スペース設計で効率的なレイアウト構築を可能にします。
 
・ EXCELLENCE IN PERFORMANCE(適時性と迅速化)
- “CAR”の走行ルートとスピードをリアルタイムに最適化することで、TAT(Turn Around Time:検査の受付から結果報告までの時間)の短縮に寄与[v]します。
- 約20cmのレーン幅を採用したコンパクト設計により、追い越しを可能にする4レーン構成を実現します。
 
アボットジャパン合同会社の代表執行役員社長である武知秀幸は次のように述べています。
「アボットはこれまで、『検査のはじまりから終わりまで(Diagnosis Cycle)を支えるソリューション』として、検査装置であるAlinityシリーズや、検査結果の記録や承認、一元管理等を行う臨床検査システム AlinIQ Analyzer Management System (AMS)、そして標準化された質の高い診断支援をデジタルで行う診断支援システム  Diagnostic Support System (DSS)[vi]などを提供してきました。今回、GLP systems Trackが新たにラインアップに加わることで、アボットが臨床検査領域の経営をより包括的にコンサルテーションすることが可能になりました。超高齢社会を迎え、かつ早期診断による予防医療の考え方が進む日本において、今後検査需要がさらに高まることが見込まれます。アボットは60年以上にわたって日本の臨床検査の現場をサポートしてきた知見を生かし、医療機関や検査センターの課題をテクノロジーで解決するべく、より一層邁進してまいります」
 
GLP systems Trackは2026年3月現在、世界で約600施設に導入されています。アボットは検査のはじまりから終わりまでの一連の「Diagnosis Cycle最適化」を通じて、今後も日本の医療に貢献していきます。
 
 
 
アボットについて
アボットは、人々が人生のあらゆるステージにおいて最高の人生を送ることができるようサポートをするグローバルヘルスケアリーダーです。業界をリードする診断薬・機器、医療機器、栄養剤、およびブランド ジェネリック医薬品分野の事業および製品を含め、人々の生活に大きな影響をもたらす画期的なアボットの技術は、ヘルスケアの広範な領域にわたっています。現在、世界160カ国以上で、約122,000人の社員が活動しています。
 
アボット(www.abbott.com)、アボットジャパン(www.abbott.co.jp)、リンクトイン(www.linkedin.com/company/abbott-/)、フェイスブック(www.facebook.com/Abbott)、インスタグラム(www.instagram.com/abbottglobal)、X(x.com/AbbottNews)、YouTube(www.youtube.com/c/abbott)、YouTubeジャパン(www.youtube.com/@abbottjapan)も合わせてご参照ください。
 
 
[i] 2025年、アボット調べ採用施設(米国)での事例によるもの
[ii] 診療報酬改定の内容:厚生労働省令和8年度診療報酬改定説明資料等についての説明資料「3. 急性期・高度急性期入院医療」https://www.mhlw.go.jp/content/12400000/001671032.pdf
令和8年厚生労働省告示第69号「診 療 報 酬 の 算 定 方 法 の 一 部 を 改 正 す る 件 別表第1」001686842.pdf
[iii] 2025年、アボット調べ
[iv] 脚注1参照
[v] 脚注1参照
[vi] Diagnosis Support System (DSS)はサクラシステムサービス株式会社による提供品

・ 検体一つひとつが自動で走り、追い越す、自走式CARによる検体検査自動搬送システムです。

・ 搬送制御プログラムが各検体の搬送状況を常に把握し、混雑を避けて搬送ルートを調整することで、緊急検査にも柔軟に対応し、検査結果をより早く報告できるよう支援します。

・ 検体搬送に関わる様々な作業を自動化することで、臨床検査技師が本来の専門業務に集中できるような環境づくりに貢献します。

・ 検査室全体の業務効率化を通じて、臨床検査技師が院内のタスクシェア/タスクシフトに参画できる環境づくりを支援し、多職種協働・チーム医療の実現を後押しします。