肌の弾力・ハリに関与する乳頭突起を増加させることでシワ改善を実現。真皮乳頭突起と真皮分解酵素MMP-9の関与研究を応用した素材。
株式会社ナリス化粧品(代表者:村岡弘義 本社:大阪市福島区)は、肌の性状と内部構造の関係に関する研究の中で、表皮と真皮の間に存在する凹凸構造である真皮乳頭突起(以下、乳頭突起)の重要性に着目してきました。今回、乳頭突起の形成を促進させる成分の新たなスクリーニング手法として、乳頭突起とコラーゲンやエラスチンなど肌の弾力・ハリ感に関与する成分を分解してしまう酵素である真皮細胞外基質分解酵素「マトリックスメタロプロテアーゼ9(以下MMP-9)」との関与を見出し、この手法を用いることで「ワサビノキ」(別名:モリンガ)の種子(表示名称:ワサビノキ種子エキス)に上記の効果を見出しましたので、以下にその内容をまとめます。
 
【これまでの研究】
若齢の肌では、乳頭突起が均一かつ密度が高いのに対し、老齢の肌では乳頭突起が平坦化し不均一になっていくことが知られており、この突起の有無が肌の弾力・ハリ感に密接に関連していると考えられています。当社の研究により、通常は真皮において組織構築に関与するMMP-9が、表皮においても細胞の機能制御に関与し、乳頭突起の形成に関わることを明らかにしました。また、若齢の表皮細胞および若齢の皮膚の乳頭突起において、MMP-9が多く存在することを確認しており、2023年12月に開催された 第1回 日本化粧品技術者会(SCCJ)学術大会で発表しています。
皮膚のMMP‐9量の確認(赤色がMMP-9)
【特許の内容】
当社では、これまでの研究をもとに20を超える成分のスクリーニングにより、ワサビ科の植物で「奇跡の木」「生命の木」とも呼ばれるワサビノキ(別名:モリンガ)の種子にMMP-9の産生を促進する効果を見出しました。また、この成分を2か月間、塗布した皮膚の内部構造を観察できる機器を使用して乳頭突起の状態を観察した結果、コントロール群と比較して乳頭突起の数が増加していること、また、乳頭突起の数の増加とともに、シワや角層などの肌状態においても総合的な改善傾向が確認できました。
ワサビノキの種子
ワサビノキ
ワサビノキのシワ改善効果(2か月塗布)
 
【特許登録番号】7826534
【登録日】2026年2月27日
【名称】乳頭突起形成促進剤のスクリーニング方法および、乳頭突起形成促進剤
【発明者】ナリス化粧品 研究開発部 上田浩士・高田広之・恒原由佳