―健康食品・スキンケア領域における広告審査業務の高度化と効率化を実現へ―
キューサイ株式会社、広告資材チェックAIエージェント「ヤッキくん」を本格活用に向けた取り組みを開始
株式会社EdgeX(本社:東京都中央区、代表取締役社長:高村健一、以下「EdgeX」)は、同社が提供する生成AIを活用した広告審査業務を支援するAIエージェント「ヤッキくん」(以下、「ヤッキくん」)を、ウェルエイジングカンパニーであるキューサイ株式会社(本社:福岡県福岡市中央区、代表取締役社長:石川順朗、以下「キューサイ」)が本格活用に向けた取り組みを開始したことをお知らせします。本格活用にあたっては、PoC(概念実証)検証およびキューサイ様向けのカスタマイズ開発を開始しました。
■ 「ヤッキくん」とは
「ヤッキくん」は、不当景品類及び不当表示防止法(景表法)や医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(薬機法)の各種ガイドライン、エビデンス情報、社内ルールなどに基づき、広告資材の表現内容をAIが自動でチェック・改善提案するエージェントです。
 
業務用チャットを通じて担当者が広告案や資材案を送信すると、AIが関連するガイドラインや製品情報を参照し、コンプライアンスレビューを支援します。RAG(Retrieval-Augmented Generation)などの技術を活用し、正確かつ実用的なフィードバックを提供します。
※ヤッキくんは資材案に関する法律的な見解を表示するものではなく、学習用データである各種ガイドライン、エビデンス情報、自社ルール等との乖離を自動的にチェックするツールです。最終的な法的判断等については、必ず弁護士にご相談ください。
 
さらに、企業が保有するエビデンス情報や社内ルールを「ヤッキくん」に追加学習させることで、ナレッジとして蓄積され、次回以降のチェックに反映されます。このようなナレッジの循環により、継続的な精度向上と業務効率化が可能となります。
主な特徴は以下の通りです。
「ヤッキくん」の主な特徴
■ ヤッキくん導入の背景と目的
キューサイは、“年齢を重ねることを前向きにとらえ、こころ豊かに生きる”ことをウェルエイジングと定義し、「心身のウェルエイジングを発展・普及させ、人々が前向きに歳を重ねられる世界を実現する」を企業理念に掲げています。お客さまがいくつになっても自分らしく、心身ともに「ウェルエイジング」な人生を送ることができるよう、「ケール青汁」・「ひざサポートコラーゲン」をはじめとする健康食品、機能性表示食品などのヘルスケア商品、さらには「コラリッチ」ブランドに代表されるスキンケア商品まで、幅広い製品カテゴリを展開する「ウェルエイジングカンパニー」です。
 
近年、通信販売を主力チャネルとするキューサイにおいては、EC・Web広告の拡大に伴い、テレビCM、Web広告、LP(ランディングページ)、同梱物など、審査対象となる広告資材の件数が年々増加しています。加えて、景表法・特定商取引法の改正・厳格化、薬機法対応など、一件あたりの審査にはより高度な専門知識と慎重な判断が求められるようになっています。
 
特に、キューサイが取り扱う製品の特徴として、機能性表示食品では届出資料に基づくエビデンスとの整合性チェック、スキンケア商品では薬機法・ガイドラインに基づく効能効果の表現確認など、カテゴリや商品ごとに異なる専門的な審査基準への対応が求められます。これらの審査業務は一部の専門担当者に集中しがちであり、知識の属人化が将来的なリスクとして認識されていました。
 
こうした課題を背景に、キューサイではDX(デジタルトランスフォーメーション)推進の一環として、広告審査業務における革新的な変革を目指し、生成AIを活用した広告表現チェックAIエージェント「ヤッキくん」の本格活用に向けた取り組みを開始しました。現在は、キューサイの法務・考査部門が主体的にPoC(概念実証)に参画し、EdgeXと二人三脚で検証・改善を進めています。
■ 導入により期待される効果
今回の導入により、キューサイでは以下のような効果を見込んでいます。
 
・景表法・薬機法・社内ルールに基づく確認業務の効率化
・表現チェック品質の平準化と再現性の向上
・制作初期段階での確認強化による手戻りの削減
・担当者の知見や判断観点の蓄積・共有による属人化リスクの低減
・コンプライアンスの徹底とプロモーション活動の高度化の両立
・商品・ブランド価値を損なわない、適切で訴求力あるコミュニケーション体制の強化
■ キューサイ株式会社 ご担当者様からのコメント
【キューサイ株式会社 法務・考査部長 鼻崎 貴則様】
当社の広告審査業務は、審査担当者の経験や知見に依存する部分が大きく、加えて、商品ごとの社内レギュレーションを整備し、それを社内や協力会社まで正しく浸透させることにも継続的な難しさを感じていました。さらに、マルチプロダクト・マルチチャネルの方針にともない審査対象は急増しており、品質を維持しながら迅速に対応していくには、AIの活用が必要不可欠だと考えていました。
 
一方で、商品、広告資材、関係法令が多種多様という専門性の高い領域で、どこまで実用化できるのかは正直半信半疑な面もありましたが、「ヤッキくん」のトライアルを進める中、画像の認識および判定レベルの精度の高さに大きな可能性を感じました。特に、商品ごとに必要な確認項目や判断観点を自分たちで追加学習できる点は、当社にとって大きなメリットです。
 
EdgeX様には、当社の要望に対してスピーディに改善対応いただいており、実務での活用イメージが着実に具体化してきました。今後は、人のクリエイティブな判断とAIの処理能力を組み合わせることで、審査業務の高度化と効率化を進め、お客さまに信頼していただける、魅力的でわかりやすい広告表現の開発により一層注力していきたいと考えています。
【キューサイ株式会社 法務・考査部 河地 悦子様】
広告審査業務では、「効率よく効果的な指摘を行い法的リスクを回避すること」を意識しチェックを行っています。しかし、広告制作担当者にとっての広告審査というものは、制作工程の中では面倒な作業であり、できることならあまり手間と時間をかけたくないものでもあります。広告審査担当者の経験・知識のばらつきによる判断のブレや、想定外の指摘で審査工数が増え、広告制作工程に影響が出るようなことが発生するのは避けなければなりません。
 
そのような状況を解決するためにAI活用を検討している時に「ヤッキくん」のリリースを拝見し、お問い合わせしたのがEdgeX様と取り組みを始めたきっかけです。
 
現在、商品種別ごとのテスト検証を行っている段階です。既に、一般化粧品での初動チェックには実用に向けての手ごたえを感じています。今後は制作現場でのテストを行い、制作担当者が気軽に相談できるパートナーとしてのヤッキくんにしていくために、何が必要でどの場面で活用するのが最適なのかなど、試行していきたいと考えています。
■ 株式会社EdgeX ヤッキくんPdM 益川からのコメント
「ウェルエイジングカンパニー」として健康食品からスキンケアまで幅広い製品を展開されるキューサイ様に「ヤッキくん」の活動を開始いただけたことを、心より嬉しく思います。
 
特に印象的なのは、キューサイ様の法務・考査部門の皆さまがPoC段階から自主的・積極的に検証に取り組んでくださっていることです。現場の方々が自ら「ヤッキくん」を使いこなし、業務への活用方法を模索されている姿勢に、大きな可能性を感じております。
 
健康食品カテゴリにおける景表法対応と、スキンケアカテゴリにおける薬機法対応という、異なる法規制を横断的にカバーする必要がある点は技術的にも大きなチャレンジですが、キューサイ様のような意欲的な企業とともに取り組めることを心強く感じています。今後も継続的な機能改善により、キューサイ様のさらなる事業成長と、業務変革を支援してまいります。
■ キューサイ株式会社について
会社名:キューサイ株式会社
所在地:福岡県福岡市中央区薬院1-1-1
代表者:代表取締役社長 石川 順朗
事業内容:ウェルエイジング商品の開発・販売
URL:https://corporate.kyusai.co.jp/
■ 株式会社EdgeXについて
EdgeXは「AI技術を活用してヘルスケア業界の構造的課題を解決し、健全な市場環境の構築を通じて社会に貢献する」ことを経営理念として掲げています。法規制遵守の複雑化と人材不足という業界の二大課題に対し、革新的なテクノロジーソリューション「ヤッキくん」を提供することで、企業の持続的な成長と消費者保護の両立を目指します。
 
会社名:株式会社EdgeX(エッジエックス)
所在地:東京都中央区日本橋室町1丁目11番12号 日本橋水野ビル7階
代表者:代表取締役 高村 健一
URL:https://www.edgex.co.jp/