2025年新作タイトルの実施形式・期間・回数などは昨年と同水準、参加特典付与や課金還元などユーザー向け施策が増加傾向
株式会社スパイスマートは、2025年にリリースされたスマートフォン向け新作ゲームを対象に、ベータテストの実施状況とヒットとの関連性について調査を行いました。本調査はスパイスマートが継続的に行っており、今回で4回目となります。本リリースではその一部を紹介します。
 
【調査概要】
調査期間:2025年1月1日~12月31日
調査対象:2025年にリリースされた新作スマホゲームのうち、AppStoreセールスランキングTOP100以内にランクインしたことのある作品(※1)のうち、ベータテスト(※2)を実施したタイトル
調査内容:ベータテストの有無、実施回数、日数、実施時期、プロモーション施策など
※1:スパイスマート提供の運営ソリューション『LIVEOPSIS』でデータ取得している88タイトルが対象
※2:本調査で取り扱うベータテストは日本でモバイル向けのみとする
 
【調査サマリー】
・新作タイトルのうちベータテスト実施率は35.2%、ヒットタイトルも同水準
・実施タイトルの約81%が海外開発、複数回実施も海外タイトルが中心
・CBT中心・短期実施が主流、データ引き継ぎは確認されず
※調査はスパイスマート提供『LIVEOPSIS』で取得したデータをもとにおこなっています。
 
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LIVEOPSIS
 
新作タイトルのうちベータテスト実施率は35.2%、ヒットタイトルも同水準
調査対象となった88タイトルのうち、日本におけるモバイル向けベータテストの実施が確認できたのは31作品で、実施率は35.2%となりました。昨年調査の2024年版では34.7%となっており、昨対比でほぼ同水準でした。
また、年間セールスランキングTOP100タイトル(※)に限定した場合、ベータテストを実施したのは16タイトル中37.5%となる6本にとどまっており、全体の傾向と大きな差は見られない結果となりました。
(※)日本App Storeセールスランキングをもとにスパイスマートの独自集計に基づき期間中におけるスマホゲームトップ100タイトルを算出
 
スパイスマート調査|ベータテストを実施した2025年新作スマホゲームタイトル

タイトルの80.6%が海外開発、複数回実施も海外タイトルが中心
ベータテストを実施した31タイトルのうち、海外開発タイトル(※)は25タイトルで、全体の80.6%を占めました。昨年調査では79.4%(34タイトル中7作品)となり、こちらもほぼ差が見られておりません。さらに複数回のテストを実施したタイトルは7作確認されており、そのうち5作が中国開発タイトルでした。
(※)開発した本社拠点の国・地域を参考に作成
 
スパイスマート調査|2025年新作タイトルの開発国別ベータテスト実施回数

テスト形式はクローズド・短期間の実施が主流、テスト開始後1年以内にはリリースが9割以上
ベータテスト実施の31作品がおこなった合計39回のテストを実施形式や実施期間、配信開始までの期間の調査もおこないました。
調査した全テストのうち、オープン形式(OBT)は2回のみであり、その他はすべてクローズド形式(CBT)で実施されていました。すべてのテストは40日以内に収まる短期間での実施となり、最多は7日間以内。短い期間で検証した結果をいち早く改善アップデートへという各社のスケジューリングがうかがえます。
またテスト開始からリリースまでの期間を調査すると、全体の94.8%にあたる37回が1年以内に配信を開始。そのうち最も割合が多かったのは1ヶ月~2ヶ月以内となりました。
 
スパイスマート調査|2025年新作タイトルのベータテスト開始日からリリースまでの日数およびテスト実施日数
CBTにおけるユーザー参加施策・工夫された特典設計
本調査における実施事例を見ると、ベータテストは開発中ゲームの検証やフィードバック収集を目的とした実施が中心となっている一方で、ユーザー参加を促す様々な施策が組み合わされているケースが確認されました。
 
『アンベイル ザ ワールド』『スターセイヴァー』では公式Discordでのフィードバック投稿を促進させる施策、『デュエットナイトアビス』『信長の野望 真戦』ではCBT実施期間中にSNS投稿を条件としたキャンペーンがおこなわれていました。
 
またベータテスト参加者に対して正式リリース時に使用可能なゲーム内アイテムを付与する事例が複数確認されたほか、『杖と剣の伝説』『アンベイル ザ ワールド』など課金可能なテストにおいては、期間中の課金額を正式リリース時に還元する仕組みが導入されているケースも見られました。
レポートについて