産学連携PBLから生まれた新規事業アイデアが、製品化へ向けた本格検討へ
 暮らしの価値を創造するイノベーションカンパニー、株式会社welzo(本社:福岡県福岡市博多区/代表取締役社長:金尾 佳文、以下「welzo」)は、Z世代の大学生との共創による新規事業開発を積極的に推進しています。その一環として、桃山学院大学ビジネスデザイン学部との産学連携PBL「PBL応用I」(2025年秋学期)において最優秀賞(welzo賞)を受賞したチームOneWaveによる最終プレゼンテーションを、代表取締役社長・金尾佳文の前で実施しました。
 チームが提案した「育てる冒険ボックス」は、小学生を対象とした子供向け園芸セットの定期便サービス。welzoはこの提案を高く評価し、今後、製品化に向けた具体的な検討を進めていく方針です。
■ Z世代との共創――welzoが新規事業開発に学生の力を活かす理由
 welzoは、100年以上にわたり農業資材・園芸用品の専門商社として事業を展開してきました。しかし「農業人口の高齢化」「園芸ユーザーの縮小」「食料基盤の劣化」といった構造的な課題に直面する中、次の10年・100年を見据えた新規事業の創出が急務となっています。
 そこでwelzoが積極的に取り組んでいるのが、Z世代との共創です。既成概念にとらわれない発想、デジタルネイティブならではの消費者感覚、そして「自分たちの世代が本当に欲しいもの」を起点とした提案は、企業内では生まれにくいイノベーションの種を持っています。welzoはその可能性を高く評価し、学生を「社外のベンチャー起業家チーム」として対等に向き合う姿勢でPBLに参画してきました。本プログラムはその姿勢の具体的な成果であり、welzoは今後も大学・学生との協業を通じた新規事業探索を継続的に推進していく方針です。
■ 最終プレゼンテーションの概要
 学内コンペ(42チーム参加)で最優秀賞を獲得したチームOneWave(桃山学院大学ビジネスデザイン学部2年次生5名)は、全国の小学1~2年生約200万人が毎年体験する学校での園芸学習に着目。夏休みを境に子供の園芸への意欲が急低下するという課題と、共働き家庭における保護者の「させてあげたいが時間・知識がない」という本音を独自インタビューで把握した上で、事業提案をまとめました。
 2026年4月上旬に実施された最終プレゼンテーションでは、メンバー4名がwelzo本社に訪れ、金尾社長を前に事業の全体像・価格設計・10年間の収支計画・流通戦略に至るまで詳細に提案。活発な質疑応答を通じて、事業実現に向けた具体的な議論が交わされました。
社長プレゼンのようす
■ 「育てる冒険ボックス」の概要
 コンセプトは「枯れても終わらない、続いていく園芸体験」。従来の園芸キットと異なり、失敗を前提とした設計で継続的な体験を提供します。
 主なサービス内容:
種・ミッションカード・冒険マップ・シールなど、ゲーム感覚で楽しめるセット内容
植物が枯れたタイミングで「土の再生材+次の種+学習漫画」が届くサブスクリプションモデル
親が「司令塔」となって子供と一緒に取り組む親子共同設計
土の循環・再生という環境教育の視点を組み込んだ独自コンテンツ
■ 製品化に向けた取り組みについて
 welzoはこの提案を、自社の中長期的な新規事業の有力候補として受け止めています。100年以上にわたり培ってきた商品企画力・物流網・品質管理ノウハウと、Z世代ならではの消費者視点を掛け合わせることで、これまでにない市場を切り拓くことができると確信しています。
 今後は製品化の実現可能性・事業スキームの具体化・パートナーシップの検討を進めていく予定です。welzoは引き続き、若い世代との共創を新規事業開発の重要な柱と位置づけ、積極的に取り組んでいきます。
■ 代表取締役社長 金尾 佳文 コメント
金尾 佳文
「学生の皆さんが自ら課題を発見し、データに基づいて事業として形にしたプロセスは、非常に説得力がありました。Z世代だからこそ見えている視点、自分たちの世代が本当に欲しいものへの解像度の高さは、私たち企業人にとって大きな刺激です。
『育てる冒険ボックス』は、welzoが長年取り組んできた“みどりと人の関わりを豊かにする”というテーマと深く重なるものです。子供たちが土に触れ、失敗しながらも育てる喜びを知ること--その体験を届けることは、単なる商品販売を超えた社会的な意義があると感じています。学生の発想を活かしながら、製品化の可能性を真剣に検討していきたいと思います。」
■ 桃山学院大学 ビジネスデザイン学部 特任教授 PBL応用コースリーダー 藤田 勝利 教授 コメント
藤田 勝利 教授
「今回のPBLは、welzoさんという実在する企業の課題に学生が真正面から向き合う、非常に密度の濃いプログラムでした。チームOneWaveは、単にアイデアを出すだけでなく、顧客インタビュー・市場データ分析・財務シミュレーションまで一貫して自分たちの力でやり遂げました。
その提案が製品化の検討対象となったことは、学生にとっても大きな自信となるでしょう。こうした産学連携を通じて、学生が社会に出る前から“ビジネスをつくる経験”を積める環境を、これからも続けていきたいと思います。」
■ プログラム概要
授業名:桃山学院大学 ビジネスデザイン学部「PBL応用I」2025秋学期
実施期間:2025年9月~2026年1月(全15週・30コマ)
テーマ:「10年後の新しい柱となるビジネス」の可能性を共に探る
対象学生:ビジネスデザイン学部2年次生
welzo賞受賞チーム:チームOneWave(桃山学院大学ビジネスデザイン学部)
■ 株式会社welzo 概要
 食・農業を通して持続可能な社会と人々の暮らしを豊かにする専門商社。農畜水産業、食品産業、園芸・花卉、住環境を中心に取り扱い、国内24拠点を展開。1921年創業(2023年1月に「株式会社welzo」へ社名変更)
会社名:株式会社welzo
本社:福岡県福岡市博多区博多駅東1丁目14-3
代表者:代表取締役社長 金尾 佳文
設立:1952年8月(創業1921年8月)
HP:https://www.welzo.co.jp/
■ 桃山学院大学 概要
 1884年に英国国教会の流れを汲む英学校をルーツとし、1959年に開学。2024年に学院創立140周年・大学開学65周年を迎え、2026年4月に初の理系学部「工学部」を開設。課題解決型授業の先駆者的学びを持つビジネスデザイン学部を擁し、実践的な学びと国際体験プログラムを提供している。
大学名:桃山学院大学
所在地:【和泉キャンパス】大阪府和泉市まなび野1番1号
    【大阪・あべのキャンパス】大阪府大阪市阿倍野区昭和町3-1-57
代表者:学長 中野 瑞彦
Web:https://www.andrew.ac.jp/