IPリソース約80%削減、完全日本語サポートにより顧客の機器開発を支援
OKIは、Efinix,Inc.(本社:米国カリフォルニア州、CEOサミー・チャン、以下 エフィニックス)と協力し、エフィニックス製FPGA(注1)でGigE Vision(R)(注2)を使用するためのIP(注3)とリファレンスデザイン(注4)をセットにした「GigE Vision(R) Tx v2.0 IP」(以下 本IP)を開発しました。本IPは、医療機器、半導体製造・検査装置など画像データの高速・長距離伝送が必要な産業用カメラ搭載機器市場向けに4月21日より提供を開始します。完全日本語サポートにより顧客企業の製品開発の短納期化・高度化に貢献することで、2027年度に年間5,000万円の売上を目指します。
 
本IPは、GigE Vision(R) v2.0規格に必要な基本機能を標準搭載しており、1Gbps版と10Gbps版の2製品をラインアップしています。徹底した省リソース設計によりFPGAリソースを大幅に削減しており、特にフリップフロップ(FF)(注5)リソースは従来の高機能版IPと比較して最大80%削減しています(注6)。また、マルチストリーム送信機能(注7)やOKI独自の保守機能(FLASHダウンロード機能(注8))、画像蓄積による再取得機能など、多彩な機能をオプションとして追加可能です。本IPには、FPGA論理回路設計(注9)に必要となる「IP+リファレンスデザイン+Efinix(R) Efinity(R) software Project(注10)」の全ての開発環境とマニュアルが含まれるほか、技術サポートはOKI専門技術者が対応するなど、完全日本語サポート(電話、メール、各種マニュアル)を提供しています。
 
FPGAは、製造後に購入者や設計者が論理回路を変更できる集積回路で、プログラムの柔軟性が高く、高速なデータ処理が可能です。特にエフィニックスのFPGAは、既存FPGAメーカーとは異なる新しい構造を採用しており、小型高性能・低消費電力でコストパフォーマンスに優れているため、AI搭載の省電力機器や大量生産製品に向けに採用が増加しています。一方で、新しいトランシーバプロトコル(注11)のためのIPの品揃えが課題となっていました。
 
OKIとエフィニックスは、今後も顧客企業の製品開発を効率化するため、エフィニックス製FPGA向けの各種IP開発を加速していきます。OKIは、本IP提供をはじめ、FPGAの論理回路設計から搭載AI機器の設計、試作、量産までワンストップで受託するEMS(設計・生産受託)サービス全体で2027年度に年間10億円の売上を目指します。
 
OKI販売計画
標準価格:個別見積
販売目標:5,000万円/2027年度
サービス提供開始:2026年4月21日
 
用語解説
注1:FPGA(field-programmable gate array)
製造後に購入者や設計者が構成を設定できる集積回路。
広義にはPLD(プログラマブルロジックデバイス)の一種。
 
注2:GigE Vision(R)
イーサネット通信規格(IEEE802.3)を用いたカメラインターフェース規格。複数ストリームチャンネルをサポートし、標準的なイーサネットケーブル(CAT5e/CAT6/光ファイバなど)を用いて、最大10Gbits/sの高速で、長距離(銅線で最大100m/光ファイバで数km)にわたる信頼性の高い画像データ転送を実現。異なるメーカーのハードウェアとソフトウェアが様々なデータレートでイーサネット接続を通して切れ目なく相互運用することがでるため、産業用カメラの標準規格として広く採用されている。
 
注3:IP(Intellectual Property)
半導体設計で再利用可能な論理回路で、の部品のように扱える設計資産。
 
注4:リファレンスデザイン
IPの使い方を示した参考例。
 
注5:フリップフロップ(FF)
デジタル回路における基本的な記憶素子で、論理回路の状態を保持するために使用される。一方、回路の動作速度や消費電力に大きく影響するため、FFリソースの削減は、FPGAの小型化や低消費電力化に直結する重要な要素。
 
注6:FPGAリソース削減
本製品のリソース削減率は、エフィニックス製評価ボード(Ti375)における当社IPの検証結果に基づいたもの。実際の使用環境や条件により異なる場合がある。また従来製品比較は、公開されている情報を基にしたもの。
 
注7:マルチストリーム送信機能
複数の映像やデータを同時に配信できる機能。産業用カメラで複数の映像チャンネルを扱う際に有効。
 
注8:FLASHダウンロード機能
ホストPCからネットワーク経由で、FPGAの設定情報や構成と関連ソフトウェアをデバイスのFlashメモリに直接書き込む機能。保守やアップデートに利用される。
 
注9:論理回路設計
FPGA上で動作する回路や機能をプログラムとして設計すること。
 
注10:Efinix(R) Efinity(R) software Project
統合開発環境(IDE)であるEfinity(R)内のプロジェクト管理機能で、FPGA設計に必要な設計ファイルや設定を整理・管理するための仕組み。
 
注11:トランシーバプロトコル
FPGA内に存在している信号やデータを送受信するための専用回路。
 
エフィニックスについて
プログラマブル製品のイノベーターであるエフィニックスは、メインストリーム市場のアプリケーション向けに、高性能Titanium(TM)FPGAシリコンプラットフォームの低消費電力と再構成可能性を提供することに取り組んでいます。エフィニックスのFPGAは、従来のFPGAテクノロジーに比べて電力、性能、面積の面で優れており、新しいアプリケーションの可能性を引き出し、市場投入までの時間を短縮します。 Titanium(TM)デバイスは、35Kから2Mロジックエレメントの範囲で、フォームファクタが小さく、低電力で、マスマーケット市場に適した価格です。エフィニックス統合開発環境は、RTLからビットストリームまでの完全なFPGAデザインスイートを提供します。詳細については、Efinixをご覧ください。
 
リリース関連リンク
EFINIX FPGA用「GigE Vision(R) Tx v2.0 IP」紹介サイト
「OKI × EFINIX FPGAワンストップ開発サービ」紹介サイト
 
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