シンガポール社会科学大学(SUSS)と共同で、ワークショップ「Dialogue Workshop for Active Ageing」を開催しました。
Dialogue Workshop for Active Ageing― Better Care Starts with Better Conversations in Your Workplace」
■ ワークショップ概要
本ワークショップは、シンガポール社会科学大学(Singapore University of Social Sciences:SUSS)のDr Kelvin との連携のもと、NunchiMariの協力を得て、会場はVanguard Healthcareの施設「Harmony Village @ Bukit Batok」にて開催されました。
 
午後の部の集合写真
ワークショップタイトルは「Dialogue Workshop for Active Ageing― Better Care Starts with Better Conversations in Your Workplace」。
日本とシンガポールの外交関係樹立60周年という節目にあたり、両国の長年の協力関係を基盤として、高齢社会という共通課題に対する実践知の共有を目的に実施されました。
※Harmony Village @ Bukit Batokは、シンガポール初の「Community Care Apartments(CCA)」のモデルとして開発された施設です。この施設は、住宅とケア機能を一体化した「介護サービス付き公営住宅」、ホーカーセンターやコミュニティガーデンなど生活機能を併設といった特徴を持ち、生活とケアを統合した環境として設計されています。現在はこのモデルをもとに、シンガポール国内で複数の地域へ展開が進められています。
■ ワークショップの内容
KOTOBUKIでは、「高齢化は問題(problem)ではなく、社会のあり方を考え直す機会(opportunity)である」と捉えています。日本のケアを「正解」や「成功モデル」として提示するのではなく、世界に先行して課題に直面してきた国として、その中で生まれた試行錯誤や実践に価値があると考えています。
前半は講義として、日本の介護の歴史的背景と現在直面している課題を踏まえ、それらにどのように向き合い、乗り越えようとしているのかを共有しました。
後半は、「KOTOBUKI CARE PATTERN(ともに生きることば)」を用い、ケアの現場で大切にされている価値や行動を言語化し、対話を通じて共有するワークを実施しました。
KOTOBUKI CARE CARDSを用いたワークショップ
※「KOTOBUKI CARE PATTERN(ともに生きることば)」とは、非営利型株式会社KOTOBUKIの金子と宗像が、慶應義塾大学SFC 井庭崇研究室において2018年より取り組んでいる研究プロジェクトです。これまでに1,300件を超える国内の実践事例を調査し、高齢者ケアの場づくりにおいて大切にされている暗黙知を抽出・言語化してきました。2022年には、その成果を著書『ともに生きることば』(丸善出版)およびカードとして出版しています。
■ 参加者の声
本ワークショップには22名が参加し、100%が「業務に役立つ(useful)」、100%が「同僚や他者に推薦したい(likely to recommend)」と回答しました。
 
参加者からは、コミュニケーションや関係性の重要性、person-centered careの視点、そして「高齢者ケアに唯一の正解はない」という理解が多く挙げられました。また、対話を通じて気づきや理解が深まることや、KOTOBUKI CAREカードによって思考が整理される点など、実践に直結する学びが共有されました。さらに、高齢者を地域の中で支える視点や、人とのつながりを重視したケアのあり方についても理解が深まったという声が寄せられました。
その他、自由記述の感想としては以下のような意見をいただきました。
Thank you for a very informative session. Very helpful!
とても有益で分かりやすいセッションをありがとうございました
Love kotobuki approach. Thank you.
KOTOBUKIのアプローチがとても良いと感じました
Very insightful and inspirational sharing
非常に示唆に富み、刺激的な内容でした
The cards really help reinforce and put to words concepts and earlier understanding.
カードによって理解が整理され、新たな気づきや可能性が広がりました
Much appreciation for your time and efforts to share your knowledge on the ageing society.
高齢社会に関する知見を共有いただき、心より感謝します
本ワークショップでは、参加者に対してCertificate of Participation(修了証)が発行されました。シンガポール社会科学大学(SUSS)およびKOTOBUKIの連名によるもので、プログラムの修了を証明するものとなっています。
Certificate of Participation
■ 会社概要
(左: CEO 金子、右 COO 宗像)
法人名:非営利型株式会社KOTOBUKI
代表者:金子智紀
設立:2025年1月
事業内容:高齢者ケアに関する視察研修事業、教育プログラム開発、国際連携
URL:https://www.kotobuki-care.global/ 
KOTOBUKIは、日本の介護現場における実践知を言語化し、国内外に共有することを目的とした団体です。超高齢社会を先行して経験してきた日本の知見をもとに、ケアのあり方を再構築する教育プログラムや対話型ワークショップを展開しています。

KOTOBUKIでは、「高齢化は問題(problem)ではなく、社会のあり方を考え直す機会(opportunity)である」と捉えています。