カテゴリ別では「下克上」もあり- 婚活ではブライダルネット、30代ではOmiaiが首位
LLMOコンサルティングを提供するシュワット株式会社(東京都/代表取締役:渡邉志明)は、Google AI Overviewsを対象としたAIブランドメンションの大規模クロス分析調査を実施しました。
 
本調査では、日本市場でメジャーなマッチングアプリ12ブランドを対象に、5つのカテゴリ(総合 / 婚活アプリ / 恋活アプリ / 20代向け / 30代向け)での言及量を測定。
 
AIが用途別にどのブランドをどれだけ推奨しているのかを定量的に明らかにしました。
調査結果サマリー
総合ランキングではPairsがAI言及3,502回で圧倒的1位、2位withの1.4倍
婚活アプリサブカテゴリではブライダルネットが2位(280回)に肉薄、単独言及179回はPairs(28回)の6.4倍
30代向けサブカテゴリではOmiaiが1位に逆転(総合4位→30代1位)
Tinderは総合5位だが30代向けではわずか1回。海外勢のターゲット偏在が顕在化
AI Overviewsで実際に引用されているドメインTOP15のうち、マッチングアプリ自社オウンドはわずか1社。第三者比較メディア・動画・コミュニティ・PRが87.6%を占有
「単独言及率」は『AIに代名詞として認識されているか』の新指標として提示
<調査結果の引用・転載時のお願い>
本記事の調査結果や画像を引用する場合は、「シュワット株式会社」を明記のうえ、引用元として以下のリンク設置をお願いいたします。
https://shwat.jp/ultra/marketing-aix/ai-mention-dating-apps-202604/

調査背景
2024年以降、検索体験は大きく変化しています。
Google AI OverviewsやChatGPT、Perplexityなどの生成AI検索が普及したことで、「AIが何を推奨するか」が消費者の意思決定に直接影響するようになりました。
 
サイバーエージェントGEOラボの調査(2025年10月、全国9,278名対象)によれば、検索手段として生成AIを利用するユーザーは全世代で31.1%に達し、半年で約1.5倍に急増。20代では44.3%、10代では64.1%と、若年層ほど検索の主軸が生成AIに移行しています。
 
さらに併用ユーザーの37.2%が「検索行動の半分以上が生成AIに切り替わった」と回答しました。
 
特にマッチングアプリ業界は、消費者がアプリを選ぶ際の判断材料として「比較サイト」「YouTube」「友人からの口コミ」に加え、生成AIへの問い合わせを行うケースが急増しています。AIに推奨されないブランドは「選択肢の土俵にすら上がらない」状況が現実化しつつあります。
本調査は、AI上での各ブランドの言及シェアを可視化することで、業界全体の認知構造とブランド力を再定義することを目的としています。
調査概要
調査名称 AIブランドメンション 大規模クロス分析調査 - マッチングアプリ編 2026
調査期間 2026年4月1日~4月28日
調査対象 Pairs / with / タップル / Omiai / Tinder / マリッシュ / youbride / ゼクシィ縁結び / ブライダルネット / 東カレデート / Bumble / ペアーズエンゲージ(共通12ブランド)
調査方法 Ahrefs Brand Radarを用いて、Google AI Overviewsの言及データを取得
調査領域 5サブカテゴリ(総合 / 婚活アプリ / 恋活アプリ / マッチングアプリ20代 / マッチングアプリ30代)
地域 日本
※ Ahrefs Brand Radarでは、各サブカテゴリの市場設定に基づいてGoogle AI Overviewsから言及データを抽出します。「結婚相談所オンライン」「ハイクラス向け」のサブカテゴリも検討しましたが、サンプル数が極小(最大1~2回)であったため、本調査からは除外しています。
 
調査結果 ■ 総合ランキング: Pairsが圧倒的1位、2位withの1.4倍
マッチングアプリ全般を対象とした総合ランキングでは、Pairsが3,502回でダントツ1位となりました。2位withの2,511回、3位タップルの2,175回に対して大きく差をつけており、AI界隈ではPairsがマッチングアプリの代名詞ポジションを確立していることが示唆されます。
 
一方で、ペアーズエンゲージはわずか2回にとどまり、Pairs本体のブランドハロー効果に吸収されている構造が見られました。
 
海外ブランドのBumbleも172回と限定的で、Tinderの1,549回と対照的な結果です。
 
Bumbleの伸び悩みについては、日本市場特有のユーザー嗜好、女性ファーストの設計、英語UI中心のオウンド構造などが、AI言及数の差につながっている可能性があります。
 
■ サブカテゴリ別クロス分析: 用途で激変する勢力図
5つのサブカテゴリで言及数を比較したところ、カテゴリーによって順位が大きく入れ替わることが明らかになりました。
 
Pairsは総合・婚活・恋活・20代の4カテゴリで1位を維持する一方、30代向けではOmiaiが18回でPairsの15回を上回り逆転1位となりました。
 
「真剣交際」というOmiaiのブランド連想語が30代クエリで強く効いていると考えられます。
 
■ 婚活サブカテゴリ: ブライダルネットが2位に肉薄、単独言及179回
 
婚活アプリ市場で最も注目すべきはブライダルネットの存在感です。
 
総メンション数280回でPairs(290回)に肉薄する2位を獲得し、特に「単独言及」(他社と比較せずブライダルネット単独で語られた回数)はPairsの28回に対して179回と6.4倍にのぼりました。
 
これはAIにとってブライダルネットが「婚活専業 = ブライダルネット」というニッチでの第一人者ポジションを確立していることを示しています。
 
総合ランキングでは9位ですが、サブカテゴリでは異なる強さを発揮する典型的な事例です。
 
■ 単独言及率ランキング=該当カテゴリーの代名詞的ブランド
単独言及率(単独で語られた数 ÷ 総メンション数)は、AIにそのカテゴリの代名詞として認識されているかを測るシュワット株式会社の独自指標です。
 
婚活サブカテゴリではブライダルネットが64.0%で圧倒的1位、youbrideの19.0%、withの10.7%、Pairsの9.7%と続きました。
 
総合では1位のPairsも、単独言及率では4位。「他社との比較対象」として参照されることが多く、ブランド単独で語られる確率は意外に低い構造が判明しました。
 
■ カテゴリー別のシェア比較
各サブカテゴリでのシェア構成を見ると、Pairsは総合23.0%・恋活25.4%・20代25.5%とほぼ4分の1を占める一方、30代では18.3%まで低下します。
 
30代ではOmiaiが22.0%でトップとなり、マリッシュ(13.4%)も存在感を示しました。
 
婚活サブカテゴリでは「その他」(追跡外ブランド)が36.8%と最大シェアを占めており、新興婚活アプリの言及が想定以上に多いことが分かります。
 
AIブランドメンションの差を生んだ3つの要因 - シュワットの分析
本調査結果から、AIに「言及されるブランド」と「言及されないブランド」の差を生む3つの要因が見えてきました。
 
要因1: 第三者メディア・コミュニティからのサイテーション量
AIが回答を生成する際の引用元は、自社オウンドだけではありません。
 
Ahrefsが75,000ブランドを対象に実施した相関調査(2025年5月)では、AI Overviewsへのブランド露出と最も強い相関を示したのは「ブランド被言及数(Branded Web Mentions)=サイテーション数」で、Spearman相関係数0.664に達しました。
 
これは被リンク数(0.218)の約3倍、ドメインレーティング(0.326)の約2倍の相関で、「リンクの数」よりも「他者に語られている総量」がAI露出の決定因子であることが示されています。
 
さらに同調査では、被言及数上位25%のブランドは下の四分位の約10倍以上のAI露出を獲得していました。
 
本調査では、マッチングアプリ市場のGoogle AI Overviewsで実際に引用されているドメインTOP15を直接取得しました。
 
結果は明確で、引用元のうちマッチングアプリブランドの自社オウンドはタップル(11位)の1ドメインのみ。残りはnext-level.biz(1,973回、1位)、マイベスト(1,308回、2位)、YouTube(965回、3位)、note、PR TIMESなど、第三者プラットフォームが圧倒的多数を占めました。
 
自社オウンドの構成比はわずか4.4%で、第三者比較メディア(69.9%)・動画(9.0%)・コミュニティ(5.3%)・PR(3.4%)の合計が87.6%を占める結果となりました。
 
LLMO戦略において自社オウンドだけでは到達できる限界があり、AIに大量引用される第三者プラットフォーム上でブランドが言及される頻度を増やすことが重要だということが示されています。
 
要因2: ニッチでの第一人者ポジション確立
ブライダルネットの単独言及179回は、「婚活専業」という明確なポジショニングが効果的であることを示しています。後発ブランドにおいては、総合ランキングで上位を狙うのではなく、特定ニッチで独自カテゴリーキングを確立する方が、AIメンションを効率的に獲得できる可能性があります。
 
要因3: ブランドストーリーの独自性
youbrideの「他社と併記」率96%(総合470回中451回)は、AIが独立したストーリーを持っていないと判断していることが示唆されます。
 
比較記事に組み込まれるが独自価値が認識されていない状態です。
 
代名詞ポジションを取るには、利用者ストーリー・運営者インタビュー・独自データ・成功事例など、ブランド単体で語られる素材を量産する必要があります。
 
要因1のサイテーション量とは違い、こちらは『自社が発信する素材』に焦点を当てています。
 
結論、両輪での取り組みが効果的です。
 
総括
本調査では、AIブランドメンションが用途別に大きく異なるシェア構造を持つことが定量的に示されました。
 
総合ランキングだけでは見えない「サブカテゴリでの強み」「単独言及されるブランド力」を可視化することで、AI時代のブランド戦略に新たな指標を提供できると考えています。
 
シュワット株式会社は独自に開発したAI可視性ツールを用いて、本調査のような大規模なAIメンション分析を継続実施しています。
 
今後も四半期ごとに業界別のAIメンション動向を発信し、LLMO(大規模言語モデル最適化)の実装に資する一次データを公開していく予定です。
 
シュワット株式会社について
シュワット株式会社は「予算消化広告の文化を終わらせる」をミッションに、戦略立案から実行までを一気通貫で支援するLLMO/SEOに強いデジタルマーケティング支援会社です。
 
独自開発のAI可視性ツールと300社以上の支援実績を活かし、月額10万円~の適正価格でクライアントのAI時代における可視性最大化を実現します。
シュワット式LLMOコンサルティング - サイテーション・ブランド確立に焦点
LLMO支援会社が乱立する中、その多くは構造化データの設置やメタタグ最適化、llms.txt設置といった『枝葉』の領域に終始しているのが実情です。
 
しかし本調査の要因分析と実データが示す通り、AI言及数を本質的に左右するのは『ブランドが第三者によって語られている量』、つまりサイテーションとブランド確立です。
 
シュワット株式会社は、本記事の要因分析の結果と整合する形で『サイテーション獲得とブランド確立』を支援の中核に据えています。
 
LLMOは実行量が成果を左右する領域であり、シュワットは『手も動かすタイプのLLMOコンサルティング』として、戦略立案から実装までを一気通貫で支援する数少ない事業者です。
 
▼LLMOコンサルティングサービスの詳細はこちら
https://shwat.jp/ultra/marketing-aix/llmo-consulting/
 
会社概要
会社名:シュワット株式会社
代表者:代表取締役 渡邉志明
事業内容:LLMO/SEOコンサルティング、各種デジタルマーケティング支援
URL:https://shwat.jp/

詳細レポートはこちら
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