~3D都市モデルを「見て、触れる体験」へ。3D都市モデルを整備しながら、多層的なステークホルダーとの対話を実現~
株式会社ホロラボ(本社:東京都品川区、代表取締役CEO:中村 薫、以下「ホロラボ」)は、神奈川県藤沢市が実施した「令和7年度藤沢市都市空間情報デジタル基盤構築等業務」において、整備事業者であるエアロトヨタ株式会社(以下「エアロトヨタ」)の協力会社として参画し、エアロトヨタが整備した3D都市モデルと連携しながら、自社開発のXRデジタルツインマルチプラットフォーム「torinome(トライノーム)」を用いた利活用支援および技術協力を行いました。
 ■ 背景:「見て、触れる体験」が3D都市モデルの横断的な利活用を加速する
藤沢市はProject PLATEAU(国土交通省)に参画し、3D都市モデルを都市計画や防災だけでなく、庁内のあらゆる部署で活用する「横断的な利活用」を目指しています。
しかしながら、先進的な取り組みであるがゆえに活用イメージが伝わりにくく、整備目的である専門的な用途にとどまりがちで、他分野への展開が進みにくいという課題があります。
■3D都市モデルに関する「対話の時間」を支えたtorinomeの実績
こうした課題に対し、ホロラボはGIS等の専門知識を必要とせず、WebブラウザやARで直感的に3Dデータを扱えるXRデジタルツインプラットフォーム「torinome」を活用し、PLATEAUユースケースの成果や3D都市モデルのデータ等を可視化しました。これにより、XR技術による「見て、触れる体験」を実現し、3D都市モデルと『自分自身の業務や生活との接点』を見つけられる環境を整え、具体的かつ実感の伴う「対話の時間」を創出しました。
また、藤沢市では行政職員・近隣自治体・市民という多層的なステークホルダーに対し、それぞれの立場に応じたデータの活用方法を「torinome」を用いて提示しました。3D都市モデルが「どのようなものか」「どう使えるか」を具体的に体感できる機会を提供することで、組織や分野の垣根を越えた横断的な利活用を促進するきっかけ(場)づくりを支援しました。
【庁内】実務課題とデータを繋ぐ検討の支援
藤沢市職員向けの勉強会において、Webブラウザ上で操作ができる3Dマップ「torinome Base」に、9件のPLATEAUユースケースの成果データを表示し、参加者が実際に操作・体感しました。
土木技術職によるインフラ管理や、まちづくり系部署による市民対話など、各部署の実務に即したテーマで活用検討を行いました。現場の課題を3D都市モデルでどう解決するかを具体化することで、庁内での周知と意識醸成を図りました。
庁内勉強会の様子/PLATEAU Use Case uc23-02精緻な土砂災害シミュレーション
【広域】3D都市モデルの整備から活用までを学ぶ機会での協力
近隣自治体の実務担当者が集まる協議会にて、発注者・事業者それぞれの立場から3D都市モデルの整備手法や活用事例を紹介しました。ホロラボからは3D都市モデルを市民との対話の場面で活用した事例として「市民参加型XRまちづくりワークショップ」の事例も紹介しました。
続く体験会では各事業者がそれぞれ展示を行い、ホロラボでは藤沢市とオープンデータ化されている周辺都市の3D都市モデルに、津波浸水想定や延焼シミュレーション、避難所の位置情報などのオープンデータを「torinome」上で重ね合わせて可視化しました。
3D都市モデルと津波浸水深想定を照らし合わせ、建物の何階まで浸水するかを確認したり、時間の経過とともに火災が広がる様子をデジタルツイン上で再現するなど、3D都市モデルの防災活用を具体的に体感できる機会を提供しました。
また、デジタルツイン上のデータとARを連携させた同ワークショップのデモも実施し、現実空間や地図上に3D都市モデル等のデータを表示することで、都市計画におけるデジタルツインの有用性を示しました。
ワークショップ体験の様子/3D都市モデル(建物)と津波浸水想定や指定緊急避難場所・指定避難場所位置(オープンデータ)の重ね合わせ
「市民参加型XRまちづくりワークショップ」:
2022年度~2024年度 国土交通省「XR技術を活用した市民参加型まちづくり」における取り組み(https://www.mlit.go.jp/plateau/use-case/uc23-08/
【市民】未来のまちづくりを体感する展示・体験での活用
2026年3月23日、藤沢市主催の「都市マスタープラン改定に伴うシンポジウム」と「デジタルツイン体験会」が開催されました。体験会では「torinome」を活用し、エアロトヨタが整備した藤沢駅周辺の3D都市モデルと、別途制作された江の島・片瀬江ノ島駅周辺の3D都市モデルをマインクラフト形式に変換したデータを、それぞれテーブル上にAR表示しました。AR空間に藤沢市のキャラクター「ふじキュン(ハート)」も一緒に表示させるなど、データを親しみやすい形で表現することで、子供から大人までが直感的にデータに触れ、未来のまちづくりを体感できる機会をサポートしました。
デジタルツイン体験会の様子/3D都市モデルとふじキュン(ハート)/マインクラフトデータに変換した3D都市モデル
 ■ 今後の展望
藤沢市では今後、3D都市モデルの継続的な更新と、庁内横断での利活用拡大が期待されます。ホロラボは「torinome」を活用した「見て、触れる体験」の機会をさらに広げ、行政内部検討や住民説明会、教育現場など多様なシーンでの活用を支援します。専門知識の有無を問わず誰もがデータに触れ、対話できる環境づくりを通じて、全国の自治体における3D都市モデルの横断的な利活用に貢献してまいります。
■ torinomeについて
「torinome」は、ホロラボが開発・提供するXRデジタルツインプラットフォームです。3D都市モデル(Project PLATEAU)をはじめ、GISデータ、3Dモデル等を3Dマップ上で可視化し、マルチデバイス対応のXRアプリとシームレスに連携して、都市計画・まちづくりから空間デザインまで幅広い領域で活用されています。
製品ページ: https://hololab.co.jp/services/packages/torinome
■ 株式会社ホロラボについて
ホロラボはAR/VRなどのXR技術と、BIM/フォトグラメトリや3D都市モデルなど3D空間データや技術とそれらが生み出す新しい体験をテーマにしたテクノロジー集団です。目の前のWowな体験からまちづくりDXにおける都市のデジタルツインに至る、広がりゆく領域の最先端を常に学び、広く世の中の皆さんに発信、共に楽しみます。
正式名:株式会社ホロラボ
英語名:HoloLab Inc.
所在地:〒141-0031 東京都品川区西五反田8-3-6
資本金: 93,940,000円
代表者:中村薫 (代表取締役CEO)
設立日:2017年1月18日
ウェブ:https://hololab.co.jp