テーマパーク施設・ブランド体験・回遊型展示への応用を目指して

・一般的なPCでリアルタイム動作。実際の制作規模で扱える段階に

株式会社ラダ・プロダクション(本社:東京都港区南青山3-10-9グロリア南青山101、代表取締役:原田亮、以下「当社」)は、国立大学法人電気通信大学 羽田陽一教授の研究グループとの共同研究において、エリアを限定した“飛び出す音像”を、リアルタイムに動かせる新しい立体音響(波面合成音響)技術を確立しました。本研究は、電気通信大学より2026年5月6日付で公表されます。

当社は本技術を、テーマパーク、ホラー施設、ミュージアム、ブランド体験空間、IP系常設展示、インタラクティブアートなど、来場者が空間内を自由に回遊する体験コンテンツでの演出ツールとして、制作現場に実装してまいります。

ヘッドホン不要で、その場にいる来場者全員が共有できる新しい立体音響体験です。たとえば、次のような演出・サービスが構築できます。

1. 追いかける音 ― ホラー/スリル系アトラクション

体験者の立ち位置や動きに合わせて、背後から忍び寄る足音、耳元をかすめる囁き、遠ざかっていく気配。「音による気配」を、歩き回る来場者一人ひとりに追従させて届けます。映像や照明に頼らず、音だけで没入感と恐怖演出を押し上げることができます。

2. エリアごとの音 ― ブランド体験・多言語展示・ゾーニング

同じ会場のなかで、エリアごとに違う音を同時に流せます。ブランド体験空間でのシーン切り替え、多言語アナウンスの同時提供、隣接展示同士の音の干渉回避など、商業施設・博覧会・ミュージアムでの活用が想定されます。“エリアで音を設計する”という新しい企画余白が生まれます。

3. 人から人へ飛ぶ音 ― IPコンテンツ/インタラクティブ体験

ある来場者の耳元で鳴った音が、別の来場者の耳元へ“飛んで”届く。人と人の間を行き交う音の演出が可能です。IPキャラクターやアーティストを軸にした参加型コンテンツ、インタラクティブアート、マルチプレイヤー型アトラクションなど、来場者同士のコミュニケーションそのものを演出に組み込むコンテンツに活用できます。

空間に音像を浮かばせる技術と、特定エリアに音を届ける技術は、これまで別々に研究されてきました。両者を組み合わせ、かつリアルタイムに制御することは、処理の重さがネックとなり困難とされてきた領域です。本研究では、この2つを統合し、一般的なPC上でリアルタイムに動作するアルゴリズムが確立されました。「エリアを限定した、動く音像」を、そのまま制作現場で扱える段階に到達しています。

※技術的な詳細(アルゴリズム、実験結果等)は、電気通信大学のニュースリリースおよび論文をご参照ください。

当社は、体験型コンテンツの音響デザインとプロデュースを手がけるなかで、「スピーカの位置に縛られず、空間そのものに音像を置きたい」「同じ会場のなかで、エリアごとに違う音を聴かせたい」「歩き回る体験者一人ひとりに、違う音を届けたい」という現場課題に繰り返し向き合ってきました。こうした課題を解決するため、波面合成研究に長年取り組んできた羽田教授のグループと共同研究契約を締結。研究成果をそのまま体験コンテンツに落とし込むことを前提に、開発初期から現場目線での検証を重ねてまいりました。

当社では、本技術を活用したデモンストレーションを各種イベント等で順次実施してまいります。テーマパーク・ホラー施設の演出担当、ブランド体験・空間展示のプロデュース/デザイン担当、IP系コンテンツの企画担当、インタラクティブ展示の演出・実装担当の皆さまに向けて、デモ体験と企画相談の機会を設けております。お問い合わせは本リリース末尾の窓口までお寄せください。

当社は、音響技術とコンテンツプロデュースの両輪を持つプロダクションとして、「技術を見せる」のではなく「体験として効かせる」ことを一貫して大切にしてきました。今後も、研究機関との共同開発と現場での実装を往復させながら、LBE・イマーシブ領域の発展に貢献してまいります。

・ 電気通信大学ニュースリリース:「空中音像の再生エリアを限定するリアルタイム波面合成法を確立」(2026年4月28日)

■ 株式会社ラダ・プロダクションについて

事業内容:イマーシブ・LBEコンテンツの企画・制作・プロデュース/ブランドコンテンツの企画制作・空間プロデュース/空間音響デザイン/音響技術の研究開発 等

※本リリースは、電気通信大学のニュースリリース「空中音像の再生エリアを限定するリアルタイム波面合成法を確立」に基づき、共同研究先である当社の立場から内容を再構成したものです。研究内容に関する一次情報は電気通信大学発表資料をご参照ください。