重要事項説明調査の一次スクリーニングを支援するLLMアプリケーション。調査チェックリスト生成・オンライン役所調査・出力をワンストップで実現。Claude Code/Coworkに導入可能、無料。
 Signal Yield Advisory(東京都港区六本木、代表:松田幸一)は、宅建業法35条書面に基づく重要事項説明調査の一次スクリーニングを自動化するLLMアプリケーション「重調クン」を、2026年4月28日にClaude Skillとして公開しました。
 本スキルは、49項目の調査チェックリスト自動生成、自治体サイト・ハザードマップ等のオンライン実査、登記簿等PDFの要点抽出、xlsx形式の調査報告書出力までをワンストップで支援するもので、Claude Code/Claude Cowork に1コマンドで導入可能です。
 AI民主化の潮流のなか、不動産鑑定士自身がドメイン知見を起点に開発した点が特徴で、利用料は無料(Claudeの契約料金以外に追加費用なし)です。
 Signal Yield Advisoryは、不動産プロフェッショナルのAI武装を不動産鑑定士が支援する不動産テックファーム。「ドメイン専門家のAI武装を、ドメイン専門家自身が実装する」をミッションに、不動産プロフェッショナル向けLLMアプリケーションを順次公開し、実務知のAI実装を推進していきます。
 
■ 開発の背景
 宅建業法35条に基づく重要事項説明書の作成には、現地調査・役所調査・書類読解など多岐にわたる工程を要し、その前段階である一次スクリーニングですらも担当者1名あたり1時間を要することも少なくありません。
一方、2024年以降の生成AI技術の進展により、Anthropic社のClaudeをはじめとするLLM(大規模言語モデル)プラットフォーム上で、専門家自身が「自分の業務知見」をスキルとして実装・公開できる環境が整いつつあります。Anthropic社が公式マーケットプレイスを公開し、コミュニティ主導のマーケットプレイスも複数立ち上がるなど、非エンジニアが自身の業務をAI化する「AI民主化」の流れが急速に拡大しています。
 
                        重調クンのワークフロー
■ 「重調クン」の特徴
「重調クン」は、Claude Code および Claude Cowork 上で動作するLLMアプリケーション(Claude Skill)として実装されています。GitHub 上のマーケットプレイスとして公開されており、Claude契約者であれば誰でも無料で導入可能です(Claudeの契約料金以外に追加費用なし)。
 
  1. ドメイン専門家による開発
 開発者である不動産鑑定士・松田幸一が、自身の20年以上にわたる不動産鑑定実務・J-REIT運用経験で得たドメイン知見を起点に、LLMアプリケーションとして実装。エンジニアではなく実務家自身がAIを開発する「AI民主化」のロールモデルを志向しています。
 
  2. 35条書面ベース・49項目の調査チェックリスト自動生成
 物件住所を入力するだけで、宅建業法35条書面に必要な49項目の調査項目(用途地域、建ぺい率・容積率、接道状況、ハザード情報等)を網羅したチェックリストを、参考URL付きで自動生成します。
 
           調査サマリー
        チェックリスト
 
  3. オンライン役所調査の自動化
 Claude in Chromeとの連携により、自治体サイト・都市計画情報・ハザードマップ等の公開情報の所在(URL)を自動で巡回・収集します。
 
 4. PDF要点抽出
 登記簿・都市計画図・建築計画概要書等のPDFファイルをアップロードすると、AIが重要事項説明に関連する要点を抽出し、構造化して提示します。
 
  5. 調査報告書(xlsx)自動出力
 収集した情報を調査報告書フォーマット(xlsx形式・4シート構成)で整理して出力。重要事項説明書作成担当者への引き継ぎや案件ファイリングに利用できます。
 
  6. 高速処理
 1物件あたりチェックリスト生成から調査報告書出力まで約1分30秒(当社調べ)で完了します(一次スクリーニング工程ベース)。
 
■ 導入方法
 Claude Code または Claude Cowork を起動し、以下の1行のコマンドを実行するだけで導入が完了します。
 
 導入後は自然言語で調査を依頼できます。
■ 関連リンク - リポジトリ:
 https://github.com/pinotan2024-coder/jucho-kun
 
■ 開発者からのコメント 
 重説調査工程の非効率が業務上のボトルネックそのものでした。Anthropic社のClaude Skillsという仕組みに着目したのは、ドメイン知見を直接スキル化でき、またユーザーもまた利用するハードルが低いと気づいたからです。『AI実装』が、業界知見を持つ実務家自身の手で行えるようになりました。重調クンは、その第一歩として公開する不動産プロフェッショナル向けLLMアプリケーションです。
 加えて、「重調クン」については、今後も改良を予定しております。また、Anthropic社の公式マーケットプレイスへの申請も並行して進めており、公開反映が確認され次第あらためて告知予定です。
「重調クン」はオープンなスキルとしてMITライセンスで公開されており、ユーザーが自身の業務に合わせて改変することも可能です。
 
■ 今後の展望
Signal Yield Advisoryは、本取り組みを不動産領域におけるAI活用の実装モデルの一例として位置づけ、実務に根ざした知見の蓄積と共有を通じて、同分野におけるAI活用の裾野拡大に貢献してまいります。生成AIの進展により、専門領域における実務知のソフトウェア化が現実的な選択肢となるなか、不動産分野においてもその実装と定着を着実に推進していきます。
 
■ 会社概要
Signal Yield Advisory
代表:松田幸一(不動産鑑定士)
 所在地:〒106-0032 東京都港区六本木3-16-12 六本木KSビル5F
事業内容:不動産プロフェッショナル向けLLMアプリケーションの開発・公開、
     不動産実務に特化したAIエージェントの設計・実装支援、
     生成AIの業務適用に関する導入支援・研修