『捨てる』から『めぐる』へ。日東化工が挑むシューズのサーキュラーエコノミー
エンビプログループの日東化工株式会社(本社:神奈川県高座郡寒川町、代表取締役社長:春山孝造、以下「日東化工」)は、2026年2月26日~28日に開催された「東京マラソンEXPO 2026」内のサステナビリティ事業「RUN CYCLE SQUARE」に協力会社として参画いたしました。
本イベントでは、日東化工の前橋工場が有する「ゴムチップ粉砕技術」と、湘南・前橋工場の「マット成型技術」を掛け合わせ、流通困難となったシューズのソールや使用済みタイヤなどの廃材から、自分だけのサンダルへと生まれ変わらせるワークショップを実施しました。環境意識の高いランナーを中心に多くの方にご参加いただき、ポリマー(プラスチック・ゴム)の再資源化を通じた「捨てない循環(サーキュラーエコノミー)」のプロセスを直接体感いただきました。
ソールと紐を参加者が選ぶ。ソールには「TOKYO」の文字
開催の背景と目的
エンビプログループは「持続可能社会実現の一翼を担う」ことをミッションに掲げ、サーキュラーエコノミー(循環経済)の実現をリードしています。今回、一般財団法人東京マラソン財団(以下、「東京マラソン財団」)が推進する「RUN CYCLE(走ることと循環の融合)」の理念に賛同し、日東化工の粉砕・成型技術の技術を活かしたアップサイクル体験を提供いたしました。
使用済みランニングシューズのソール部分や使用済みタイヤなどを均一なチップ状にする「粉砕技術」と、性質の異なる素材と合わせて耐久性のある一枚のシートに仕上げる「マット成型技術」。2つの技術を掛け合わせることで、高品質なリサイクル素材の実装を実現しています。
 
「RUN CYCLE」イベントでは、日東化工が協力した『リサイクル』のワークショップに加え、『買取』と『リユース』も体験でき、イベント参加者のアクションにより『捨てる』をなくすことで「履くことで循環が続いていく」ことを体験していただきました。
東京マラソン財団 村澤氏
走り終えた一足が、もう一度歩き出す
ワークショップ「SHOES TO SANDALS」の様子
再資源化のストーリー
参加者は、細かく粉砕されたシューズのソール(廃材)が再び成形され、新たな価値を持つサンダルへと変わるプロセスを学びました。また、タグ部分は東京マラソン2025(前回大会)で関係者が使用していたネックストラップをアップサイクルして使用するなど、素材の有効活用を徹底しています。
体験内容
シューズのソールを粉砕したカラフルなチップ、黒い使用済みタイヤ、そして公園などに使われるグレーのゴムチップを混ぜ合わせ成型した東京マラソンオリジナルのソールに、自身で紐通しを行う仕上げ工程を体験いただきました。
約1時間の作業を経て完成したサンダルをその場で着用いただき、会場内・屋外テラスを歩くことで、生まれ変わった素材の履き心地と、循環の成果を参加者ご自身に体感していただきました。
反響
事前予約枠はほぼ満席となり、環境意識の高いランナーを中心に、素材が循環する手応えを身近に感じる機会となりました。
講師の土屋みなみ氏
ワークショップでスタッフから説明を受ける海外からの参加者
できあがったサンダル
完成後、参加者とスタッフがサンダルを着用して会場内を歩き、履き心地を体感
開発の裏側:品質へのこだわりとBtoCへの挑戦
今回提供したオリジナルソールの開発にあたり、最も苦心したのは、リサイクル素材を配合した表面の成型パーツと、ベースとなる底面ソールを美しく、かつ強固に接着する工程でした。
普段はBtoB(企業間取引)向けの製品製造が中心である日東化工にとって、一般のランナーの皆様に直接お届けするBtoCプロダクトの開発は大きな挑戦でした。「リサイクル製品だから品質やデザインはこれくらいでいいだろう」という妥協やネガティブなイメージを完全に払拭し、心から「履きたい」と思っていただけるクオリティを目指しました。
前橋工場の技術担当者による緻密な粉砕技術と良質な素材づくり、成型技術など、チームから出た様々なアイデアを結集。最後は日東化工のメンバー総出で1点1点最終チェックを行うなど、全社の情熱を注ぎ込んで完成したサンダルです。
日東化工株式会社について
日東化工は、ポリマー(プラスチック・ゴム)製品の製造・販売を手がける総合メーカーです 。
近年では製造工程の端材や使用済み製品を積極的に再生材として活用し、環境負荷低減に挑戦し続けています。