就職活動における生成AI活用実態調査│2026年3月調査
DX&マーケティング事業を展開するナイル株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:高橋飛翔、以下「ナイル」)は、全国の就職活動をしたorしている学生(419名)を対象に、就職活動のどの場面で生成AIを活用しているかについて調査しました。
 
その調査結果をもとに、生成AI活用の実態と、企業の採用広報への影響を読み解きます。
この調査のまとめ
就職活動における生成AIの利用率は7割以上。中でも「よく使う」は3割を超え、生成AIが就職活動の情報収集ツールとして無視できない存在になっている。
活用場面は「選考対策(エントリーシート・面接)」が約半数で最多。情報収集だけでなく実践的な用途にも広がっている。
調べる情報は「事業内容」「強み・特徴」「競合との違い」が中心。生成AIが企業理解の土台づくりに使われている。
生成AIが企業を知るきっかけになったことがある就活生は7割超。企業との新たな接点になりつつある。
生成AIが提示する企業の要約は、第一印象に一定の影響を与える一方、多くは参考情報として受け止められている。
生成AIで調べた後に公式サイトや採用ページで事実確認する就活生が約9割で、AI活用と公式情報の確認がセットになっている。
調査概要
・調査期間:2026年3月25日~30日
・調査方法:インターネット調査(Fastask利用)
・調査対象:2026年卒業、2027年・2028年卒業予定の、就職活動をしたorしている学生(419人)
就職活動において、生成AI(ChatGPT、Geminiなど)を情報収集に利用したことがありますか?
「よく使う」(34.4%)と「ときどき使う」(41.8%)を合わせて7割以上の就活生が、「就職活動に生成AIを利用している」と回答しました。
 
注目したいのは、「よく使う」と回答した層が3割を超えている点。

生成AIは一部の先進的な就活生だけのものではなく、就職活動における日常的な情報収集手段として定着しつつあることがうかがえます。
 
就職活動における情報収集の選択肢として、生成AIが検索エンジンや就活情報サイトと並ぶ存在になりつつあることは間違いないといえるでしょう。
就職活動のどの段階で生成AIを使いましたか?
就職活動における生成AIの活用場面として最も多かったのは、「選考対策(エントリーシート・面接)」(48.0%)でした。次いで「企業研究」(37.9%)、「業界研究」(33.2%)が続いています。
 
選考対策が突出して高い背景には、エントリーシートの添削や面接での想定問答づくりなど、生成AIが得意とする「文章の生成・壁打ち」のニーズと、就活生の課題感が合致している、というのがありそうです。
 
一人で取り組むことが多い選考準備において、いつでも相談できる存在として活用されているのでしょう。
 
一方で、「口コミ・評判の確認」(20.4%)や「内定後の比較・検討」(11.9%)は比較的低い結果に。

リアルな情報や最終判断が求められる場面では、生成AI以外の情報源が優先されている様子がうかがえます。
生成AIを使って、企業についてどのような情報を調べたことがありますか?
生成AIで調べる企業情報として最も多かったのは「事業内容」(36.7%)で、次いで「強み・特徴」(33.5%)、「競合他社との違い」(29.8%)が続きました。
 
上位を占めたのは、企業研究の基礎となる「事業内容」「強み」「競合との違い」といった、構造的に整理しやすい情報です。
 
複数の情報源を横断して要約・比較する作業は生成AIが得意とする領域であり、就活生のニーズと噛み合っているといえるでしょう。
 
また、「社風・働く雰囲気」が約3割にのぼったのはやや意外でした。

本来は定性的でつかみにくい情報ですが、生成AIが各種の公開情報を統合して“なんとなくの像”を把握できることから、就活生に重宝されているのかもしれません。
 
ただし、こうした情報は実態と乖離するリスクもあるため、AIの回答を鵜呑みにせず一次情報で裏取りする姿勢が求められそうです。
生成AIが企業を知るきっかけになったことはありますか?
「ときどきある」が49.8%で最も多く、「よくある」(21.0%)を合わせると、生成AIが企業を知るきっかけになった経験がある就活生は7割にのぼりました。
 
この結果からは、生成AIが単なる情報整理の補助にとどまらず、新たな企業との接点を生み出す入口としても機能していることがわかります。
 
これを企業側の視点で見れば、自社が生成AIの回答に登場するかどうかが、就活生との最初の接点を左右するということでもあります。
 
指名で検索されるフェーズの前段階、つまり「業界内のおすすめ企業は?」「○○に強い会社は?」といった問いに対して生成AIがどう答えるかが、これからの採用広報において重要といえるでしょう。
生成AIが提示した「企業の要約(特徴・強み・弱み)」は、その企業の第一印象にどの程度影響しますか?
最も多かったのは「参考程度」の65.6%で、「大きな影響がある」(19.4%)を大きく上回りました。
 
この結果からは、就活生の多くが生成AIの要約をそのまま鵜呑みにしているのではなく、あくまで判断材料のひとつとして受け止めていることがわかります。
 
ただし、「大きな影響がある」も約2割に達しており、企業の第一印象に生成AIが一定の影響力を持っていることは見逃せません。
 
就職活動では、最初に得た印象がその後の企業研究や志望度に影響することも少なくないため、生成AIが示す要約内容は、企業側にとって無視できない接点です。
 
生成AIが自社の強みや弱みをどう認識するかによって、就活生の検討対象から外れてしまう可能性もあるといえます
 
そのため、企業側は生成AIに参照される情報の正確性や網羅性を意識して発信していく必要があるでしょう。
生成AIで企業を調べたあと、公式サイトや採用ページで事実確認をしますか?
「だいたい確認する」が56.1%で最も多く、「必ず確認する」(32.3%)と合わせると、約9割の就活生が生成AIで得た情報をそのまま受け取らず、公式情報で確かめていることがわかりました。
 
この結果から、就活生は生成AIの回答をそのまま信じるのではなく、最終的には公式情報で確認するという慎重な姿勢を持っていることがわかります。
 
自分の進路に関わる重要な判断だからこそ、生成AIの要約だけで完結させず、一次情報にあたる行動が定着しているといえるでしょう。
 
そこで企業側に求められるのは、生成AIで興味を持った就活生が、その後必ず公式サイトや採用ページに訪れる前提で情報設計を行うことです。
 
生成AIが提示した内容と公式情報のあいだに齟齬があれば、就活生からの信頼を損ねる可能性があるのはもちろん、公式サイトで十分な情報が得られなければ、せっかくの関心が離脱につながってしまいます。
 
生成AIと自社の公式情報を地続きで捉え、両者が補完し合う設計を意識することが重要といえるでしょう。
就活での生成AI利用が普通になる時代、企業は生成AIに正しく自社情報を認識される工夫を
今回の調査からは、就活生の多くが生成AIを情報収集や企業理解、選考対策に活用しており、企業を知るきっかけや第一印象の形成にも一定の影響を受けていることがわかりました。
 
ただ、最終的には公式サイトや採用ページで事実確認する人が大半を占めており、生成AIと公式情報を併用する行動が定着しつつあります。
 
こうした状況を踏まえると、企業の採用サイトやコーポレートサイトで、正確で整理された情報を発信し、生成AIに自社の情報を正しく認識してもらうことがこれまで以上に求められます
 
就活生との最初の接点が生成AIになる可能性が高い時代になっているからこそ、そこでの見え方も採用広報の重要な要素になっていくでしょう。
 
そこで、もし「生成AIに自社の情報が出るようにしたい」「生成AIに誤った情報が出ていて困っている」などの課題がありましたら、ぜひナイルのLLMOコンサルティングをご利用ください。
早めの対策が、長期的な採用の安定につながります。
 
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証券コード:5618(東証グロース市場)
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