誰も予想しなかった「中道改革連合」の無残な敗北。
 
2026年2月8日、日本の政治地図を塗り替えるはずだった総選挙は、予想だにしない結末を迎えた。立憲民主党の一部と公明党が手を結び、結成された「中道改革連合」。リベラルと宗教政党の「禁断の野合」とも囁かれたこの試みは、蓋を開けてみれば歴史的な大惨敗に終わった。
 
立憲民主党から合流した候補者たちの胸算用は甘かった。彼らが期待したのは、公明党の背後に控える巨大組織「創価学会」の鉄の結束による組織票である。しかし、実際に票が流れることはなかった。なぜ、かつて「日本最強の集票マシン」とまで謳われた創価学会は動かなかったのか? あるいは、動けなかったのか? 
 
本書は、この選挙結果を単なる政界再編の失敗としてではなく、日本社会の根底で進行している「地殻変動」の証左として捉える。
 
 
創価学会の変容と「集票マシン」の終焉。
 
 著者・島田裕巳は、長年見つめてきた宗教社会学の視点から、創価学会内部で起きている深刻な機能不全を指摘する。戦後の高度経済成長期、地方から都市へ流入し、孤独と貧困の中にいた人々にとって、学会は「家族」であり「コミュニティ」そのものだった。
 
しかし、時代は変わった。会員の高齢化は進み、若年層(二世・三世)の深刻な宗教離れは加速している。かつて学会員を支えていた中小企業のネットワークや地域コミュニティは、長引く不況と物価高の中で維持不可能となり、彼らは今や「他人の選挙」を支える余裕すら失っている。
 
 
消滅する中間層、そして「大衆」の解体。
 
本書の射程は、一宗教団体の衰退に留まらない。創価学会の変質は、日本社会全体における「中間層の消滅」と直結している。円安とインフレの直撃を受け、かつて日本を支えた厚い中間層は今や困窮し、寄る辺ない「孤立した個人」へと解体されつつある。
 
自民党が圧勝したとはいえ、その足元も盤石ではない。少子高齢化、移民問題、格差拡大といった難題に対し、もはや既存の政党も宗教も、明確な処方箋を提示できていない。
 
 
宗教不在の日本が迎える「暗黒の未来」。
 
かつて大衆を束ね、社会の安定装置として機能していた「組織」や「信仰」が崩壊したとき、日本には何が残るのか? 『大衆の崩壊』は、2026年総選挙のデータを克明に分析しながら、私たちが直面している「ポスト大衆社会」の正体を暴き出す。
 
それは、精神的な拠り所を失い、経済的な崖っぷちに立たされた人々が彷徨う、かつてない混乱の時代である。
 
今、この国で何が起きているのか。そして、私たちはどこへ向かおうとしているのか。宗教学の第一人者が放つ、日本社会への緊急警告。
 
【書籍概要】
書名:『大衆の崩壊』
発行・発売:大洋図書
発売日:2026年4月17日
定価:1,320円(税込)
判型:46判
仕様:総192頁
株式会社:大洋図書
商品ページURL:https://taiyohgroup.jp/book/nonfiction/id005707/

本書は、この選挙結果を単なる政界再編の失敗としてではなく、日本社会の根底で進行している「地殻変動」の証左として捉える。

著者・島田裕巳は、長年見つめてきた宗教社会学の視点から、創価学会内部で起きている深刻な機能不全を指摘する。

創価学会の変質は、日本社会全体における「中間層の消滅」と直結している。

『大衆の崩壊』は、2026年総選挙のデータを克明に分析しながら、私たちが直面している「ポスト大衆社会」の正体を暴き出す。