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有限会社麩柳商店(所在地:名古屋市、創業1877年)は、2024年から2025年2月まで、サスティーンナゴヤのプログラム「サステナブル経営とデザイン」に参加しました。 |
今回「伝統と革新」をテーマに掲げ、持続可能な食材である生麩の可能性を広げるため、麩まんじゅうや生麩田楽などBtoC向け商品のラベル・パッケージを刷新。 |
消費者にわかりやすく魅力を伝えるデザイン改革を通じて、生麩を未来の食文化へとつなげます。 |
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サスティーンナゴヤ参加の背景 |
サスティーンナゴヤは、名古屋市内外の事業者が「持続可能な経営」と「社会的価値のあるデザイン」を学び、実践に活かすことを目的としたプロジェクトです。 |
当社は2024年、以下の経営課題を抱えていました。 - 若年層における生麩の認知度の低さ - 伝統や歴史が十分に伝わらない旧来型パッケージ - 卸中心からBtoC展開への移行の必要性 こうした背景から、経営戦略とデザインを結びつける本プログラムへの参加を決意し、2024年から2025年2月までの期間にわたり、計8回の打ち合わせを行いました。 |
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季節の花麩と相良麩 |
伝統の製法で作られた生麩 |
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花麩製造1. |
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花麩製造2. |
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てまり麩糸かけ |
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生麩の「伝統と革新」 |
生麩は低脂肪・高たんぱくで健康的な日本の伝統食材ですが、「特別な料理専用」という固定観念が根強く、一般家庭の食卓では利用機会が減少しています。 今回の取り組みでは、「伝統を守りつつ、現代のライフスタイルに合う形へ進化させる」ことをテーマに、消費者との距離を縮めるBtoCデザインを導入しました。 |
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生麩を日本人に馴染みのあるみたらし風に仕立てて、自家製の特製だれを使用。カップ入りで食べ歩きやSNS映えも意識し、若者にも手に取りやすいよう商品開発。 |
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生麩のみたらし |
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麩まんじゅう |
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お麩のらすく |
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デザイン刷新の事例 |
麩まんじゅうラベル: - 商品のわかりやすさ、 素材・特徴・明確化 |
- フレーバーを連想させるカラーパレット |
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麩まんじゅう旧パッケージと新パッケージ |
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新パッケージ 生麩まんじゅう |
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麩まんじゅう(柚子味噌あん) |
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新パッケージ 生麩まんじゅう(柚子味噌あん) |
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麩まんじゅう(こし餡) |
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田楽ラベル: - 家庭用調理イメージを掲載 |
- 保存方法や調理例を記載し初心者層を取り込み |
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新デザインでは情報量と視覚的訴求力が向上。 |
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旧パッケージと新パッケージ |
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新パッケージ 相良麩Set壱 相良麩set弐 |
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新パッケージ 生麩田楽 |
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生麩田楽 |
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生麩の揚げ出し |
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効果と成果 |
-百貨店のお中元カタログに掲載決定(スイーツ部門) |
‐店頭での購入率が約1.3倍に向上(テスト販売比較) |
- Instagramで「#麩まんじゅう」「#生麩スイーツ」タグの投稿数が増加 |
- 消費者アンケートで「情報が見やすく安心して購入できる」との声多数 |
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サステナブル経営への具体策 |
‐8回の打ち合わせでは、生麩スイーツの市場環境分析や、弊社の強み・弱みを洗い出すSWOT分析を実施し、今後のビジネスモデル案も構築しました。 |
その中で、BtoC商品の開発は単なる直販用ではなく、BtoB提案のための技術力の表現や営業ツールとしても機能させる必要があることを確認しました。 |
生麩スイーツの見せ方(ビジュアル・ストーリー)の向上は、最終的には麩柳商店を持続可能にするためのブランド戦略の核となります。 |
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ロゴ案 |
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進物用箱案 |
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学びと今後の展望 |
サスティーンナゴヤを通じて、 |
1. デザインは経営の一部 |
2. 情報のわかりやすさが購買行動を変える |
3. サステナブルは付加価値ではなく前提条件 という3つの大きな学びを得ました。 |
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代表コメント |
「生麩は、日本の伝統食文化の中で脈々と受け継がれてきた食材です。今回の学びを通じ、“伝統”と“革新”を融合させることで、生麩を未来につなぐ使命を再確認しました。 |
環境にも人にも優しい食材として、生麩の可能性を広げ続けます。」 |
-有限会社麩柳商店 取締役 三輪健一 |
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会社概要 |
会社名:有限会社麩柳商店 |
創業:1877年(明治10年) |
所在地:愛知県名古屋市西区那古野1-2-3 |
事業内容:生麩の製造・販売、卸業務、企画開発 |
URL:https://fuya-furyu.co.jp
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