| 日頃よりヴォレアス北海道への温かいご声援をありがとうございます。我々はかねてより「VOREAS GREEN DEAL宣言」に基づき、多くの自治体や事業者の皆様、サポーターの皆様と環境問題への取組を行って参りました。以下、これまでの取組の内容とその変遷、そしてその成果についてご報告を致します。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 1.はじめに~「VOREAS GREEN DEAL宣言」とは~ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 株式会社VOREASは2021年9月22日に、持続可能な地域社会の実現と地球環境への責任を果たすため、プロスポーツチームとしては世界初となる独自の環境宣言、「VOREAS GREEN DEAL宣言」を発表しました。本宣言は北海道が直面している環境課題(燃料費の高騰やCO2の排出削減)へのアクションであり、多くのパートナー企業・自治体とともに取組を行ってきました。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| これまでの取組の成果として、2,459t-CO2のCO2の排出量と939,000Lの燃料使用量の削減を達成しており、これはおよそ1億円の経費削減に相当するものになりました。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| この取組の中心施策として液体燃料触媒「SLOW」の販売を行ってきました。「SLOW」は、燃料の燃焼効率を高めて完全燃焼を促し、設備本来のポテンシャルを引き出すことでコスト削減と温室効果ガス排出量削減を同時に実現できるプロダクトです。大規模な設備更新及び設備投資を必要とせずに始められる脱炭素施策として、多くの施設・設備でご利用いただいております。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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| 2.主要ゴールと本報告の対象 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 宣言の中では具体的に4つのゴールを掲げていますが、本文においてはCO2の排出抑制に関する以下の内容についてご報告を致します。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| ・2025年までにパートナー企業の石油エネルギー使用量を10%削減する。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| この目標に対し、当初は物流業者等の車両を多く保有するパートナー企業を主な対象として、液体燃料触媒「SLOW」を用いた燃費改善を中心に取組を開始しました。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 3.取組の変遷と戦略の転換 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| (1)車両への導入・実証とその課題 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 当初、石油エネルギー使用量削減の取り組みは、物流業者等の車両を多く保有するパートナー企業を主な対象として開始しました。SLOWの導入による燃料の質の向上及びそれに伴う運転方法の最適化、運行管理の見直しにより燃費向上の実証を行いましたがその結果、 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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・最大で30%以上の燃費改善が確認された車両もあり、大きな削減ポテンシャルが見込まれる結果が得られた。 ・その一方、燃費の改善がほとんど見られない車両も存在しており、成果のばらつきが見られた。 |
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| といった実証結果が見られました。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| ばらつきの要因としては、路面状況・積載条件・ドライバーの運転技術や運転方法など、環境的・人為的な変数が多かったことがSLOWによる削減効果以上に燃費に影響を与えてしまったと考えられます。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| これらの要因を完全に排除することは現実的に難しく、大きな削減ポテンシャルはあるものの、安定した成果が得られにくいという点が車両での課題となりました。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| (2)ボイラー設備への注力 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 車両設備においては上記の課題が顕在化してきていたものの、同時並行で実証を行っていた重油・灯油ボイラー設備においては安定した成果が得られていたことを受け、「SLOW」の注力領域を当該設備を保有する自治体や事業者へと転換していきました。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| ボイラー設備においては、 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| ・車両にあるような人為的な変数が少なく、一定の条件下で運転できるので安定した成果が得られやすい。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| ・大量の石油燃料を使用しており、その使用量の削減で得られるCO2排出抑制、コスト削減の効果が大きい。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| といった特徴があります。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 実証では最大で40%超、平均すると15%程度の燃料削減効果が確認されました。この結果を受けて現在ではボイラー施設、特に自治体の公共施設での導入促進へと方針を転換し、多くの自治体が目指すゼロカーボンシティの実現に向けて展開を進めています。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 4.導入実績と地域展開 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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現在までに3振興局を含む北海道内26自治体及び多くの事業者の施設にて、重油・灯油ボイラー設備に限らず多くの設備へ導入をしております。 導入施設は、自治体においては庁舎、福祉施設、公民館、学校など、事業者においては社屋の給湯・暖房設備や営業車、重機など多岐にわたり、各施設での運転最適化と定量的なモニタリングを継続しています。 |
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| また導入後の支援として、削減効果の分析やレポートの作成、改善提案、運転方法の見直しなども併せて実施しております。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| ご協力いただいている多くの関係者のおかげで確かな実績を積み重ねられている実感もあり、この取組をより多くの地域、施設の方へと展開していけるよう引き続き活動してまいります。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 5.成果と評価 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 現時点での実証から得られている成果は以下の通りです。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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| なお、実績数値は自社の販売実績から算出したものとなっております。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| このCO2排出削減の結果は以下の算出により、571か所の事業所が年間で10%の石油燃料消費を削減したことと同義と見ております。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 宣言当時のパートナー企業数が約120社(2024年は約160社)であることを考慮すると、コスト削減とCO2排出抑制の取組として相応の成果があったものと評価をしています。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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| 6.今後の方針と呼びかけ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 現在のフェーズでは、自治体の公共施設に重点を置いていますが、燃料費の高騰やCO2排出抑制に課題感を抱える民間企業や施設への導入についても継続して実施しております。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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私たちは、「エネルギーコストの削減」と「温室効果ガスの排出抑制」の両立を目指す仲間を探しています。 これらの課題への対策の必要性を感じている企業・団体の皆さま、一緒に対策を進めていきましょう。 |
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| 7.まとめ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 「VOREAS GREEN DEAL宣言」における石油エネルギー削減の取組は、当初の車両設備での実証を経て、より再現性と成果が期待できるボイラー設備へ注力することとしました。その結果、公共施設における実証では明確な削減実績が確認され、自治体との協働による持続可能な地域づくりに微力ながら寄与しているものと考えております。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 今後は、これまでに得られた成果と知見を基に、公共・民間を問わず実証施設の拡大を進めることで、北海道における燃料使用量削減と温室効果ガス排出抑制に貢献して参ります。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| なお、宣言の当初からに掲げている『2025年までにパートナー企業の石油エネルギー使用量を10%削減する』というゴール目標については、取組の実態を踏まえて目標を再設定致しました。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 取組の開始以降に削減された燃料使用量は939,000L、削減されたCO2排出量は2,459t-CO2とであり、導入された施設・設備全体で見ると平均で約10.8%の削減効果となりました。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 北海道内の法人及び自治体の事業所における年間の燃料使用量を考慮すると、約570か所の事業所の使用量が10%削減されたのと同等の成果と見ております。宣言を発表した2021年度のパートナー企業が全部で約120社(2024年度では約160社)となっており、当初のゴール目標に対しても相応の成果が得られているものと考えております。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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実態を踏まえた目標の再設定後は、主な対象をパートナー企業から自治体へと移し、特に重油・灯油ボイラー設備を有する公共施設への導入を進めていく中で、『導入施設における燃料使用量を平均10%以上削減する』こと、『導入施設数を100施設以上にする』ことを新たな目標として設定致しました。 この目標の達成に向けて日々の業務に邁進することで、北海道に住む皆様の周囲の環境をよりよいものとしていくことを目指してまいります。 |
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| 燃料費の高騰や環境負荷への対策を今こそ連携して推進し、ともに持続可能な未来を切り拓いていきましょう。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| VOREAS, INC. | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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■会社概要 【株式会社VOREAS】 代表者:代表取締役社長 池田 憲士郎 所在地:〒070-0842 北海道旭川市大町2条6丁目21−482 HOKUO LAB 2F 設立:2017年11月1日 事業内容: プロバレーボールチーム『ヴォレアス北海道』の運営、パートナー企業への経営・事業支援業務、並びに付随する事業 URL:https://voreas.co.jp/ |
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【株式会社VOREAS】 脱炭素と経費削減を両立──VOREAS GREEN DEALが実現した2,459t-CO2削減と1億円コスト削減
株式会社VOREAS | 2025年8月28日 17:03
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