2024年のノンアルコール飲料市場は伸長を続け、過去最大の規模となりました。
今回、サントリー(株)は、ノンアルコール飲料に関する消費者飲用実態・意識調査(以下「当社調査」)を実施しました。
なお、当社調査詳細は、以下「サントリー ノンアルコール飲料レポート2025(詳細版)」を参照ください。
https://www.suntory.co.jp/news/article/mt_items/14881-1.pdf
 
I 調査サマリー
1.ノンアルコール飲料市場について
・ノンアルコール飲料市場は伸長を続け、過去最大規模に
2024年のノンアルコール飲料市場は、4,584万ケース※(対前年111%)と、10年前の約1.6倍の規模になったと推定されます。2025年の市場規模は約4,730万ケース(対前年103%)と、さらなる拡大が見込まれます。
※1ケース=350ml×24本
2.消費者飲用実態・意識調査
(1)ノンアルコール飲料に関する事前調査(30,000人対象)
・この1年にノンアルコール飲料を飲んだ人の約半数は月1日以上飲んでいる。
また、7割以上は「自宅内」に加え「自宅外」でも飲んでいる
・月1日以上飲んでいる人のノンアルコール飲料のイメージは、「飲みやすい」「お酒気分を味わえる」「健康的」。飲んだことがない人のイメージはお酒が飲めないときに飲む「代替品」
・ノンアルコール飲料の飲用理由は「健康に気をつけたいから」「飲みやすいから」のほか、「お酒の雰囲気」や「リフレッシュ」も飲用理由に。お酒が飲めない代わりではなく、ポジティブな理由で飲用
・自宅で最もよく飲んでいるのは「ノンアルコールビールテイスト飲料」
・半年以内にノンアルコール飲料を飲み始めた人のなかで、お酒とノンアルコール飲料を交互に飲みながら楽しむ「ゼブラ飲み」が広がっている
・月1日以上飲んでいる人の半数以上が、「今後、飲む機会が増えそう」と予想
 
(2)ノンアルコール飲料に関する本調査
(ノンアルコール飲料月1日以上飲用者1,751人対象)
・ノンアルコール飲料の飲用理由について約7割が「何かの代わりではなく、積極的に選んでいる」と回答。ノンアルコール飲料を選択する理由は「気軽に飲めそう」「リフレッシュしたい」「身体を気遣いたい」「お酒を飲んでいる雰囲気を楽しみたい」「リラックスしたい」が上位
・ノンアルコール飲料の種類に関わらず、飲用量が「増えた」と回答したのは4割以上。「減った」と回答した人は数%。増加の理由の1位は「おいしいから・おいしくなったから」
・「夕食時」「夕食後」「風呂上がり」がノンアルコール飲料の三大飲用シーン。ノンアルコールRTDテイスト飲料を飲んでいる人は「お酒を飲んだ後」や「お酒とお酒の間」にもノンアルコール飲料を飲んでいる
・ノンアルコールRTDテイスト飲料を飲んでいる人の6割以上が、1日のうちに複数の種類のノンアルコール飲料を飲むことがあると回答。
・7割以上は今後、飲食店でノンアルコール飲料が飲める機会の増加を希望。飲食店で飲みたいのは「ビールテイスト飲料」に加え「レモンサワーテイスト飲料」や「チューハイ・カクテルテイスト飲料」など
・ビールテイスト飲料に対して9割以上が、これまで以上においしくなることを期待。理想のビールテイスト飲料とは、「ビールらしい味わい」があること
 
II 調査概要
・調査対象
-ノンアルコール飲料に関する事前調査
・一都三県(東京都・埼玉県・千葉県・神奈川県)に在住する20-60代の男女 30,000人
-ノンアルコール飲料に関する本調査
・上記30,000人のうち、ノンアルコール飲料の月1日以上飲用者1,751人
 
・調査方法 インターネット調査
 
・調査日  2025年6月24日(火)-6月30日(月)
 
〈本レポートで使用する用語の定義〉
ノンアルコール飲料:アルコール度数0.00%のビールテイスト飲料やレモンサワーテイスト飲料、チューハイテイスト飲料などの総称
ノンアルコールビールテイスト飲料:アルコール度数0.00%のビールテイスト飲料
ノンアルコールRTDテイスト飲料:アルコール度数0.00%のレモンサワーテイスト飲料、チューハイテイスト飲料(レモンサワーテイスト以外)、ハイボールテイスト飲料(ウイスキーテイストを含む)、カクテルテイスト飲料、梅酒テイスト飲料(アルコール度数0.00%の焼酎テイスト飲料、日本酒テイスト飲料は含まない)(RTDは「Ready to Drink」の略語)
ノンアルコールワインテイスト飲料:アルコール度数0.00%のワインテイスト飲料(スパークリングを含む)
この1年間:2024年6月-2025年5月までの期間
半年前:2024年12月頃
1年前:2024年6月頃
「増えた」:設問において、「増えた」「やや増えた」と回答した人の合計
「増えそう」:設問において、「増えそう」「やや増えそう」と回答した人の合計
「そう思う」:設問において、「そう思う」「ややそう思う」と回答した人の合計
「あてはまる」:設問において、「あてはまる」「ややあてはまる」と回答した人の合計
 
※本レポートは、人口動態に合わせてウエイトバック集計を行っています
※本レポートでは、小数第2位を四捨五入しています。そのため、数字の合計が100.0%とならない場合があります
※本レポート内に記載されているMAはマルチアンサー(複数回答)を、SAはシングルアンサー(単一回答)を意味します
※当社調査において、グラフ・文中の「2024年」は2024年6月27日(木)付の「サントリー ノンアルコール飲料レポート2024」を指しています
 
以上