― 安心・安全なデジタル社会構築の必要性を熱弁。圧巻の書道パフォーマンスも ―
株式会社TRUSTDOCK(東京都中央区、代表取締役:千葉孝浩)は、2025年8月13日(水)、プレゼンテーションクリエイター/書家の前田鎌利氏と、TRUSTDOCK代表の千葉孝浩によるプレゼン講義・対談・書道パフォーマンスイベント「念(おも)いが創る安心・安全なデジタル社会 TRUSTDOCK代表と前田鎌利氏が語る、『念い』を最強のビジネスにする方法」を開催いたしました。
 
本イベントでは、デジタルIDウォレット「TRUSTDOCKアプリ」に込めた念いを千葉が語るプレゼンテーション、「念いを伝える重要性」を前田氏が語るプレゼン講義を行ったのち、両者によるトークセッション「デジタル社会の未来と身元証明の重要性」をお送りしたほか、前田氏による書道パフォーマンスが特別に行われました。
 
 
匿名性と実名性が共存する社会を。
TRUSTDOCK代表・千葉によるプレゼンテーション
TRUSTDOCK代表・千葉孝浩のプレゼンテーションでは、本人確認サービスに込めた念(おも)いを語りました。
 
本人確認は、利用者が実在する人物かを確認する「身元確認」と、利用者がその当人かを確認する「当人認証」という概念を含みます。
そうと聞くと堅いイメージがありますが、千葉は映画『天空の城ラピュタ』に登場する飛行石と呪文「バルス」を例に、当人認証の仕組みを「所有物(I have)」「知識(I know)」「生体(I am)」に分けて解説。会場からは思わず笑いが漏れつつも、本人確認の重要性を実感できる場面となりました。
さらに、eKYCの環境面での効果にも触れ、従来の紙の書類や郵送を大幅に削減できること、在宅手続きが増える中で利便性と安全性を両立できることを強調。デジタル社会の土台として欠かせない仕組みであることを伝えました。
 
続いての話題は、必要な個人情報だけを相手に共有できるデジタルIDウォレット「TRUSTDOCKアプリ」について。
たとえば年齢確認が必要なシーンでは、生年月日ではなく「20歳以上かどうか」だけを提示すれば済むため、個人情報漏洩のリスクを減らせます。既に180万ダウンロードを突破し、通信や金融、自治体の手続きなど50以上のサービスで活用されていることを紹介しました。

最後に、千葉は「匿名性と実名性が共存する社会を目指したい」という事業に込めた「念い」を語り、プレゼンを締めくくりました。
 
プレゼンは「念い」を届けるためのツール。
前田鎌利氏によるプレゼンテーション講義
続いて登壇したのは、プレゼンテーションクリエイター/書家として活躍する前田鎌利氏です。プレゼンテーションに関して、「伝える力」の本質を突く講義を行っていただきました。
 
「実は、人の9割は“伝えることが苦手”だと言われています」と前田氏。幼少期の診察室で自分の症状を説明する経験もプレゼンの一種とし、「限られた時間で相手を動かす」という本質はビジネスでも同じと説明しました。
また、名刺交換を例に「名刺に書かれた情報より、相手の印象が記憶に残りますよね」と指摘。大事なのは情報そのものというより、「その情報を通して何を伝えたいのか」だと強調しました。
ソフトバンク社在籍時の、孫正義氏に直接事業提案を行った経験や、50万部を超える著書、文科省後援の高校生プレゼン大会の開催、さらにはJAXAやトヨタとの書道コラボなど、多彩な活動をされている前田氏。これまでのご経験から、「自己紹介こそ最も頻繁に行うプレゼンであり、常にアップデートすべき」と訴えました。
プレゼンを成功させる4つのポイントとして、1.目的の明確化 2.相手理解 3.質疑応答の準備 4.念いを込めることを提示。「念いがなければ響かない」とし、自身が孫氏から受けた「脳がちぎれるほど考えろ」という言葉を紹介。強い気持ちを持ち、相手に勇気と希望を届けることこそプレゼンの本質であると語りました。
 
最後に「念いは『今の心』と書きます。プレゼンは念いを伝えるためのツール。念いが伝われば、未来は自然と近づいてきます」とメッセージを送り、会場は大きな拍手に包まれました。
 
デジタル・アイデンティティの普及がもたらす未来とは。特別トークセッション
イベント後半は、前田氏と千葉によるトークセッション「デジタル社会の未来と身元証明」が行われました。
 
前田氏は大学3年時に阪神・淡路大震災を経験。家族や友人と連絡が取れない状況に直面し、「社会の役に立ちたい」と通信業界に進むきっかけになったと振り返りました。千葉もまた、災害時に避難者の把握が困難だった事例や、東日本大震災でスタッフ安否確認に苦労した体験を挙げ、迅速な本人確認インフラの必要性を語りました。
さらに千葉から、マイナンバーカードを活用した災害時本人確認の実証実験を紹介。欧州やシンガポールの先行事例を挙げ、スマートフォンによる身元証明が世界的に加速していると説明しました。
また「1人の人における複数のアイデンティティをどう扱うか」も議題に。
一般的なアーティスト活動の場合、アーティスト名と本名の違いで生じる不便を前田氏は例に挙げ、整備が必要と発言。千葉は、かつて匿名での発言が主だったWEB空間も、昨今は実名での発言比率が高まっていることについて「実名で証明できるからこそ匿名で活動できる」とし、窮屈でも無法地帯でもない中間領域をつくる必要性を訴えました。
前田氏からは、江戸・明治期には「指の長さ」の記録が本人確認として機能していたことが紹介され、本人証明の仕組みが時代とともに変遷してきたことを示しました。現代のフェイクニュースやディープフェイクの広がりを踏まえ、インフラ整備の重要性が強調されました。
最後に前田氏は「テクノロジーは自分と向き合う時間をつくるツール」と述べ、千葉も「念いを共有し未来に進む」姿勢を示しました。人と技術の関わりを深く考えさせるセッションとなりました。
 
前田氏による圧巻の書道パフォーマンス!
トークセッション後には、前田氏による特別な書道パフォーマンスが行われました。
千葉のリクエストにより、TRUSTDOCKのメイン事業であり、アイデンティティへの深い問いにも繋がる「本人確認」という字を書いていただきました。
前田氏のパフォーマンスが始まると、トーク会場は静謐な空気に満ち、前田氏の筆使いに参加者全員が注目。作品がお披露目されると、会場には大きな拍手が起こりました。
 
書道×本人確認という異色のイベントは、デジタル社会の技術的側面と、それを支えて推進する人間的な「念い」という両極を、それぞれの分野の第一人者が深く掘り下げて語り合う、非常に示唆に富んだ内容となりました。
登壇者プロフィール
前田鎌利(まえだ かまり)
プレゼンテーションクリエイター/書家
株式会社 固 代表取締役/一般社団法人 継未 代表理事
一般社団法人 プレゼンテーション協会 代表理事
1973年福井県生まれ。東京学芸大学卒業後、17年にわたり通信業界(光通信、ジェイフォン、ボーダフォン、ソフトバンク)に従事。2010年に孫正義社長(現会長)の後継者育成機関であるソフトバンクアカデミア第1期生に選考され、初年度第1位を獲得。孫正義社長に直接プレゼンして幾多の事業提案を承認されたほか、孫社長のプレゼン資料づくりも担当。2013年12月にソフトバンクを退社し、本格的に書家として活動を始める。2014年10月に書道塾である一般社団法人継未を設立。2016年7月には、プレゼンテーションづくりに特化した株式会社固を設立した。
千葉孝浩(ちば たかひろ)
株式会社TRUSTDOCK 代表取締役
1978年東京都生まれ。個人の自己証明と企業の顧客確認の課題を解決するべく、本人確認APIサービス「TRUSTDOCK」を事業展開。JPKI対応のデジタルIDウォレットアプリと、各種法規制に対応した顧客確認インフラを提供する専門会社として独立。今後はデジタルID起点で様々なBtoCサービス展開を視野に入れている。経済産業省、金融庁、日本銀行主催のイベントなど、eKYC・デジタルID分野での登壇・講演多数。
 
会社概要
株式会社TRUSTDOCKは、「デジタル社会のインフラをつくる」というパーパスのもと、eKYC(オンライン本人確認)サービスをはじめ、急速なデジタル化によって起こる諸問題を解決するデジタルソリューションカンパニーです。
eKYCサービスでは、個人の身元確認のほか、法人確認やリスクチェックなどさまざまな確認業務をワンストップでご提供。累計導入社数300社を超える顧客確認インフラとして、24時間365日、安定運用しております。
さらに2025年6月より、TRUSTDOCKアプリと連携した転職サービス「Careefy」、ポイ活サービス「PointQuest」をスタートしました。豊かなデジタル社会の実現のために、今後もさまざまなサービスを展開してまいります。
 
社名 : 株式会社TRUSTDOCK(TRUSTDOCK Inc.)
所在地 : 東京都中央区京橋3-1-1 WeWork東京スクエアガーデン
代表取締役 : 千葉 孝浩
URL:https://trustdock.co.jp

プレゼンは念いを伝えるためのツール。念いが伝われば、未来は自然と近づいてきます