~申請不備の削減でオンライン申請を促進、県民サービス向上へ~
AI型次世代DAP「テックタッチ」を開発・提供し、DAP市場国内シェアNo.1のテックタッチ株式会社は、兵庫県(県知事:斎藤 元彦、2025年6月現在推計人口:約531.2万人)の「兵庫県電子申請システム」に「テックタッチ」が採用されたことをお知らせします。
■導入の背景
兵庫県では、2021年度に「行政手続オンライン化推進計画」を策定し、今年度からは「スマート兵庫戦略」へと発展させながら、申請手続のオンライン化を推進してきました。
しかし一部の申請では、入力項目の複雑さや、デジタル操作に不慣れな方が途中で断念してしまうなどの課題があり、オンライン利用率の向上を妨げる大きな障壁となっていました。
そのような中で、生活に密着した支援制度である「不妊治療における先進医療費および通院交通費助成申請」を皮切りに、「テックタッチ」の実装を開始しました。この申請は、年間約3,300件の申請のうち半数以上で不備が発生しており、支援策としての実効性を高めるためにも、操作支援の導入が急務となっていました。今回の導入は、そうした申請業務における課題を解決するための第一歩であり、今後は他の手続にも順次展開していく予定です。
さらに、暫定的な庁舎分散計画も見据え、場所やITリテラシーを問わず誰もが円滑に電子申請を利用できる環境整備が一層求められており、その実現に向けた取り組みの一環として本導入が位置付けられています。
※本事例で活用された「兵庫県電子申請システム」:https://a-hyogo.pref.hyogo.lg.jp/
 
■導入の決め手
導入の最終的な決め手は、実証実験で確認された効果と、持続可能な運用体制への期待でした。実証実験後の職員アンケートでは、「操作が分かりやすい」との回答が多数を占め、また、操作時間削減や、業務負担の軽減が確認できました。この成果から、県民向けの申請システムでも不備の削減と利用率向上が見込めると判断しました。
さらに、ノーコードで誰でも簡単にガイドを作成・修正できる点も高く評価されました。将来的には、県庁職員が状況に応じて最適なナビゲーションを構築・運用できるようになり、現場主導のDX推進体制の実現につながることが期待されています。

■兵庫県 企画部デジタル改革課 大野 和樹氏のコメント
兵庫県は、行政手続における県民利便性向上等を目指して、行政手続のオンライン化だけではなく、実際にオンライン手続を利用してもらうことも推進しています。
オンライン利用が広がらない要因としては、周知不足(オンライン手続できることを知らない)、電子機器を持っていない、手続が煩雑だから窓口で相談しながら申請したい、などが考えられますが、「テックタッチ」は、この“手続が煩雑”という点に対して、とても効果的だと考えます。手続によっては、どこに手続ページがあるのか分からない、入力項目が多い、聞き慣れない言葉で理解できない、などの課題があると考えられますが、「テックタッチ」を導入すれば、手続ページへの誘導や、申請フォーム上に入力時の注意点などを表示できるので、こういった課題の解決が期待できます。また、職員目線では、申請内容の不備や申請に関する問い合わせが減少することによって、業務負担軽減が期待できます。
申請不備が多い内容や、県民の方からの問い合わせ内容は、いざやってみないとわからない部分もあるので、不備内容等を参考に申請フォームを修正できればいいのですが、システム改修するとなるとお金も時間もかかります。その点、「テックタッチ」であれば、ノーコードツールの強みを活かして、既存システムを改修することなく、早ければ数分で機動的に対応できることも魅力です。
 
■兵庫県 保健医療部健康増進課 田野 元規氏のコメント
兵庫県では、令和6年度から「不妊治療における先進医療費及び通院交通費助成事業」を開始しました。補助金申請にかかる県民の負担軽減を図るため、手続をオンライン化しましたが、画像の添付漏れ、入力間違いなどの申請不備が見受けられました。
そこで、申請不備の減少に向け、令和7年度から「テックタッチ」を活用し、申請方法を分かりやすい形に改善しました。具体的には、「テックタッチ」の機能のうち、1.入力ガイダンスの表示、2.自動入力、3.マスク機能による入力制限、を活用しています。申請者の画面において、1.入力ガイダンスにより選択項目に合わせて、入力の必要性や入力方法を明確化、2.自動入力により、入力漏れ、入力間違いを防止、3.入力内容固定箇所の修正を防止、を目的に活用しました。
結果としては、昨年度は申請件数3,320件のうち、約1,500件の不備があり、入力漏れ入力間違いによる差戻しが約100件ありましたが、今年度は入力漏れや入力間違いによる差戻しはありません。画像の添付漏れ等についても、減少が確認できています。
また、「テックタッチ」は、既存システムの改修をすることなく、不備内容に応じて、迅速にガイダンス内容等を修正できるので、申請不備“0”を目指して、ガイダンス等の改善を進めているところです。
今後も貴社のサービスが県民の利便性向上に資することを期待します。
 
■AI型デジタルアダプションプラットフォーム(DAP)「テックタッチ」について
テックタッチは「すべてのユーザーがシステムを使いこなせる世界に」をミッションに掲げ、デジタルアダプションプラットフォーム(DAP)を開発・提供する企業です。デジタルガイド「テックタッチ」は既存のWebシステムに簡単に組み込むことができ、住民・事業者向けの電子申請システム、職員向けの庶務事務システムなど、多岐にわたるシステムの操作を直感的にサポートします。
大手企業、自治体・官公庁、クラウドサービス提供事業者など幅広く導入され、ユーザー数は800万人超、国内シェアNo.1。AI機能を強化したDAPの開発に注力するなど、あらゆる公共団体のIT・AI活用を支援しています。
 
<テックタッチで設定したナビゲーションの例>
https://www.youtube.com/watch?v=ANlhdR2MJo4
【テックタッチ株式会社 会社概要】
会社名  :テックタッチ株式会社
設立   :2018年3月1日
代表取締役 CEO:井無田 仲
所在地  :〒104-0061 東京都中央区銀座8丁目17-1 PMO銀座II 5F
事業内容 :デジタルアダプションプラットフォーム「テックタッチ」およびデータ戦略AIエージェント「AI Central Voice」の開発・提供
URL   :https://techtouch.jp/
メディアURL:https://techtouch.jp/media/
※記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
 
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