古野電気株式会社(本社:兵庫県西宮市、代表取締役社長執行役員:古野幸男、以下 当社)は、総務省が実施する令和7年度地域社会DX推進パッケージ事業(先進無線システム活用タイプ)において、「Wi-Fi HaLow(TM)、Starlinkを活用した林業機械の遠隔操作化の実証」に関する提案が採択され、本年9月から実証事業を開始しますのでお知らせします。なお、昨年度の地域デジタル基盤活用推進事業(実証事業)に続き、2年連続の採択となります。 | ||||||||||||||
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本実証事業は、新たな通信技術を活用して地域課題の解決を目指す先進的な課題解決モデルの創出および横展開を目的とした社会実証です。採択案件一覧は、以下をご参照ください。 https://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01ryutsu06_02000436.html |
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当社の実証事業期間 | ||||||||||||||
2025年9月~12月予定(徳島県那賀郡那賀町) | ||||||||||||||
今回の実証事業の目的 | ||||||||||||||
徳島県は全国9位の森林率を誇っており、今回実証実験を行う那賀町は徳島県の南部に位置し、面積の95%を森林が占めます。同県では林業が基幹産業であり、現在地域が抱える課題として「林業従事者の不足」「モバイル通信圏外を要因とするICT機器配備の遅れ」「林業現場における災害リスク」があげられます。 当社では本実証実験によって通信圏外でのICT機器の配備や遠隔操作による伐採場の省人化による各種災害リスクの逓減を目指します。また、安全性の向上および省人化を実現することで、働きやすい環境の構築や林業従事者の定着率向上など、慢性的な課題である従事者不足の解消にも努めます。 |
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実証事業の概要 | ||||||||||||||
1.Wi-Fi HaLow(TM)を活用した林業機械の遠隔操作化 | ||||||||||||||
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2.谷部分での通信強度安定化 | ||||||||||||||
昨年度の実証実験で課題として浮かび上がった谷部分における通信強度不安定化の対策として、今年度は搬器※にWi-Fi HaLow(TM)中継器を設置し、遠隔操作を行います。搬器は空中を移動するため、地形の影響を受けにくく、安定して電波伝搬を行うことが可能となります。 | ||||||||||||||
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※搬器とは空中に張られたワイヤーロープの上を移動することで、その先に繋がったグラップルを移動させるものです。 | ||||||||||||||
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今回の実証事業で使用する当社機器無線LANアクセスポイント「ACERA 331」 | ||||||||||||||
ACERA 331はWi-Fiの新たな通信規格「IEEE802.11ah(Wi-Fi
HaLow(TM))」対応の無線LANアクセスポイントです。IEEE802.11ahは、あらゆるものがネットワークにつながるIoT(モノのインターネット)の通信基盤構築に適しており、920MHz帯の電波を使うことで半径約1キロメールの長距離通信が可能となります。 また、データ伝送速度の最大値が1.5Mbps(理論値)となることから、IoT向け無線通信としては高速な通信が可能となり、センサー情報にとどまらず従来では難しかった画像・映像の伝送にも対応します。 Wi-Fiと同じくアクセスポイントを中心にエリアごとに自営ネットワークの構築が可能で、通信料を気にせずネットワークを構築できます。また、カメラを使用した河川や道路の冠水監視、センサーやカメラを使用した農作物の生育状況の把握、学校や近隣の防犯カメラ用途など、幅広い分野で活用可能です。 |
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関連リンク | ||||||||||||||
2024年10月4日(古野電気):「令和6年度地域デジタル基盤活用推進事業」に採択 https://www.furuno.co.jp/news/general/general_category.html?itemid=1551&dispmid=1017 |
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古野電気株式会社 | ||||||||||||||
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古野電気株式会社(本社:兵庫県西宮市、代表取締役社長執行役員:古野幸男、以下 当社)は、総務省が実施する令和7年度地域社会DX推進パッケージ事業(先進無線システム活用タイプ)において、「Wi-Fi HaLow(TM)、Starlinkを活用した林業機械の遠隔操作化の実証」に関する提案が採択され、本年9月から実証事業を開始しますのでお知らせします。なお、昨年度の地域デジタル基盤活用推進事業(実証事業)に続き、2年連続の採択となります。