ラトビア共和国(以下、ラトビア)とリトアニア共和国(以下、リトアニア)は、2025年日本国際博覧会(以下、大阪・関西万博)にて共同で出展している「バルトパビリオン」にて、バルト地域の結束と未来への共創を祝福する「バルトの日(バルティック・デー)」を2025年8月23日(土)に開催いたします。バルトパビリオンのコンセプト「We Are One」は、バルト三国の団結と協力を表しており、「バルトの日」のコンセプト「Hand in Hand(手と手を取り合って)」は、特にラトビアとリトアニアの強い絆と共通の歴史・文化を象徴しています。当日は、ラトビアとリトアニアの共通のテーマのもと、バルト地域の歴史、文化、そして革新の精神を体現する特別なプログラムを実施いたします。 |
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8月23日は、ラトビアとリトアニアにとって歴史的に重要な日です。1989年8月23日、ソビエト連邦からの独立を求める平和的な政治デモ「The Baltic Way (バルト・ウェイ)」にて、約200万人が手を取り合い、バルト三国をつなぐおよそ675kmにわたる人間の鎖を形成しました。今年はその象徴的な出来事から35周年の年にあたります。 |
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この記念すべき日に開催される「バルトの日」では、両国の伝統的な衣装の展示、音楽やダンスのライブパフォーマンス、各国の伝統工芸のワークショップなどを通じて、バルト地域の文化の豊かさを紹介します。ラトビアとリトアニアでは5年に一度、約4万人が参加する大規模な「歌と踊りの祭典」が開催されており、ユネスコ無形文化遺産にも登録されています。地域のつながりとアイデンティティを育むこの祭典は、各国の文化的誇りを象徴する存在です。バルトの日では、その一端を体感できるステージが展開されます。
またイベントのハイライトとして、バルトパビリオン内で「We Are One」のテーマを象徴する人間の輪を形成し、参加者全員で国境を越えて「共に手を取り合い、行動し、学び合う」繋がりの大切さを体感します。当日、ラトビア文化省事務次官ダーツェ・ヴィルソーネ氏とリトアニア文化大臣のシャルーナス・ビルティス氏の出席も予定しており、文化を通じた国際的な絆と未来へのメッセージが届けられます。 |
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バルトパビリオンのコンセプトでもある「We Are One」には、バルト地域に息づく自然、人、技術が融合することで生まれる相乗効果と、より良い未来に向けて人々が力を合わせることの重要性が込められています。また会期中に「バルトパビリオン」を訪れる来場者は、北ヨーロッパの豊かな自然の多様性、文化遺産、そしてさまざまな分野での進歩を推進するバルト地域の革新精神を体感することができます。 |
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< バルトの日の概要> |
日程:2025年8月23日(土) |
時間:9:00~21:00 会場:バルトパビリオン(S06)およびポップアップステージ ウエスト(大阪・関西万博会場内) |
主催:ラトビア共和国、リトアニア共和国 |
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■主なプログラム |
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ラトビア伝統舞踊団「ヴェクトルス(Vektors)」および伝統音楽家によるコンサート |
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ユネスコ無形文化遺産にも登録されている「歌と踊りの祭典」の精神を体現する文化プログラムを披露します。古くから受け継がれてきたラトビアの伝統音楽を現代的なアレンジしたと特別プログラムが、本イベントのために結成された音楽グループによって演奏されます。音楽監督を務めるのは、ラトビアの民謡・ポストフォーク界を代表するアーティスト、カトリーナ・ディマンタ。彼女の歌声と表現力豊かな演奏によって、ラトビアの自然や暮らしに根差した音楽文化が力強く響き渡ります。 |
音楽グループのメンバーは以下の通りです: |
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カトリーナ・ディマンタ:ボーカル、ヴァイオリン、ウクレレ |
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マティース・ウシュカンス:パーカッション、コーラス |
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ヴェクトルス(Vektors)は、ラトビアを代表するフォークダンスのひとつであり、その歴史は60年以上にわたり、ラトビアの伝統舞踊の繊細さと力強さを融合させたステージスタイルを確立してきました。当日は、来場者が参加できるラトビアの伝統舞踊(ダンチ)のダンスセッションもご用意してます。 |
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リトアニア国立文化センター代表合唱団および伝統音楽家によるコンサート |
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2024年に100周年を迎えた「歌の祭典」をテーマに、伝統と現代を融合させたライブパフォーマンスを披露します。リトアニア全土から集まった文化分野の専門家30名で構成された「リトアニア国立文化センター代表合唱団」が、サウリウス・リャウサ氏の指揮のもと、伝統的および現代的な合唱曲を上演します。 |
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舞台上では、リトアニアの5つの民族学的地域を象徴する民族衣装の本格的な再現も行われ、色彩豊かな視覚表現とともに、リトアニア文化の多様性と深さを感じられる演出となっています。また、リトアニア文化への深い敬意を持って活動している「AK Choir」(指揮:Akihito Kinashi)も出演し、リトアニア語での歌唱を交えたプログラムを披露します。“歌を通したつながり”というテーマのもと、国を超えた心の交流を表現します。 |
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■開催概要 |
会場:ポップアップステージ ウエスト |
参加費:無料/予約不要 |
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ラトビア・パフォーマンス |
10:00~11:50/15:30~17:20 |
リトアニア・パフォーマンス |
12:10~14:00/17:40~19:30 |
※「AK Choir」の出演は17:40~19:30の時間帯のみとなります。 |
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両国の各地域の民族衣装を展示し、それぞれの地域独自の美しさや伝統を紹介します。 |
■開催概要 |
会場:バルトパビリオン 時間:9:00~21:00 |
参加費:無料/予約不要 |
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伝統的なラトビアの編み物 |
展示では、ラトビアの5つの地域を代表するミトン(手袋)を紹介。ラトビアのミトン編みは、何世代にもわたり受け継がれてきた大切な文化です。単なる防寒具ではなく、「思いやり」「守護」「文化的アイデンティティ」の象徴でもあり、結婚式や人生の節目に贈られる特別な品として、一つひとつに深い意味が込められている品です。ラトビアのミトンは天然ウールで作られ、古くから伝わる象徴的な文様が多く編み込まれています。地域ごとに異なる色彩や装飾パターンがあり、それぞれの土地の文化や信仰が反映されています。現代においても、ミトン編みはラトビアの人々が自らのルーツとつながる大切な手仕事として受け継がれています。 |
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来場者は、会場に設置されたタブレットを使って、自分だけのデジタルミトンのデザインを作成することができます。デザインには、ラトビアの伝統的な文様を自由に取り入れることができ、完成したデザインはメールで受け取ることができる予定です。また当日のスケジュールに沿って実施される実演編みのワークショップでは、ラトビアの民族学者ツィエディーテ・ムゼ氏が講師を務め、伝統的なミトン編みの技法を直接指導します。 |
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■開催概要 |
会場:バルトパビリオン |
参加費:無料/予約不要 |
※席に限りがございますので、先着順でご案内をいたします。 |
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・デジタル編みワークショップ 9:00~14:30 |
・実演編みワークショップ(講師:民族学者 ツィエディーテ・ムゼ氏) |
10:00~11:00/12:00~13:00 |
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伝統的なリトアニアの装飾品ソダス(Sodas) |
リトアニアの伝統的な藁細工「ソダス」は、繊細でありながら深い意味を持つ装飾品で、何世代にもわたり受け継がれてきた大切な文化です。単なる飾りではなく、「調和」「バランス」「宇宙の象徴」といった意味が込められており、祝祭のテーブルや結婚式、ゆりかごの上などに飾られる特別な品です。リトアニア各地で形やデザインが異なり、二つのピラミッドがつながったような幾何学的な構造には、それぞれの土地の文化や信仰が反映されています現代においても、ソダス作りはリトアニアの人々が自らのルーツとつながる大切な手仕事として受け継がれています。2023年には「ユネスコ無形文化遺産代表」に登録され、次世代に大切に伝えるべき生きた技として認められました。 |
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■開催概要 |
会場:バルトパビリオン |
参加費:無料/予約不要 |
※席に限りがございますので、先着順でご案内をいたします。 |
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・ソダス(Sodas)ワークショップ 16:00~17:00/17:00~18:00/18:00~19:00 |
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シンボリック・ヒューマンリング「WE ARE ONE」 |
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平和的な政治デモ「The Baltic Way(バルト・ウェイ)」から今年で35周年を迎える今年、この特別な日に行われるイベントは、バルトパビリオン内に「We Are One」のテーマを象徴する人間の輪をつくり、参加者全員が国境を越えて「共に手を取り合い、行動し、学び合う」という繋がりの大切さを体感します。 |
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■開催概要 |
会場:バルトパビリオン |
時間:14:30~15:00 |
開会挨拶:ラトビア文化省 事務次官 ダーツェ・ヴィルソーネ氏、リトアニア文化大臣 シャールナス・ビルティス氏 |
※参加費:無料/予約不要 |
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<ラトビアについて> |
バルト海沿岸に位置するラトビアは、手つかずの自然と息づく伝統、そして未来を見据えたイノベーションが共存する国です。国土の半分以上を森林が占め、透明度の高い湖や広大な砂浜が広がるその風景は、訪れる人々に深い癒しとインスピレーションを与えます。 自然と調和して生きてきたラトビアの人々は、季節の移ろいを祝う多くの伝統を受け継いできました。その象徴が、ユネスコ無形文化遺産に登録された「ラトビア歌と踊りの祭典」。5年に一度開催されるこの祭典には何万人もの歌手やダンサーが集い、国民の結束と誇りを力強く表現します。 |
首都リガは、ヨーロッパでも有数のアール・ヌーヴォー建築の街。800棟を超える建築群は、芸術と歴史の魅力を今に伝え、世界中の建築ファンを魅了しています。 |
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<リトアニアについて> |
バルト海に面し、バルト三国の中で最も南に位置するリトアニアは、千年を超える歴史とともに、多層的な文化遺産と革新の精神が息づく国です。首都ヴィリニュスの旧市街はユネスコ世界遺産にも登録され、中世の面影を色濃く残す石畳の街並みと、バロック建築の宝庫として知られています。また、バルト海に浮かぶクルシュー砂州は、松林と砂丘が織りなす幻想的な景観で、自然の神秘を体感できる場所です。 |
リトアニアは、伝統文化を大切に守りながらも、最先端技術の発展にも力を注いでいます。わずか290万人の人口でありながら、国内には800を超えるスタートアップ企業と3つのユニコーン企業が存在し、EU最大数のライセンスを持つフィンテック企業を誇ります。バイオテクノロジー、サイバーセキュリティ、レーザー技術などの分野でも世界水準の成果を上げており、未来志向のビジネス環境が整っています。若い世代の幸福度が特に高く、2024年の「世界幸福度報告」では、30歳未満の世代が平均7.6という高スコアで「最も幸福な若者」と評価されています。歴史を力強く生き抜いてきたリトアニアは今、豊かな自然と文化、そして革新が融合するダイナミックな国として、世界の注目を集めています。 |
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