調査ハイライト
不安層は71.4%(「ある/少しある」172/241)。
家族と相続の話を「したことがある」:72.2%、うち「頻繁にする」5.8%。相続手続き経験者に限ると85.7%(頻繁11.1%)と高水準。
経験項目(複数回答・経験有無)では「お墓・お仏壇」26.1%、「葬儀の生前見積」9.1%。
相続手続き経験者は、総合アドバイス(専門家活用)の経験が12.7%(非経験者1.7%)、「贈与相談」33.3%(非経験者10.1%)と周辺行動が活発。
属性概況:70代が最も多い(87名)、女性が過半(158名)、関西圏が中心(大阪147名/兵庫62名/滋賀22名)。
不安の中身(自由回答の主なテーマ)
・手続き・知識:戸籍収集、遺産分割、名義変更などの工程負担や理解の難しさ。
「遺産分割協議で揉めてしまい、手続きを進める時間もありませんでした。大変だった。」
「独身の兄弟が亡くなり、すべてが分からず大変でした。法務局に3回行き、市役所へも往復した。非常に疲れた…。」
・お金:葬儀費用の交渉や相続財産の把握負担。
「亡くなった直後、葬儀業者との費用交渉が大変でした。」
「葬儀の時、オプションで費用がかさみ…費用を抑える交渉が大変。」
・家族関係:再婚や遠方など複雑事情で話し合いが難航。
「被相続人が高齢で、理解いただけない方も多く、息子娘は他県のパターン。やりとりが自分を介して行われることが多く、それぞれの思いもバラバラで、板ばさみのような形になってしまい大変だった」
「父が再婚しており、話し合いが難しかった」/「墓守りが難しく断念」など
“動ける人”の傾向
・家族とまず話す:経験者は会話率が高い(85.7%)。
・専門家を頼る:経験者は総合アドバイス、贈与相談など専門家経由の行動が多い。
・経験から学ぶ:自由回答では「事前に墓じまい」「遺言書があって助かった」など先んじた備えの有効性が多数。
調査結果を踏まえ、オススメする「今すぐできる3アクション」
1) お盆前後に15分:家族で「もしもの時の連絡先・希望」を共有
2) 資産の見取り図:預貯金・不動産・保険・仏壇墓所の所在を書き出す
3) 初回無料相談を活用:専門家の窓口に早めに当たりをつける
総括コメント
相続は突然始まり、短期間に多くの判断が求められます。家族対話で意思と情報を見える化し、専門家の伴走で負担を減らすことが、混乱の回避につながります。(一般社団法人つむぐ 代表長井)
調査概要
調査名:相続・終活に関する調査
期間:2024年11月29日〜2025年7月27日(回答タイムスタンプ)
方法:セミナー終了後回答アンケート
対象:20代〜90代の一般生活者(関西圏中心)
回収:241名(有効)
主な属性:70代 87名/女性158名/大阪147・兵庫62・滋賀22
設問:不安有無、家族対話の頻度、相続・終活関連の経験(複数項目)、自由回答(大変だったこと・助かったこと) ほか
※留意:地域偏り(関西)と「セミナー参加者」という自主性の高い属性のため、全国/一般化には注意
【お問合せ先】
一般社団法人つむぐ(担当:長井)
0120-537-033
以上