今まさに万博開催中の大阪、シネ・ヌーヴォでの「反万博特集上映」をはじめ、和光大学(東京)、名古屋造形大学(愛知)での展示、シンポジウムが続々決定! |
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株式会社河出書房新社(東京都新宿区/代表取締役 小野寺優)は、独自の肉体表現によって戦後の日本美術界を刷新し、今改めて注目を集める前衛芸術家・加藤好弘と前衛芸術集団〈ゼロ次元〉の全貌に迫った『反万博の思想 加藤好弘著作集』(細谷修平編)を今年5月に刊行。この本の刊行を記念して、彼らとその関連作品を鑑賞し、現代美術、現代社会の諸相に考察をくわえる各種イベントが全国各地で開催されます。 | ||||||||||||||||
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I.「反万博特集上映」が万博開催中の大阪で開催決定! | ||||||||||||||||
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『反万博の思想 加藤好弘著作集』の刊行を記念して、今まさに万博開催中の大阪で「反万博特集上映」を3日間にわたり開催。加藤好弘自らがメガホンをとった〈ゼロ次元〉儀式の集大成的作品『いなばの白うさぎ』(1970年、オリジナル版)の他、同時代の映画作家による貴重な作品上映を通して「反万博の思想」に迫ります。 | ||||||||||||||||
各プログラムの上映前後には、映画、現代美術、社会思想など各方面からお招きしたゲストによる、トークイベントを開催します。 | ||||||||||||||||
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II.「前衛芸術と宗教からみた万博と反万博」展が東京で開催! | ||||||||||||||||
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1970年に開催された大阪万博では、建築やデザイン、美術、映像表現など、さまざまな分野からの参加があると同時に、万博に反対する議論や表現が巻き起こりました。 | ||||||||||||||||
この小展示では、当時の宗教から示されたの万博への意志表示、反万博を掲げた前衛芸術の表現者たちによる運動を、写真やポスター、機関誌など当時の資料から紐解きます。 | ||||||||||||||||
戦後日本の高度経済成長を象徴する存在としての万博、そして反万博運動が現代社会に投げかける問いを捉えるとともに、55年後の大阪・関西万博を考察します。 | ||||||||||||||||
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III.シンポジウム「ゼロ次元と戦後名古屋の大衆文化を探る」開催決定! | ||||||||||||||||
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『反万博の思想 加藤好弘著作集』刊行を契機として、1960年代70年代に加藤好弘が中心となって活動した、名古屋発の前衛芸術集団〈ゼロ次元〉と戦後名古屋の大衆文化をめぐるシンポジウムが10月25日に開催されます(会場:名古屋造形大学ホール)。 | ||||||||||||||||
第一部では、本書の編者である細谷修平と、愛知県美術館学芸員として〈ゼロ次元〉や愛知の美術研究に携わる石崎尚の講演を行ないます。 | ||||||||||||||||
第二部では、〈ゼロ次元〉のもう一人のキーパーソンであり、美術、演劇など幅広い分野で活躍した岩田信市と70年代以降活動をともにしてきた原智彦、名古屋タイムズアーカイブスに取り組む長坂英生たちと、〈ゼロ次元〉と戦後の名古屋についてトークセッション、その大衆文化の奥部を探っていきます。 | ||||||||||||||||
また、第一部と二部の間には、1969年に岩田信市が制作した映画『THE WALKING MAN』を上映します。当時の名古屋の街をパフォーマンスの視点からとらえた重要な実験映画の特別上映。この機会にぜひご覧ください。 | ||||||||||||||||
1.講演1. 細谷修平(『反万博の思想』編者、和光大学客員研究員) | ||||||||||||||||
2.講演2. 石崎尚(愛知県美術館学芸員) | ||||||||||||||||
3.映画上映 岩田信市『THE WALKING MAN』(1969年、15分) | ||||||||||||||||
4.座談会「ゼロ次元と戦後名古屋の大衆文化を探る」 | ||||||||||||||||
原智彦(ハラプロジェクト主宰)、長坂英生(名古屋タイムズアーカイブス委員会代表)、石崎尚、高橋綾子(名古屋造形大学教授)、細谷修平 | ||||||||||||||||
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著者紹介 | ||||||||||||||||
【著者】加藤好弘(かとう・よしひろ) | ||||||||||||||||
1936年名古屋市生まれ。多摩美術大学を卒業後、岩田信市らと前衛芸術集団〈ゼロ次元〉を結成し、各地で「儀式」と称したパフォーマンスを長期にわたり膨大な回数行なった。 | ||||||||||||||||
1970年の大阪万博を前に、ともに活動していた〈告陰〉らと〈万博破壊共闘派〉を結成して活動を展開した。 | ||||||||||||||||
その後、〈ゼロ次元〉の儀式の集大成ともいえる映画『いなばの白うさぎ』を発表。 | ||||||||||||||||
2000年代以降、再評価の高まりを受け、国内外でアジテーションを続けた。2018年没。 | ||||||||||||||||
【編者】細谷修平(ほそや・しゅうへい) | ||||||||||||||||
1983年生まれ。美術・メディア研究者。日本戦後芸術のドキュメンテーションに取り組んでいる。 | ||||||||||||||||
和光大学客員研究員、(一社)戦後芸術資料保存代表理事などを務める。 | ||||||||||||||||
著書に『日本のテロ』(共著)、編著に『メディアと活性』がある。 | ||||||||||||||||
書誌情報 | ||||||||||||||||
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I.「反万博特集上映」が万博開催中の大阪で開催決定!
II.「前衛芸術と宗教からみた万博と反万博」展が東京で開催!
III.シンポジウム「ゼロ次元と戦後名古屋の大衆文化を探る」開催決定!