2025年8月3日、台湾・桃園国際空港第2ターミナルにて、日台交流の新たな成果を披露する記者会見「熊本の魅力を発見しよう」が開催されました。本イベントは、桃園国際空港(TPE)と日本の阿蘇熊本空港(KMJ)が2024年に締結した姉妹空港提携に基づく、初の共同プロモーション活動です。
会場には、台湾交通部観光署の黃荷婷副署長、熊本県の木村敬知事、熊本国際空港株式会社の山川秀明社長、桃園国際空港公司の楊偉甫董事長をはじめとする、日台両国の関係者が多数出席。さらに、台湾観光署のマスコット「台湾黒熊」と、熊本県の人気キャラクター「くまモン」もサプライズ登場し、観光PRブースで仲良く共演。ターミナル内の北側5階に設置された熊本観光・グルメ展示エリアでは、両マスコットの可愛らしいやりとりに多くの来場者が癒やされ、笑顔あふれるイベントとなりました。
■ 桃園空港:台湾の魅力を発信し熊本との連携を深める
台湾交通部観光署の黃副署長は、「桃園空港では、台湾各地のグルメや特産品の魅力を国内外の旅行者に届ける取り組みを強化しており、今回の熊本とのコラボレーションはその一環です」と述べました。現在、桃園空港から日本への直行便は31都市に拡大しており、熊本を皮切りに、今後は各都市と連携したプロモーション展開を強化。さらに熊本側にも台湾の魅力を発信していただくことで、双方向の交流をより一層深めたいと語りました。
■ 熊本県知事 木村敬氏:熊本の大自然と文化を台湾へ
熊本県の木村知事は、「TPEとKMJの姉妹空港関係をきっかけに、今回の賑やかなイベントが実現できたことを大変嬉しく思います」と挨拶。熊本には世界的に有名な阿蘇火山、美しい天草諸島、日本三名城の一つである熊本城など、魅力的な観光地が多数あります。飛行時間はわずか2時間。くまモンを通じて熊本の魅力を台湾の皆さまに届け、実際に熊本に訪れて自然と食を楽しんでもらいたいと呼びかけました。
■ 桃園空港董事長楊偉甫:交流人口は前年比33%増でさらなる発展に期待
桃園国際空港公司の楊董事長は、台湾の半導体産業の熊本進出も後押しし、熊本との往来が急増していると説明。現在、TPE-KMJ間は週24便の直行便が運航されており、2025年上半期の旅客数は前年比33%増の12.5万人を突破。今後、スターラックス航空による増便も予定されており、さらなる交流拡大が期待されると述べました。
■ 熊本空港社長 山川秀明氏:11月には熊本で台湾デー開催予定
熊本国際空港株式会社の山川社長も、「2024年の姉妹空港提携から実現した初の共同プロモーションイベントを心より嬉しく思います」とコメント。今回の連携を皮切りに、11月には熊本空港で台湾デーイベントを開催予定。観光・文化交流の深化に向け、今後も積極的に取り組んでいくと述べました。
■ 展示会「探索熊本趣(熊本の魅力発見!)」は12月14日まで開催
本イベントに合わせて、熊本観光特設エリア「探索熊本趣(熊本の魅力発見!)」展が、第2ターミナル北側5階で開催中(〜2025年12月14日まで)。会場にはくまモン部長のオフィス、AR体験コーナー、期間限定フォトブース(〜8月7日)などが設置され、熊本の魅力を五感で体験できます。
また、熊本県観光連盟、熊本国際空港、九州産交グループ、天草四郎観光協会、天草宝島観光協会、下田温泉旅館組合、神水茶寮など、地元の観光・飲食関連団体が集結し、観光名所や名産品のPRを実施。8月2日・3日には、くまモンによる5回のミニステージイベント「くまモン体操」も開催され、来場者との交流を楽しみました。
本イベントには、桃園国際空港公司の范孝倫総経理、李俊德副総経理、熊本県企画振興部の富永隼行部長、熊本国際空港マーケティング部の奥川秀樹部長、中華航空の阮明宗協理、エバー航空の呉淑萍協理、スターラックス航空の李明杰副総経理、タイガーエア台湾の邱子穎督導、桃園空港産業発展協会の古素琴理事長ら、日台双方の多くの貴賓が出席し、盛大に開催されました。
今後も、桃園空港と熊本空港の連携を軸に、台日間の観光・文化・産業のさらなる架け橋となることが期待されます。