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1 展覧会名 |
没後50年 高島野十郎展 |
Takashima Yajuro : 50 Years after His Passing |
2 会期等 |
(1)会 期 令和7年7月18日(金)~令和7年9月28日(日)【開催期間:63日間】 |
(2)開館時間 午前9時~午後4時30分(入場は午後4時まで) |
※金・土曜日及び祝前日は午後7時30分まで |
(3)休館日 月曜日(月曜日が祝日の場合は翌日) |
3 会 場 千葉県立美術館 第1・2・3・8展示室 |
4 入場料 一般1,000(800)円、高校・大学生500(400)円 |
※()内は20人以上の団体料金 |
65歳以上・中学生以下・障害者手帳をお持ちの方と介護者1名は無料 |
5 主 催 千葉県立美術館 |
6 企画協力 毎日新聞社 |
7 協 賛 JR東日本、大和ハウス工業 |
8 協 力 ブルーミング中西 |
9 後 援 朝日新聞千葉総局、NHK千葉放送局、産経新聞社千葉総局、株式会社ジェイコム千葉、千葉テレビ、株式会社千葉日報社、東京新聞千葉支局、日本経済新聞社千葉支局、株式会社ベイエフエム、毎日新聞社千葉支局、読売新聞千葉支局 |
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[展覧会概要] |
高島野十郎(1890-1975)は、福岡県久留米市出身で主に東京で活動し、晩年千葉県柏市に移り住んだ洋画家で、「蝋燭(ろうそく)」や「月」などの主題を、細部までこだわった筆致で描きました。没後50年の節目を機に開催する本展は、これまでに開催されてきた高島野十郎展を超える最大規模の回顧展です。
代表作はもちろんのこと、彼の芸術が形成されたルーツを遡り、生涯にわたって自身のよりどころとしてきた仏教的思想を読み解きつつ、青年期や滞欧期の作品など、従来の展覧会では大きく取り上げられることがなかった部分にもスポットを当てます。さらに、野十郎や関係者による書簡や日記、メモ等の資料をもとに、彼がひとりの人間としてどのように生き、周囲とどのような関係を築いて絵かきとしての歩みを進めたかという部分にも注目し、野十郎の人間像にも改めて迫ります。 |
野十郎は、71歳の時に当時まだ田畑が広がる静かな田園地帯であった柏市増尾に移り住み、晴耕雨読ならぬ晴耕雨描の生活を送りました。彼は訪ねてきた姪に「ここは俺のパラダイスだ」と語ったといいます。千葉の海もまた、絵の題材として彼の心を掴みました。本展は、当館での開催を皮切りに全国を巡回予定ですが、野十郎終焉の地であり、月や海など彼を魅了した豊かな自然のある千葉で、野十郎の絵画世界に思う存分浸っていただけるまたとない機会です。千葉会場では、野十郎と同時代に活躍した作家による作品を紹介するコレクション関連展示も同時開催いたします。 |
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[見どころ] |
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1. 過去最大規模、初公開作品も含めた約150点を公開! |
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代表作の多くを含む過去最大規模で、初公開作品も含めた約150点を展示します。没後50年の節目に開催する本展は、過去に幾度となく開催されてきた高島野十郎展を超える過去最大規模の回顧展です。野十郎の作品のほか、青木繁や坂本繁二郎など同時代の野十郎と関係深い作家の作品も展示します。 |
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《からすうり》昭和10(1935)年、福岡県立美術館蔵 |
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2. 作品における仏教的思想や、青年期・滞欧期などの画業初期に注目 |
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野十郎の芸術を象徴し、多くの方に人気を博している「蝋燭」や「月」の作品はもちろんのこと、彼の芸術が形成されたルーツを遡り、野十郎が生涯、自身のよりどころとしてきた仏教的思想 |
を読み解きつつ、青年期や滞欧期の作品など、従来の展覧会ではそれほど大きく取り上げられることがなかった部分にもスポットを当てます。 |
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《ノートルダムとモンターニュ通II》昭和7(1932)年、福岡県立美術館蔵 |
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3. 「孤高の画家」像を解体し、野十郎の素朴な人間像に迫る |
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福岡県立美術館が所蔵している書簡や日記、メモ等の関連資料を読み解き、関係者の証言を集めることで、彼がひとりの人間としてどのように生き、周囲とどのような関係を築き、絵かきとしての歩みを進めたかという部分にも注目し、野十郎の人間像にも改めて迫ります。 |
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《睡蓮》昭和50(1975)年、福岡県立美術館蔵 |
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コレクション関連展示 |
千葉会場限定コーナーとして、千葉県立美術館が所蔵している約2,900点の作品の中から、野十郎と同時期に草土社の中心人物として活躍した、千葉ゆかりの作家である椿貞雄の作品約20点をご紹介いたします。 |
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高島野十郎とは? |
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「絡子をかけたる自画像」大正9(1920)年、福岡県立美術館蔵 |
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高島野十郎(たかしま・やじゅうろう) |
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明治23(1890)年、福岡県御井郡合川村(現・久留米市)の裕福な酒造家であった高嶋家の五男に生まれる。本名は彌壽(やじゅ)。福岡県立中学明善校(現・明善高等学校)に学んだ頃から絵に目覚め、長兄の宇朗(詩人)の友人であった青木繁を知る。そのため、旧制第八高等学校(現・名古屋大学)を経て東京帝国大学(現・東京大学)農学部水産学科を首席で卒業するものの、画家の道を選んだ。以後も独身を貫き、独学で絵を学んで美術団体にも属さないことで、流行や時代の趨勢すうせいに流されることがなかった彼の画業は、自らの理想とする絵画を生み出す行為そのものであった。 |
昭和55(1980)年、福岡県文化会館(現・福岡県立美術館)にて開催された展覧会「近代洋画と福岡県」に《すいれんの池》が出品され、無名の画家であった野十郎の評価が始まった。その後、1986(昭和61)年に初の回顧展となる「写実にかけた孤独の画境 高島野十郎展」が福岡県立美術館で開催されて以降、連続的に展覧会が開催され、その作品や画業の全体像が明らかになってきた。代表作「蝋燭」や「月」をはじめとする作品は、卓越した技量と、緊張感さえもみなぎる独特の写実的筆致を魅力とする。 |
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[展示構成] |
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展示室の様子 |
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プロローグ 野十郎とは誰か |
高島野十郎の画業が世に初めて知られたのは、彼の死後約10年を経た昭和61(1986)年でした。以来、いくつかの展覧会や書籍で紹介されたとはいえ、多くの人の目に触れてきたわけではありません。そこでこの章では、高島野十郎の人と作品についての全体像を概観します。 |
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第1章 時代とともに |
青木繁や坂本繁二郎、古賀春江など、交流のあった作家や同時代の画風を共有した作家の作品も紹介しながら、野十郎が写実の画風を確立させていく道程を同時代の美術の中で捉え、従来の「孤高の画家」像を解体します。 |
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第2章 人とともに |
野十郎と、東京帝国大学からの友人や画家仲間、文化人、著名人との関係やエピソードを作品や資料で紹介し、彼の人間関係や人となり、人生観に迫ります。 |
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《蝋燭》大正期、福岡県立美術館蔵 |
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第3章 風とともに |
ヨーロッパ留学中の風景画や日本全国を旅して描いた四季の風景画を展示し、制作や構図の一貫性を提示するとともに、最新の調査結果を紹介します。 |
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第4章 仏の心とともに |
野十郎が生涯よりどころとしていた仏教に注目し、寺社仏閣をダイレクトに描いたもののほか、霊場巡りへの関心のなかで訪れた場所を描いた風景画、さらには一見すると普通の静物画や風景画に込められた仏教的な考え方を紹介します。 |
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《空》 昭和23(1948)年以降、個人蔵 |
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エピローグ 野十郎とともに |
本展全体を振り返りながら、もう一度野十郎の作品と世界観に浸っていただく章とします。展覧会を通して揺らぎ、あるいは膨らんだ野十郎像を、ふたたび見つめなおし、身近に野十郎を感じていただけましたら幸いです。 |
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《秋陽》昭和42(1967)年、福岡県立美術館蔵 |
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[関連事業] |
ファミリー・ツアー with館長さん「わたしのロウソク、ぼくのロウソク」 |
館⾧から届く事前のクエストをもとに、大人も子どもも楽しみながら家族で展覧会を巡るツアーです。 |
日時:8月9日(土)午後3時~午後5時 |
会場:展示会場 |
定員:5組(約15人)※「家族」内の定員はなし |
対象:小学生とその家族 |
参加費:無料(要入場券) |
申込方法:事前申込、先着順(申込方法の詳細は当館ホームページをご確認ください。) |
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満月夏まつり |
満月の日に、美術館の中庭で夏まつりを開催します。千葉県内のお店が集まり、美味しい食べ物や雑貨等を販売します。高島野十郎の芸術を楽しみながら、お買い物も楽しめる、素敵な1日になること間違いなしです。ぜひ、夏の思い出を作りにいらしてください! |
※詳細は当館ホームページや公式SNS等をご覧ください。 |
日時:8月9日(土)正午~午後7時30分、雨天の場合は8月16日(土)に延期(予定) |
会場:千葉県立美術館 中庭 みちのにわ付近(予定) |
入場料:無料 |
定員:なし |
申込:不要 |
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館長によるギャラリートーク |
日時:8月15日(金)午後6時~午後7時 |
集合場所:展覧会場入口付近 |
参加料:無料(要入場券) |
定員:なし |
申込:不要 |
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担当学芸員によるギャラリートーク |
日時:9月13日(土) 午後6時~午後6時30分 |
8月22日(金)・9月23日(火・祝) 午後3時~午後3時30分 |
集合場所:展覧会場入口付近 |
参加料:無料(要入場券) |
定員:なし |
申込:不要 |
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記念講演会「野十郎が見つめたものを見つめなおす」 |
講師:西本匡伸氏(福岡県立美術館 特任学芸員) |
日時:8月30日(土)午後2時~午後3時30分 |
会場:千葉県立美術館 講堂 |
聴講料:無料 |
定員:180人 |
申込方法:当日受付、先着順(正午から、総合受付前で整理券をお配りします。) |
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[図録・関連グッズの販売] |
ミュージアムショップにて、展覧会の図録や関連グッズの販売を行っております。展覧会とあわせて、ぜひご覧ください。 |
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[展覧会公式サイト] |
https://takashimayajuro50.jp/ |
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[展覧会公式SNS] |
X(@yajuro50) |
Instagram(@ yajuro50) |
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[交通案内] |
●電車・モノレール:JR京葉線または千葉都市モノレール「千葉みなと」駅下車徒歩約10分 |
●自動車:東京方面から 東関東自動車道「湾岸習志野」I.C. |
成田方面から 京葉道路「穴川」I.C. |
東金方面から 千葉東金道路「千葉東」I.C. |
館山方面から 京葉道路「松ヶ丘」I.C.からそれぞれ約20分 |
※駐車場無料(78台うち2台障害者用) |
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[会場・お問合せ] |
千葉県立美術館 Chiba Prefectural Museum of Art |
〒260-0024 千葉市中央区中央港1-10-1 |
TEL 043-242-8311 |
https://www.chiba-muse.or.jp/ART/ |
SNS 千葉県立美術館公式X(@chiba_pref_muse) |
千葉県立美術館公式Instagram(@chiba_pref_muse_art) |
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