株式会社 CyCraft Japan(所在地:東京都千代田区、カントリーマネージャー:姜 尚郁)は、8 月 6 日、韓国の著名なクラウド SIEM ベンダー Logpresso (ログプレッソ)との間で協力覚書(Memorandum of Understanding, MOU)を締結し、日韓のサイバーセキュリティ市場への参入を共に進めることになりました。この提携は、CyCraft が韓国のベンダーと協力関係を結ぶ初めての事例であるだけでなく、CyCraft が今後アジア市場を加速的に拡大していく強い決意を示すものでもあります。
 
 アジアのサイバーセキュリティ防御を再強化
 この戦略的提携を通じて、CyCraft と Logpresso は、日本と韓国市場での事業を共同で推進し、CyCraft の XCockpit プラットフォームを Logpresso の SecOps プラットフォームに統合することで、日韓両国の顧客により強力なセキュリティ防御エコシステムを構築することを目指します。
 
 CyCraft 共同創業者兼 CEO の Benson Wu は、次のように述べています。「CyCraft は、台湾政府が強力に支援するセキュリティスタートアップであり、NEXT BIG 国家代表にも選出されています。Logpresso も、韓国中小企業・スタートアップ省から Scale-up TIPS プログラムに選出され、同様に韓国政府から高く評価されています。私たち両社のアジアのスタートアップが強力に連携し、東アジア市場に自動化されたセキュリティ防御を提供できることを期待しています。」
 
 台湾・日本・韓国が連携
 Logpresso は、韓国を代表するクラウド SIEM ベンダーであり、ログ管理、SIEM、UEBA、SOAR、DFIR などの機能を統合した統合 SecOps プラットフォームを開発しています。これにより、最前線の SOC Tier 1 アナリストチームや CERT チームは、可視化された管理ツールを用いて、データ収集、脅威検知、インシデント調査を行うことができます。Logpresso は韓国で多くの特許を保有しており、KB 国民銀行、BNK 釜山銀行、LG CNS、Kakao Enterprise といった韓国の大手金融機関、企業、クラウドサービスプロバイダーにサービスを提供しています。
 
 CyCraft は、世界をリードする AI セキュリティベンダーとして、台湾の地政学的な複雑性を活用し、最新かつ多様なサイバー攻撃で自社開発の AI モデルを訓練しています。これにより、AI を核としたサイバー脅威監視・リスク管理自動化プラットフォーム「XCockpit」を構築し、EDR、IASM、EASM などの機能を統合し、自動的なインシデント説明や攻撃対象領域分析を提供することで、台湾と日本市場を開拓しています。今年、同社は大規模言語モデルのためのセキュリティ強化ソリューション「XecGuard」を発表し、AI と大規模言語モデルの研究開発における CyCraft の優れた技術力を示しました。
 
(左から)CyCraft の共同創業者兼 CISO である PK Tsung、Logpresso の CEO である Bongyeol Yang
 
 より安全な未来を共に創造
 今回、自ら韓国を訪れて協力覚書を締結した CyCraft の共同創業者兼 CISO である PK Tsung は、次のように述べています。「今回の提携は極めて重要な意味を持ちます。CyCraft が初めて韓国ベンダーと協力関係を結んだだけでなく、Logpresso にとっても日本市場で初めての戦略的パートナーを迎えることになります。さらに、CyCraft と Logpresso は深い技術協力を実施し、CyCraft の強力な AI セキュリティ技術と Logpresso の統合型 SOAR および SIEM プラットフォームをどのように組み合わせるかを検討し、日韓の顧客に両社の強みを融合した強力な AI セキュリティソリューションを提供していきます。」
 
 Logpresso の Bongyeol Yang CEO は、次のように述べています。「今回の MOU は、単なる技術提携以上の意味を持ちます。それは、韓国と台湾間のより深いサイバーセキュリティ協力に向けた、意義深い第一歩となるものです。韓国市場においては、CyCraft の AI を活用したフォレンジックおよび EDR 検知モデルを当社の SecOps 技術と統合し、より高度な脅威対応システムを構築する計画です。日本市場においては、両社の強みを組み合わせた共同開発の XDR パッケージをもって、共に市場に参入することを目指します。サイバー脅威がアジア地域全体で進化し続ける中、この提携を通じて、より緊密な情報共有とより強固な技術協力を促進できることを期待しています。」
 
 Logpresso について
 Logpresso (ログプレッソ)は、2013 年に設立された韓国ソウルに本社を置くクラウド SIEM 企業です。同社の SecOps プラットフォームは、サイバーセキュリティ、IT 運用、不正検知など、幅広いユースケースに対応しています。2019 年にはウリィ銀行からシード投資を確保し、2023 年には KB Investment、K2 Investment、CJ Investment からシリーズ A の資金を調達しました。同年、韓国初となるエンタープライズ向けクラウド SIEM サービス「Logpresso Cloud」をリリース。これまでに韓国で 250 社以上の顧客に選ばれ、2025 年の RSA Conference でもそのソリューションを発表しています。
 
 CyCraft について
 CyCraft(サイクラフト)は、アジアをリードする AI サイバーセキュリティ企業で、 AI 技術を活用したセキュリティ防御の自動化に注力しています。
 製品ソリューションは、大規模言語モデル( LLM )セキュリティの AI レッドチームによる自動検証や、 AI ガードレール技術によるクラウドおよびオンプレミスモデルのセキュリティ強化を含み、最終的には AI エコシステム全体に多層的なサイバーセキュリティのレジリエンスを構築することを目指しています。中核となる「 XCockpit プラットフォーム」には、 XASM ( Extended Attack Surface Management )の 3 つの主要防御機能である、外部エクスポージャー管理機能、アイデンティティ特権最適化管理機能、エンドポイント自動セキュリティ態勢管理機能が搭載されています。
 これにより、企業に対し事前かつリアルタイムの多層防御策を提供します。政府、金融、半導体などのハイテク業界における豊富な実績と、 Gartner など国際機関からの高い評価を背景に、 CyCraft はアジアで最先端の AI サイバーセキュリティオペレーションセンターの構築を進め、企業のデジタルレジリエンスの防衛に全力を注いでいます。