ランスタッドは最新調査で判明したIT・テクノロジー業界のリーダーが直面する課題と、競争優位性を確立するための人材戦略を解説したレポートを公開いたします。
総合人材サービスを提供するランスタッド株式会社(本社:東京都千代田区 代表取締役会長兼CEO 道上 淳之介、代表取締役社長 猿谷哲)は、8月6日より「2025年 タレントトレンドレポート IT・テクノロジー業界版」を公開します。世界の経営幹部および人事部門のリーダー1,060名を対象としたグローバル調査で、急速に変化する人材環境を乗り切るためのロードマップを提示しています。IT・テクノロジー業界は年間4.4兆ドルの生産性の可能性を秘めた生成AI(GAI)を活用した変革の波をリードしており、よりスマートな解決策とイノベーションの速度に対応できる人材戦略が求められています。
 
【調査結果のハイライト】
約半数がAIとビッグデータを活用して人材パイプラインを拡大
IT・テクノロジー企業の85%が、AIの台頭によってスキリングにより一層注力せざるを得なくなっていると回答しています。また67%が学習・開発への投資を増やす予定で、これは世界平均(53%)を14ポイント上回っています。また、57%が人材獲得と学習・開発(L&D)の連携強化を期待しており、平均を9ポイント上回っています。AIとビッグデータを活用して人材パイプラインを拡大している企業は49%に上り、世界平均を13ポイント上回っています。テクノロジー業界の従業員体験への投資は相当なものがあり、企業はAIを活用して従業員の潜在能力を引き出し、キャリアパスをここに合わせて最適化する(54%、世界平均41%)といった人間中心の文化へのシフトを試みています。
 
92%が人材の機敏性をかつてないほど高い優先事項と回答 仕事のピクセル化に注目
テクノロジースキルの半減期はわずか2.5年で、IT・テクノロジー業界は、どの業界よりも迅速な対応や効率化が求められており、92%の企業が人材の機敏性がかつてないほど高い優先事項であると回答しました。そのため、多くの雇用主が、仕事をモジュール式のタスクに分解する「ピクセル化」というアプローチを取り入れています。ピクセル化を成功させるため、55%が労働力計画にAIを適用し、48%がタレントインテリジェンスへの投資を優先するなど、多くの企業がより流動的で柔軟な人材基盤の構築を目指しています。
 
86%がスキルベースのモデルを導入へ
急速なイノベーションが特徴の業界において、スキルは俊敏性と成長の基盤です。ランスタッドの調査では、IT・テクノロジー企業の86%がスキルベースのモデルを導入しているか、積極的に移行しており、これは全業界で最も高い割合です。スキルベースの変革は、人材の評価・育成方法も再定義しており、テクノロジー業界の若手およびシニア職の採用基準のトップとして学習能力(ポテンシャル)を優先する点で全業界をリードしています。また、シニア採用においては、テクノロジー企業の53%がクリティカルシンキングやEQなどの固有スキルを最も重要な採用基準として挙げており、これは世界平均(43%)を10ポイント上回っています。
 
 
【業界をリードするIT・テクノロジー業界の挑戦と課題】
人材不足とコスト圧力: テクノロジー企業リーダーの41%が人材不足を最大の懸念事項として挙げており、これは世界平均(32%)を9ポイント上回っています 。また、50%がインフレを最大の懸念事項として挙げており、これも世界平均(38%)を12ポイント上回っています。
人事部門の戦略的関与の遅れ: 業界リーダーの93%が人事部門の影響力が増していると報告する一方で、60%は依然として、人事部門が事業戦略の議論に呼ばれるのが遅すぎると感じています。人事部門の戦略的関与の遅れは、ビジネス成果に影響を及ぼしています。
人事部門へのリスキリングへの投資不足: AIリテラシーが求められる中、今年、人事部門向けのリスキリングを優先しているIT・テクノロジー企業リーダーはわずか42%にとどまり、世界平均(50%)を下回っています。
 
ランスタッド株式会社 デジタルタレントソリューション事業本部 プロフェッショナル事業部
アソシエイトディレクター  リチャードソン・アレクサンダーのコメント
日本のテクノロジー業界は、今後も続くと予測される深刻なスキル不足に直面しています。このギャップは特に、パッケージビジネスアプリケーション、サイバーセキュリティ、先進的なアーキテクチャソリューションといった需要の高い分野で顕著であり、専門的な人材が不足しています。その主な要因は、多くの日本企業が自社で専門知識を構築せずに、技術業務を外部委託に大きく依存していることにあります。このアプローチは外部のシステムインテグレーターへの依存度を高めています。その結果、今日のグローバルなテクノロジー業界で不可欠な、高需要スキルである国際的なソリューションにアクセスできるバイリンガルのプロフェッショナルを育成することが困難になっています。
人材不足が続く競争の激しい市場において、候補者はリモートワークやフレックスタイム等を重要な動機として挙げることがよくありますが、その表面下では、候補者は信頼、真のエンゲージメント、そして帰属意識を育む企業を求めています。ランスタッドでは、奇跡的な結果を約束するデジタルソーシングツールの存在感が増す中でも人間的要素はかけがえがないと信じています。深い業界ネットワークと市場に関する専門知識を活かし、クライアントには単なる履歴書だけではなく、深い洞察、信頼、そして双方にとって最適なマッチングを確実にするコンサルティングパートナーシップを提供しています。
 
ランスタッド・2025年 タレントトレンドレポート IT・テクノロジー業界版 (日本語版)
*下記から無料でダウンロードできます。
https://services.randstad.co.jp/download/form/talent-trends_it2025
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
■ ランスタッドの会社概要
[社  名] ランスタッド・エヌ・ヴィー
[設  立] 1960年10月
[代  表] サンダー・ヴァント・ノールデンデ、ホルヘ・バスケス
[所 在 地] オランダ
[従業員数] 41,400人
[売  上] 3兆9,782億円(241億2,200万ユーロ) 2024年度実績(12月決算)
(人材サービス業として世界最大*¹)
[資 本 金]  6,816億1,436万円(41億3,300万ユーロ) 2024年12月末時点
[事 業 所] 世界39の国と地域
[事業内容] 総合人材サービス
[URL] https://www.randstad.com/
(1ユーロ164.92円換算/ 2024年12月末時点)
 
*¹ Staffing Industry Analysts 2023、人材サービス企業売上ランキングより
 
 
■ ランスタッドについて
ランスタッドは、世界で最も公平で専門性を備えた人材サービス会社になるというビジョンを掲げる人材業界のグローバルリーダーです。人材不足の世の中にあっても、人材に寄り添う真のパートナー(Partner for talent)として、4つの専門分野(オペレーショナル/ プロフェッショナル/ デジタル/ エンタープライズ)を通じクライアント企業が成功するために必要な、高品質で多様性に富んだ柔軟な労働力の実現を支援します。また人々が有意義な仕事につき、それぞれが適切なスキルを身につけ、職場に目的と居場所を見出す手助けをします。ランスタッドが創造する価値を通じて、誰もにとってより良い、より持続可能な未来の実現に貢献します。
 
オランダに本社を置くランスタッドは、39の国と地域(市場)で事業を展開しており、約40,000人の社員が働いています。2024年には、170万人の人々の就職を支援し、241億ユーロの収益を上げています。ランスタッドN.V.はユーロネクスト・アムステルダムに上場しています。詳細は、ウェブサイトをご参照ください。 www.randstad.com
 
■ Award/表彰ほか
・LGBTQI+に関する取組み評価指数「PRIDE指標」の最高位「ゴールド」を4年連続受賞
・ランスタッドNVとしてダウ・ジョーンズ・サステナビリティ・ワールド・インデックス(DJSI)
 プロフェッショナルサービス部門 10年連続選出(人材サービス企業として唯一)
・「がんアライアワード2024」でブロンズを初受賞 (2024年12月)
・「D&Iアワード2024」より最高評価のベストワークプレイスに3年連続認定 (2024年12月)
 
■ ランスタッドのホワイトペーパーとコンテンツ
・ランスタット゛・エンプロイヤーフ゛ラント゛リサーチ2025(下記のリンクよりダウンロードいただけます)
https://services.randstad.co.jp/download/form/rebr_jp2025
・ランスタット゛ワークモニターレポート2025(下記のリンクよりダウンロードいただけます)
https://services.randstad.co.jp/download/form/workmonitor2025
・ランスタット゛法人向けフ゛ロク゛「WorkforceBiz」 https://services.randstad.co.jp/blog
・ランスタット゛個人向けコンテンツサイト「キャリアHUB」 https://www.randstad.co.jp/careerhub/