副業したい理由「収入増」90.6% ~しゅふJOB総研調査~
仕事と家庭の両立を希望する主婦・主夫層の実情や本音を探る調査機関『しゅふJOB総研』(運営会社:株式会社ビースタイル ホールディングス 本社:東京都新宿区、代表取締役:三原邦彦)は、『すきま時間』をテーマに仕事と家庭の両立を希望する主婦・主夫層にアンケート調査を行いましたので以下にご報告します。(有効回答数:746件)
 
■調査結果概要
1.すきま時間で副業等の仕事をしたいと「思う」71.6%
2.すきま時間で副業したいか:2025年と2023年/子どもの数別比較
3.副業等の仕事をしたいと思う理由「収入を増やしたいから」90.6%
4.すきま時間を有効に使えると人生の豊かさは変わると「思う」88.2%
5.すきま時間で人生の豊かさ変わるか:子どもの数/すきまに副業したいか別比較
6.フリーコメントより
1.すきま時間で副業等の仕事をしたいと「思う」71.6%
2.すきま時間で副業したいか:2025年と2023年/子どもの数別比較
※2023年調査:https://www.bstylegroup.co.jp/news/30846/
 
3.副業等の仕事をしたいと思う理由「収入を増やしたいから」90.6%
4.すきま時間を有効に使えると人生の豊かさは変わると「思う」88.2%
5.すきま時間で人生の豊かさ変わるか:子どもの数/すきまに副業したいか別比較
6.フリーコメントより
<すきま時間の有効利用で人生の豊かさは変わると「大いに思う」「どちらかと言えば思う」と答えた人>
・スキマ時間が有意義に使えたら本業のモチベーションアップに繋がる(40代:正社員)
・すきま時間で得たスキルや体験は、仕事の良いリフレッシュになると思います(50代:パート/アルバイト)
・逆にすきま時間でしか働けない(40代:派遣社員)
・すきま時間で副業みたいな仕事が出来れば、他業種の仕事をする事で仕事のスキルが上がったり、新たな趣味やスキルが増えて楽しそう(30代:パート/アルバイト)
・自分の別の可能性を見つけたいので、スキマ時間にメインの仕事とは違うものをやってみたいです(50代:派遣社員)
・家事や子育ての、本業の余暇の時間に仕事をさせていただけるのなら、非常にありがたいです。自分の世界が広がり、社会貢献もできる。収入も非常にありがたいです(60代:パート/アルバイト)
・仕事を増やしたいけれど、社会保険料などの壁で今以上に増やせないです(40代:派遣社員)
・基本的に隙間時間が1分あれば勉強しているので、仕事と隙間時間は別物と考えたい(40代:パート/アルバイト)
・金銭面に追われてのすきま時間の副業は反対だが、自分の趣味ややりがいや社会貢献などでのすきま時間の副業は賛成です。そもそもは正業できちんと生活が成り立つ賃金を得られるのが本来だと思います(50代:契約社員)
・すき間時間をどう過ごすかはとても大きい。1日1時間でも1年だと365時間、積み重ね時間で達成出来ることは大いにある。資格取得勉強やオンラインによる人脈形成など(50代:パート/アルバイト)
 
<すきま時間の有効利用で人生の豊かさは変わると「全く思わない」「どちらかと言えば思わない」と答えた人>
・すきま時間がどのぐらいの時間かは判らないが、主の仕事の片手間と言うのは主の仕事が落ち着いて出来ない、というよりやる気がない気がしてしまいます。空いている時間に準備とか、考えのまとめとかある気がします(60代:派遣社員)
・隙間時間を使わなくては生活が成り立たない現実を何とかして欲しい(60代:契約社員)
・収入が十分であればその時間に好きなことをしたり休んだりしたい(30代:派遣社員)
・仕事の隙間時間は仕事の質を上げたり、学んだり、休むために使いたい(40代:今は働いていない)
・ちょうど良い仕事があればよいが、なかなか難しいと思う(50代:パート/アルバイト)
・出社しているときは、通勤時間や休憩時間などすきま時間があったが、在宅になると休憩時間はちゃんと取らなかったり、すきま時間などなくなる。すきま時間は家事などになるので、すきま時間まで副業できないと感じた(40代:フリー/自営業)
・すきま時間とは?余白も余裕もない世の中には反対です(40代:契約社員)
・人にもよりますが、仕事よりやる事があると思います(40代:パート/アルバイト)
・すきま時間を余暇時間、自由時間として使うなら人生の豊かさを拡げること繋がると思いますが、仕事に充てるなら働くことに埋め尽くされた人生になりそうで、私は嫌です(60代:パート/アルバイト)
・隙間は埋めれば良いという話ではない。時間的、精神的余白は必ず必要(40代:派遣社員)
 
<すきま時間の有効利用で人生の豊かさが変わるか「わからない」と答えた人>
・仕事はしたいが、体力は限界で病気になりそう。病院代が嵩み、本末転倒な気がする。だから、今の仕事の時給をあげてほしい(40代:パート/アルバイト)
・すきまの時間があまりない。すきまがあるならゆっくり休みたい(40代:SOHO/在宅ワーク)
・隙間は出来ても、その時間を仕事に変換するための労力が、必要(50代:パート/アルバイト)
・すきま時間と言う呼称に嫌悪感しかない(40代:パート/アルバイト)
・発達障害児の育児と介護に仕事をしていたら、そもそもすきま時間がない(30代:今は働いていない)
・仕事を1日していると、すきま時間は自分の大切な時間になるのでその時間は働きたくないけど、育児の合間、時短の仕事の合間、等に効率よく働ける物件があれば働いてみたい!でもなかなか見つけられない(50代:今は働いていない)
・すきま時間あったら今は休みたい…体と心が悲鳴をあげてます(40代:パート/アルバイト)
・スキマ時間に働かないと暮らしていかれないというのが問題。そうならないように、育児や介護中の方、シングルマザーなどご排除されず正社員として働きたい人が働けるような社会になるべきだし、物価に合わせて収入が増える仕組みでないとならない(40代:今は働いていない)
・すきま時間の捉え方は人それぞれなのでどの程度の時間、環境をすきま時間と捉えるのか。私個人的にはすきま時間を仕事に費やしたいとは思わない(50代:パート/アルバイト)
・税金や物価が無駄に高騰しているので、暇な時間に少しでも収入を得ることができれば、生活費の足しにできるので助かる(40代:今は働いていない)
 
■しゅふJOB総研 研究顧問 川上敬太郎より
 日々の生活の中で、不意に生じることがある“すきま時間”。仕事と家庭の両立を希望する主婦・主夫層に、「もしすきま時間があったとしたら、その時間を使って「副業等の仕事」をしたいと思いますか」と尋ねたところ「思う」と答えた人が71.6%に及びました。2023年に調査した時より12.4ポイントも増加しています。一方、お子さんの数別で比較すると「思う」と答えた比率は、お子さんの数が多いほど低くなりました。 育児に手がかかるほど、仕事よりも休息や自分のための時間に充てたいと考える人が増えるのかもしれません。すきま時間に仕事したいと答えた人に理由を尋ねると、9割以上が「収入を増やしたいから」と回答しました。「自分の新しい可能性を発見したいから」も3割近くあるものの物価高などもあり、家計の切実な状況を反映しているようにも感じます。今回、最低賃金の全国平均額目安が1,118円と過去最高になったことも追い風かもしれません。
 
 また、「日々のすきま時間を有効に使えるかどうかで、あなたの人生の豊かさは変わってくると思いますか」との質問には、「思う」と答えた人が88.2%に上りました。すきま時間を仕事に充てるかどうかでは違いが見られた、お子さんの数別での比較では大きな差は見られず、すきま時間の使い方が大切であるという認識は共通のようです。一方で、すきま時間に仕事したいと思うと回答した人に限ると人生の豊かさが変わると答えた人は9割を超えました。 仕事したいと思わない人に限ると20ポイント以上も下がることから、すきま時間の有効性の多くは仕事に充てられるかどうかに影響を受けるようです。フリーコメントにはすきま時間に仕事できることにメリットを感じる声が聞かれる一方、すきま時間にまで働かなければならない状況を嘆く声もありました。すきま時間にはスポットワークなど仕事できる選択肢の充実も望まれる一方、働かざるを得ないのではなく休みたい人は休めるなど、すきまに生じた時間を自由に使える環境・状態が前提となっていることが大切なのだと考えます。
 
しゅふJOB総研 研究顧問 川上敬太郎 プロフィール
1973年三重県津市生まれ。愛知大学文学部卒業後、大手人材サービス企業管理職、業界専門誌『月刊人材ビジネス』営業推進部部長 兼編集委員などを経て、2010年に株式会社ビースタイル(当時)入社。翌年、調査機関『しゅふJOB総合研究所』を起ち上げ所長就任。これまでに、仕事と家庭の両立を希望する主婦・主夫層を中心にのべ50000人以上の声を調査・分析し、300本以上のレポートを配信。2021年に独立し現職の他、ワークスタイル研究家として解説記事の執筆・講演、広報ブランディング活動のアドバイザリーなどに携わる。
実務経験分野は、人材派遣・紹介・アウトソーシングなど人材サービス事業に20年以上従事し、役員・管理職として営業や新規事業の立ち上げ、広報ブランディング、経営企画、人事など事業現場の最前線から管理部門まで管轄するなど多岐にわたる。人材マネジメントから法規制まで、雇用労働分野の幅広いテーマについて多数のメディア出演などを通して意見提言を行う。男女の双子を含む4児の父で兼業主夫。
 
Facebookページ:『ヒトラボ』編集長(2011年~)/Facebookグループ:『人材サービスの公益的発展を考える会』主宰(2016年~)/すばる審査評価機構株式会社 非常勤監査役/日本労務学会員
 
◇委員等 厚生労働省 委託事業検討会委員
     民間人材サービス活用検討事業「民間人材サービス事業者のノウハウを活用した女性の復職
     促進検討会」(平成29~30年度)
     労働者等のキャリア形成・生産性向上に資する教育訓練開発プロジェクト事業「プログラ
     ム検討委員会」(平成29~31年度)
     日本人材派遣協会 派遣事業運営支援部会員(平成20~21年、24年)、内閣府 規制改革会       
     議雇用WG勉強会(平成26年)など
 
◇メディア出演 NHK『あさイチ』解説、テレビ朝日『ビートたけしのTVタックル』パネラー、
        フジテレビ『みんなのニュース:ふかぼり』解説などのテレビ出演の他、
        ラジオ・新聞・雑誌・ビジネス系ウェブメディアなどでコメント多数
 
◇執筆・その他 ITメディア連載『働き方の見取り図』/JBpress連載『ワークスタイルの行方』他、
        日本経済新聞、日経MJ、時事通信、BUSINESS INSIDER JAPAN、プレジデントオン
        ライン、J-CASTニュースBizなど執筆・寄稿記事多数。大学や地方自治体、男女共同   
        参画センターなどでの講演、パネルディスカッションのモデレーターも務める
 
■調査概要
調査手法:インターネットリサーチ(無記名式)
有効回答者数:746名(※)
調査実施日:2025年3月20日(木)~2025年4月6日(日)まで
調査対象者:ビースタイル スマートキャリア登録者/求人サイト『しゅふJOB』登録者
 
※調査対象者のうち、家周りの仕事について「同居家族はいるが主に自分が担当」または「同居家族と自分で概ね平等に担当 」のいずれかを選択した人のみを抽出して集計。
※当リリースに関して、研究顧問 川上へのインタビューのご要望があれば広報までご連絡ください
 
<しゅふJOB総研について>
「結婚・出産などのライフイベントに関わらず、もっと多くの女性が活躍できる社会をつくりたい」そんな志から始まった2011年設立の研究所です。ライフスタイルと仕事の望ましいバランスに対する社会の理解を高め、女性のみならず誰もが働きやすい職場をより多くつくっていくために、定期的なアンケート等の調査を実施し結果を社会に発信しています。
※過去の調査結果はこちら⇒https://www.bstylegroup.co.jp/news/category/report/
※しゅふJOB総研は、東京大学SSJDAに過去の調査データを寄託しています⇒http://bit.ly/2n8jHIJ
<ビースタイルグループについて>
『時代に合わせた価値を創造する』という存在意義 -PURPOSE- のもと、その時代の社会問題や人々の不便を革新的な事業によって解決しようと取り組んでいます。創業以来、しゅふの雇用をのべ20万人以上創出してきた「しゅふJOB」や多様な働き方×ハイキャリアを実現する「スマートキャリア」など人材サービス事業を主軸に、業務自動化支援にも取り組み、目指す未来 -VISION- 『かかわる全ての人がしあわせ』を実現してまいります。