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三島友希は沖縄に暮らして13年、その間に出会った人々や日々の断片、そして社会の移り変わりによって少しずつ変容していく風景を見つめてきました。 |
本展では、そうした日常のなかで拾い上げられた記憶のかけらや、手放されたものたちの気配をたどるように、平面作品を展示します。 |
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誰かの手を離れたもの、もう戻らない何か、名前のつかなかった記録。 |
そこには「所有」と「忘却」のあいだを漂う、あいまいな存在たちが息づいています。 |
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作品は、一見すると無作為な断片を組み合わせた構成をとりながらも、時間の経過や個人の経験が静かに滲むように視覚化されています。 |
剥がされたもの、消されたもの、記録されなかったもの。 |
それらが改めて“存在”として提示されることで、見る者の中にある記憶や感情が呼び起こされるかもしれません。 |
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三島は本展において、美術表現を通して「個人の経験」と「社会的背景」とが交錯する場を試みます。 |
表現の中に潜むのは、特定の物語ではなく、曖昧さの中にとどまりながらも確かにそこに在る、静かな層のようなもの。 |
風景が変わっていく一方で、見過ごされてきた痕跡や微かな気配を掬い上げるように、作品群は編まれています。 |
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三島 友希(みしま ゆき)| 美術家 / Arts for Education tambourine 主宰 |
2001年 東京藝術大学 美術学部彫刻科卒業。2012年沖縄へ移住し、現在沖縄市を拠点に活動。 記憶や時間の痕跡、匿名性の中に浮かぶ人の気配など、 個人の経験と社会的背景の交差に関心を持ち、平面作品を中心に、映像や立体など多様なメディアを用いた制作を行っている。 かつて沖縄で法廷画の仕事をしていた経験から、言葉にならないまなざしや、記録されなかった出来事に注目し続けている。 また、沖縄市にてアートスクール「Arts for Education tambourine」を主宰。 教育や地域に軸足を置いた表現活動を展開しながら、アートを通した思考や対話の場をひらいている。 |
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公式サイト:https://yukimishima.com
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tambourine:https://tambourine.okinawa
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【展覧会概要】 |
三島友希 個展「PAWN SHOP」 |
会期:2025年8月26日(火)~8月31日(日) |
時間:10:00~18:00(入場無料) |
会場:Buffer(〒904-0022 沖縄市園田1-8-31) |
展示作品:平面作品 約10点(展示・販売あり) |
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Buffer | A small hall for music and art |
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Buffer(バッファ) は、沖縄市に位置する音楽とアートのための小ホールです。「狭間たちの共振」という独自のコンセプトのもと、ライブ、展示、録音、ワークショップなど多彩な表現を受け止め、社会と芸術との接点を模索する文化拠点として運営されています。
【住所】〒904‑0022 沖縄県沖縄市園田1‑8-31 【駐車場】近隣の有料駐車場を利用推奨 |
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