Utsubo株式会社は、大阪・関西万博2025(2025年8月12日~18日開催)にて、葛飾北斎『神奈川沖浪裏』に命に吹き込んだインタラクティブアート作品を公開いたします。

「Waves of Connection」来場者はスクリーンの前で身体を動かすことで数十万に及ぶパーティクルを操作できる。

体を動かすだけで、誰でも葛飾北斎の『神奈川沖浪裏』の世界を楽しめる、新しい没入体験をお届けします。

本企画は、大阪商工会議所のスタートアップ支援プロジェクト「Reborn Challenge」に採択され、ヘルスケアパビリオンにて展示されます。

『神奈川沖浪裏』──最新のテクノロジーを使って日本を象徴する名画に生命を吹き込みました。

19世紀、モネ、ドガ、そしてゴッホをはじめとするフランスの芸術家たちは、日本の芸術に心を奪われました。葛飾北斎の名は、こうして国境を越え、世界に広がっていったのです。

それは単なる美術の輸入ではなく、日本と西洋が互いに影響を与え合う、文化的な交流でもありました。視点、色彩、構図──そのすべてが、当時のフランス芸術界に大きな衝撃を与えたのです。

今回のインタラクティブアートは、そんな歴史的背景を受け継ぎ、日本に拠点を置くフランス人クリエイターたちによって制作されました。

芸術とテクノロジー、過去と未来、日本とフランス──そのあいだに生まれる“共鳴”を、体感型アートとして表現しました。

かつて世界中の芸術家を魅了した『神奈川沖浪裏』が、2025年の大阪・関西万博で、現代の技術と遊び心を融合させた新しい体験としてよみがえります。

Utsubo株式会社が目指したのは、「人の心に届く体験」と、アートを通じて子どもの頃の記憶を呼び覚ます“遊び心のある空間”を作り出すこと。

動きと音がひとつになり、作品に新たな命が宿っていきます。

その世界観は、どこか懐かしく、あたたかみがあります。かわいらしい動きややさしい光、そしてほんの少しユーモラスな演出を通じて、誰もが触れ、遊び、笑顔になれる体験を目指しました。

子どもから大人まで、世代を問わず楽しめる、やさしさとつながりに満ちた作品です。

それぞれの“波”が出会い、交差し、新しいつながりが生まれる。そんな瞬間を皆さまと一緒に分かち合えることを願っています。

世界初のWebGPUを使ったインタラクティブインスタレーション

WebGPUは、Apple、Google、Mozilla、Intelなどのビッグテックが共同で開発した次世代のウェブ技術です。AI処理やこれまでにないビジュアル体験を可能にすることを目的に設計されており、ブラウザ上でリアルタイムに滑らかでインタラクティブな表現を実現します。

今回のアート作品では来場者が手や体を動かすと波が反応し、優しく揺れ動きます。Kinectによるモーションセンサー、WebGPU、Three.jsを活用したリアルタイム3Dグラフィックス、さらにGPU上で動作する流体シミュレーションによって、実現しました。

•名称:Waves of Connection: Connecting Humans through Technology•会期:2025年8月12日(火)~8月18日(月)•会場:大阪・関西万博 ヘルスケアパビリオン内「Reborn Challenge」ゾーン•入場:無料(万博入場料別途)

会場:大阪・関西万博 ヘルスケアパビリオン内「Reborn Challenge」ゾーン

Utsubo株式会社は、テクノロジーとアートを融合させるクリエイティブスタジオで、AwwwardsやFWA、The Webby Awardsなど海外の著名な賞も受賞しています。2021年にフランス出身のJocelyn LecamusとRenaud Rohlingerによって大阪で設立され、その社名は大阪市西区にある「靱公園」から着想を得ています。

日本文化への深い敬意と探究心をもとに、Utsubo株式会社はWeb3D設計やインタラクティブ・インスタレーション、WebGPUを用いた最先端技術、そしてWebゲームの制作に取り組み、国内外のプロジェクトで注目を集めています。

技術力だけでなく、人の心に響く体験づくりを追求し、アートとテクノロジーの新しい可能性を切り拓いています。