国連パビリオン (C) UNITAR
ミシェル・ジャイルズ=マクドノー国連事務次長補兼国連訓練調査研究所(ユニタール)総代表は、8月3日に関西・大阪万博を視察、国連パビリオンにて開催されたイベントに登壇しました。ジャイルズ=マクドノー総代表の来日は、今年2月に同ポストに正式に就任後初となります。8月5日から6日には、原爆投下から80年を迎える広島を訪れ、広島平和記念式典に参列する予定です。
 
関西・大阪万博の訪問・登壇
ジャイルズ=マクドノー総代表は、8月3日、関西・大阪万博を訪れました。同日に、他の国連機関との共同で出展をしている国連パビリオンで開催した「国連キャリアデー」イベント(国連食糧農業機関、国際労働機関、国連環境計画、国連ボランティア計画、国連事務局との共催)にて基調講演を行い、国境を超えて共通の課題に取り組む国連機関の意義や、専門性を磨き続けることの重要性を強調し、国連機関でのキャリアを目指す人々の挑戦を力強く後押ししました。
 
午後には、ジャイルズ=マクドノー総代表の司会進行のもと、国連ユニタール主催のイベント 「シニア世代の力を未来へ:日本に学ぶ『一生涯輝ける社会』の実現に向けて」を同会場内にて実施しました。同イベントは、今日の高齢化社会において重要なテーマであるウェルビーイングと高齢世代の社会参画に焦点を当て、あらゆる世代の人々を取り残さない、包摂的で持続可能な経済社会の実現に貢献することを目指して実施されました。トークショーには、大阪大学大学院 医学系研究科循環器内科学 坂田泰史教授と株式会社パソナグループ 取締役常務執行役員 南部真希也氏を迎え、人口動態の変化の最前線にある日本での高齢化社会に対応する取り組みや事業等を共有いただきました。
 
関西・大阪万博会場でのイベント (C) United Nations
また、同会場にて、国連ユニタールは、株式会社パソナグループと連携強化に向けた新たな覚書(MOU)を締結し、持続可能な成長と包摂的な繁栄の実現に向けて、人材開発の分野でより一層緊密に連携していくことに合意しました。
 
来日中の今後の予定
8月5日から8月6日にかけて、ジャイルズ=マクドノー総代表は広島を訪れます。8月5日には、広島平和記念資料館を視察し、広島県知事、広島県議会議長、ユニタール支援広島県議会議員連盟会長への表敬訪問を行う予定です。また、8月6日には、原爆投下から80年を迎える広島にて、広島平和記念式典に参列するほか、広島市長を表敬訪問します。
 
さらに、同日午後に広島県/へいわ創造機構ひろしま(HOPe)と国連ユニタールが共催する国際平和のためのユース対話イベント「被爆80年の今、広島から世界へ - 若者が提案する 核兵器廃絶・平和への道 -」にて進行役を務める予定です。広島県内の高校生を中心とした若者たちと、世界の平和実現に向けて第一線で活躍する要人や実務者らとともに、核兵器のない平和な世界の実現に向けて、新たな平和の潮流を生み出す世代を超えた対話を導きます。
 
8月7日から8日には東京を訪れ、外務省への表敬訪問を行う予定です。
 
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