~溶接品質向上と労働環境改善で、配電盤・制御盤製造技術を次世代に継承~
配電盤・制御盤・制御システムの開発・製造を手がける株式会社友伸エンジニアリング(本社:東京
都府中市是政、代表取締役:栗須健二)は、岩手県一関工場において、アマダ社製AI搭載ファイ
バーレーザ溶接機「FLW-3000ENE」およびハンディファイバーレーザ溶接機「FLW-1500MTS」を
7月中旬より本格稼働しました。
 
■導入の背景と目的
建物や各種プラントに欠かせない配電盤・制御盤の製造において、近年、より高い品質と効率性が求められています。同時に、熟練溶接工の確保が困難になる中、技術継承と労働環境の改善が業界共通の課題となっています。友伸エンジニアリングでは、これらの課題解決と競争力強化を目的として、最新のAI搭載ファイバーレーザ溶接システムを導入することを決定しました。
 
 
■導入設備の概要
●ロボットアーム式ファイバーレーザ溶接機「FLW-3000ENE」(アマダ社製)
●ハンディファイバーレーザ溶接機「FLW-1500MTS」(アマダ社製)
 
■導入効果
1.溶接品質の飛躍的向上
● 従来工法 : 溶接後に削り作業、歪みの修正が必要
● 新工法 : スパッタ(溶融金属の飛散)の発生が少なく、歪み取りや仕上げなどの後処理工程が不要
 
2.作業効率の大幅改善
● 納期短縮の実現 ● アルミ溶接への対応が可能 ● 納品後のレーザー加工にも対応
 
3.労働環境の改善
● 溶接時の煙や飛散物の大幅削減 ● 従業員の健康への影響を軽減 ● 作業環境の安全性向上
 
4.技術継承の促進
● 技術講習を受ければ誰でも操作可能 ● 若手世代への技術継承を促進
 
 
■今後の展開
新設備の導入により、従来の手溶接設備も並行稼働させ、製品特性に応じた最適な溶接方法を選択できる体制を構築します。これにより、多様化するお客様のニーズにさらに柔軟に対応します。
また、この技術革新を通じて、配電盤・制御盤業界全体の技術水準向上と働き方改革に貢献し、次世代を担う人材の確保・育成にも積極的に取り組んでまいります。
 
 
■PRポスター
地元の高校、専門学校などで配布予定
 
 
【取材について】
新設備の稼働状況や技術詳細について、取材・撮影を承っております。
事前にご連絡いただければ、工場見学や担当者インタビューも可能です。